2023-01-01から1年間の記事一覧
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』には「ゴジラを倒すことで敗戦のコンプレックスを上書きしているだけの作品」「反戦映画に見せかけた戦意高揚映画」「日本の被害の側面しか描いていない」的な批判がある。 戦争やり直しモノ 実際、日本には「戦争やり直しモノ」的…
\\ \\ \\ // // //本ビジュアル到着 主題歌は #はなわ さん// // // \\ \\ \\「そうだ 関西、行こう。」麗と百美が〈自由と平等〉を謳う──そして!主題歌ははなわさんの「ニュー咲きほこれ埼玉」に決定#なぜだろう公式の涙腺が崩壊する曲 pic.twitte…
ネタバレ注意 朝井リョウ原作『正欲』を実写映画化した作品が公開された。自分はまだ映画は観れてなくて原作しか読んでいないが、SNSで感想を観ていると「水に性欲を感じる人」のことを「水フェチ」扱いしている人が多い印象を受けて違和感を抱く。 「性的嗜…
ネタバレ注意 山崎貴監督『ゴジラ−1.0』が『永遠の0』批判へのアンサーと指摘される理由と「政府が信用できない」の行き着く先と監督の過去作から見る日本との距離感の話。 『永遠の0』批判へのアンサーと指摘される理由 『ゴジラ−1.0』は「『永遠の0』批判…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』と戦争の話。 本作の神木隆之介演じる主人公・敷島は特攻兵でありながら「機体が故障した」と嘘をついて特攻を免れる。当時を生きる日本人からすれば安藤サクラ演じる澄子のように「この恥知らずが!」と罵る人も多いのだろうが、今…
テレビアニメ『進撃の巨人 The Final Season完結編(後編)』を観た。 一番グッと来たのはアルミンとエレンの最後の会話が原作から変更されていたシーン。原作ではアルミンはエレンに「ありがとう 僕たちのために… 殺戮者になってくれて… この過ちは絶対無駄…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』が好評価寄りなのは『ゴジラ』が比較的自由度の高いIPだからではないか、と感じる。 昨年、山崎貴監督が『ゴジラ』最新作のメガホンを取ると発表された際にネットでは不安な声が相次いだ。その理由の一つに「山崎貴監督は原作にない…
山崎貴監督の『ゴジラ−1.0』は金子修介監督『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(以下『GMK』)との類似点が多い。以下両作品のネタバレ注意。 熱線後に「キノコ雲」 山崎は「『ゴジラ-1.0』も『GMK』の影響下にあります」と明言(中略)「『GMK」の…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』は「民間」が一つのキーワードとなっている。 本作は戦後直後の日本、つまりは「政府が最も機能していない時代にゴジラが上陸したら…」がコンセプトになっている。これだけでも十分面白そうではあるが、パンフレットなどを読むと制…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』の銀座シーンからは物凄い「山崎貴監督作品っぽさ」を感じた。 SNSでは本作の銀座シーンは高く評価されている印象を受ける。一方で「思ったよりマイナス感はない」との評価も一定数ある。実際ゴジラが銀座に上陸するシーンはシリア…
ネタバレ注意 『シン・ゴジラ』公開後「次の国産ゴジラは難しい」と散々指摘されていたが、山崎貴監督『ゴジラ−1.0』公開後は「もっと難しくなったのではないか」と心配する声が多くなった様子。 神木隆之介主演「ゴジラ―1.0」が大ヒットスタート 「いか…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』のVFXが高評価だ。 「前の経験を生かせる機会がない」 僕らの場合だと、昭和の世界を作った後には宇宙戦艦の映画を作り。それから戦闘機の映画を作った後にはクリーチャーの映画を作ってという感じで。毎回、1から勉強し直さないと…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』を観た。 終戦直後の日本が舞台のゴジラ 本作は2016年公開の庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』以来7年ぶりの国産ゴジラ。『ゴジラ』シリーズは2000年代初頭辺りに公開された「ミレニアム」シリーズが興行不振に陥り、2004年公開の『ゴ…
2023年の流行語大賞ノミネート30語が発表された。エンタメ枠からはテレビアニメ『推しの子』とその主題歌『アイドル』、TBSテレビ日曜劇場『VIVANT』とその派生から「別班」がノミネートされた。以下、個人的に「今年流行ったな〜」もしくはインパクトがあっ…
海外の『君たちはどう生きるか』の予告編やポスターとかのまとめ。 アメリカ THE BOY AND THE HERON from Hayao Miyazaki and Studio Ghibli opens in theatres nationwide and IMAX on December 8.https://t.co/wqel2S3Oks pic.twitter.com/iUM0697YIS — GK…
山崎貴監督『ゴジラ-1.0』に絡めた過去の山崎貴監督作品のオススメ。ただし『ゴジラ-1.0』公開前なので作品は未鑑賞時点。 ゴジラも登場、昭和を描いた代表作 山崎貴監督といえば昭和の東京の下町を舞台に夕陽三丁目に住む人々の姿を描いた人情映画『ALWAYS …
テレビドラマ『トリック』の再放送に便乗して、山田と上田の関係性についての雑感。 山田奈緒子は「矛盾した存在」 『トリック』シリーズは仲間由紀恵演じる自称”超売れっ子(巨乳の)美人マジシャン“の山田奈緒子が物理学者の上田次郎と共に「お前のやった…
クリストファー・ノーラン監督の原爆の父を描く伝記映画『オッペンハイマー』はついに日本公開が未定のまま本国・アメリカでのソフトリリースが決まった。 未だに日本公開の有無すら未定 筆者も関係先に探りを入れているものの、いまだに不明。いろいろ聞く…
youtu.be テレビ東京で放送している西野七瀬主演『ポケットに冒険をつめこんで』を観た。 28歳の主人公、『ポケモン 赤』発売当時は… 本作は学生時代に憧れていたクリエーターを目指して東京の小さな広告代理店に転職した28歳の主人公・まどかが子供の頃遊ん…
映画『ゆとりですかなにか インターナショナル』を観た。 かつて「ゆとり」と揶揄された世代 本作は2016年に日本テレビ系列で放送されていた宮藤官九郎脚本の同名連続ドラマの劇場版。連ドラ放送当時「ゆとり世代」と揶揄されていた「ゆとり第一世代」のその…
日曜劇場『VIVANT』の最終回が放送された。 本作は福澤克雄監督のTBS定年退職記念として製作されたドラマ。まず一局員の定年を機に『半沢直樹』の堺雅人、『下町ロケット』『ドラゴン桜』の阿部寛、『陸王』の役所広司、『ブラックペアン』の二宮和也など主…
ネタバレ注意 映画『ミステリと言う勿れ』を観た。 原作ファンからは不評だった風呂光さんの出番は… 本作は田村由美の同名漫画をフジテレビの月9枠でドラマ化した作品の劇場版。ドラマ版では飛ばされた原作の人気エピソード「狩集家遺産相続問題」の実写化と…
ジャニーズ事務所は創業者兼元社長のジャニー喜多川氏の性加害は「あった」との認識を示した。本件では様々な論点があるが、「テレビでのジャニーズ事務所独立組の扱いはどうなるのか」も注目の的の一つだ。 SMAP解散前から「派閥」問題で注目 bunshun.jp ジ…
ジャニーズ事務所が創業者にして元社長であるジャニー喜多川氏による性加害は「あった」との認識を示した。 秋クールも多くのジャニタレ出演ドラマが放送 本件には様々な論点があるが、ここでは「今後ジャニーズ事務所のタレントはテレビに出演し続けるのか…
宮﨑駿監督『君たちはどう生きるか』が公開中だ。 大叔父は高畑勲、インコ大王は宮﨑駿 『SWITCH VOL.41 NO.9 ジブリをめぐる冒険』で鈴木敏夫プロデューサーは「高畑勲さんがこの大叔父のモデル」「あの塔はたぶんジブリ」「宮さんは『インコ大王は自分だ』…
Netflixの実写ドラマ『ONE PIECE』を観た。 Netflixで実写ドラマ化 全世界累計発行部数5億1000万部を超える尾田栄一郎先生の人気漫画『ONE PIECE』は「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」としてギネス記録にもなっている世界規模のメガヒ…
本年度の夏休み映画の興行収入振り返り。 君たちはどう生きるか この夏1番のヒットは宮﨑駿監督10年ぶりの新作『君たちはどう生きるか』。本作は鈴木敏夫プロデューサーの意向で予告編すら公開せず、宣伝はポスタービジュアル1枚のみと異例の情報統制の中で…
ネタバレ注意 「こうなったのはランロクのせいだよ!」「最後までランロクの嘘を信じたままだったね!」「間違いに気づくのが遅すぎたんだよ!」「密猟者が減ってくれて良かった」、ゴブリンと密猟者を皆殺しにした後に捨て台詞を吐く『ホグワーツ・レガシー…
宮﨑駿監督『君たちはどう生きるか』の興行収入は前作『風立ちぬ』を下回るペースだ。 OP4日間で21.49億円、宮﨑駿監督ブランド健在 本作は鈴木敏夫プロデューサーの意向で事前に予告編などの情報は公開されず「ポスター1枚のみ」での「宣伝しない宣伝」がな…
宮﨑駿監督『君たちはどう生きるか』がこの夏最大のヒットとなっている。 鈴木敏夫P、2017年段階で「大宣伝はやめる」 本作の公開前の事前情報は「ポスター1枚のみ」で、予告編は勿論パンフレットも後日発売と徹底的な秘密主義の宣伝が展開された。鈴木敏夫…