2023-01-01から1年間の記事一覧
東山紀之最後のテレビ作品『必殺仕事人』を観た。例年は新年のスペシャルドラマという扱いだが、東山さんが今年をもって芸能界を引退することを表明していることから年末の放送となった。サブタイトルに年号がないのも年始放送の「2023」と被るから避けるし…
『FF』シリーズは『ドラクエ』と並ぶ国民的RPGシリーズだが、近作は不評が続き売上も低迷、若者世代の取り込みにも失敗して「FFブランド」は崩壊している。そんな「FFブランド」を立て直すべくシリーズ最新作『FF16』では吉田直樹氏がプロデューサーを担当。…
「今年のゲームは今年の内に、特に今年を代表するようなビッグタイトルならば…」ということで『FF16』をプレイした。 崩壊したFFブランド、復権託された16 『FF』シリーズは『ドラクエ』と並び日本を代表する国民的RPG。ただ『FF12』以降の失速感は否めず、…
2023年の年末、全国の映画館では『君たちはどう生きるか』と『窓ぎわのトットちゃん』が上映されている。 戦争経験者による子供時代の「自伝的作品」 #ジブリと宮﨑駿の2399日スタジオジブリの世界的な映画監督 #宮﨑駿 さん(82)は、いかにして新作 #君…
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を観た。 監督「『夢のチョコレート工場』の姉妹編」 「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」監督が目指す映画の希望 | 毎日新聞→キング監督はミュージカル色の強い71年版の「姉妹編」を考えた→「この映画でも、…
映画『窓ぎわのトットちゃん』を観た。 徹子の質問の返答だったタモリの「新しい戦前」 「徹子の部屋」年末の顔・タモリ登場 来年は「新しい戦前になるんじゃないですかね」/デイリースポーツ→ タモリは黒柳から「来年はどんな年になりそう?」と聞かれると…
NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』で「ジブリと宮﨑駿の2399日」が放送された。 本放送回では最新作『君たちはどう生きるか』に関してこれまで公の場で多くのことを語ってこなかった宮﨑駿監督の姿が映し出された。本作は事前に鈴木敏夫プロデューサーが…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』の国内興行収入についての雑感。 最終50億円超え見込み、実写の年間トップ級 本作は2023年11月3日(金)に公開されオープニング3日間で10.41億円の大ヒットスタートを切り、公開6週目段階で累計興行収入41.5億円を突破している。これ…
ネタバレ注意 女子高生が戦争末期の1945年にタイムスリップして特攻隊員に恋をする映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が大ヒット公開されている。 www.youtube.com そんな本作の宣伝動画では出演俳優の伊藤健太郎が「今ある平和っていうのは 昔…
「女子高生が戦時中にタイムスリップして特攻兵と恋に落ちる」という設定からかSNSで良くも悪くも話題の映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の原作を読んだ。原作では映画と異なり、主人公は女子高生ではなく女子中学生だった。 原作者「戦争や…
日本での興行収入が100億円割れ濃厚なスタジオジブリ・宮﨑駿監督『君たちはどう生きるか』が世界興行で100億円を突破した。 日本では失速、100億円に届かない見通し 本作は今年の7月に鈴木敏夫プロデューサーによる「宣伝しない宣伝」という名の「情報統制…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』の製作費に対する駄文。 山崎貴監督「10億じゃ無理」 10億じゃ無理もっと掛かってます https://t.co/HVW8qlzfh9 — 山崎貴 (@nostoro) 2023年11月13日 どこぞでゴジラ-1.0制作費10億円説出てるみたいだけどそんなことあるかーい — 山…
日本でも大ヒット公開中の山崎貴監督『ゴジラ−1.0』がアメリカで『GODZILLA MINUS ONE』のタイトルで公開された。オープニング興行は1103万ドルで初登場3位(※1)を記録したという。実写邦画の海外記録は『子猫物語』の1328万ドルらしい(※2)ので、本作が新記録…
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を観た。 「小さい頃は好きだった」くらいのスタンス まず個人的な『ゲゲゲの鬼太郎』へのスタンスを示しておくと、小さい頃に当時放送していたテレビアニメやノイタミナ枠で放送されていた『墓場鬼太郎』、ウエンツ瑛士主演の実写…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』には「ゴジラを倒すことで敗戦のコンプレックスを上書きしているだけの作品」「反戦映画に見せかけた戦意高揚映画」「日本の被害の側面しか描いていない」的な批判がある。 戦争やり直しモノ 実際、日本には「戦争やり直しモノ」的…
\\ \\ \\ // // //本ビジュアル到着 主題歌は #はなわ さん// // // \\ \\ \\「そうだ 関西、行こう。」麗と百美が〈自由と平等〉を謳う──そして!主題歌ははなわさんの「ニュー咲きほこれ埼玉」に決定#なぜだろう公式の涙腺が崩壊する曲 pic.twitte…
ネタバレ注意 朝井リョウ原作『正欲』を実写映画化した作品が公開された。自分はまだ映画は観れてなくて原作しか読んでいないが、SNSで感想を観ていると「水に性欲を感じる人」のことを「水フェチ」扱いしている人が多い印象を受けて違和感を抱く。 「性的嗜…
ネタバレ注意 山崎貴監督『ゴジラ−1.0』が『永遠の0』批判へのアンサーと指摘される理由と「政府が信用できない」の行き着く先と監督の過去作から見る日本との距離感の話。 『永遠の0』批判へのアンサーと指摘される理由 『ゴジラ−1.0』は「『永遠の0』批判…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』と戦争の話。 本作の神木隆之介演じる主人公・敷島は特攻兵でありながら「機体が故障した」と嘘をついて特攻を免れる。当時を生きる日本人からすれば安藤サクラ演じる澄子のように「この恥知らずが!」と罵る人も多いのだろうが、今…
テレビアニメ『進撃の巨人 The Final Season完結編(後編)』を観た。 一番グッと来たのはアルミンとエレンの最後の会話が原作から変更されていたシーン。原作ではアルミンはエレンに「ありがとう 僕たちのために… 殺戮者になってくれて… この過ちは絶対無駄…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』が好評価寄りなのは『ゴジラ』が比較的自由度の高いIPだからではないか、と感じる。 昨年、山崎貴監督が『ゴジラ』最新作のメガホンを取ると発表された際にネットでは不安な声が相次いだ。その理由の一つに「山崎貴監督は原作にない…
山崎貴監督の『ゴジラ−1.0』は金子修介監督『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(以下『GMK』)との類似点が多い。以下両作品のネタバレ注意。 熱線後に「キノコ雲」 山崎は「『ゴジラ-1.0』も『GMK』の影響下にあります」と明言(中略)「『GMK」の…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』は「民間」が一つのキーワードとなっている。 本作は戦後直後の日本、つまりは「政府が最も機能していない時代にゴジラが上陸したら…」がコンセプトになっている。これだけでも十分面白そうではあるが、パンフレットなどを読むと制…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』の銀座シーンからは物凄い「山崎貴監督作品っぽさ」を感じた。 SNSでは本作の銀座シーンは高く評価されている印象を受ける。一方で「思ったよりマイナス感はない」との評価も一定数ある。実際ゴジラが銀座に上陸するシーンはシリア…
ネタバレ注意 『シン・ゴジラ』公開後「次の国産ゴジラは難しい」と散々指摘されていたが、山崎貴監督『ゴジラ−1.0』公開後は「もっと難しくなったのではないか」と心配する声が多くなった様子。 神木隆之介主演「ゴジラ―1.0」が大ヒットスタート 「いか…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』のVFXが高評価だ。 「前の経験を生かせる機会がない」 僕らの場合だと、昭和の世界を作った後には宇宙戦艦の映画を作り。それから戦闘機の映画を作った後にはクリーチャーの映画を作ってという感じで。毎回、1から勉強し直さないと…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』を観た。 終戦直後の日本が舞台のゴジラ 本作は2016年公開の庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』以来7年ぶりの国産ゴジラ。『ゴジラ』シリーズは2000年代初頭辺りに公開された「ミレニアム」シリーズが興行不振に陥り、2004年公開の『ゴ…
2023年の流行語大賞ノミネート30語が発表された。エンタメ枠からはテレビアニメ『推しの子』とその主題歌『アイドル』、TBSテレビ日曜劇場『VIVANT』とその派生から「別班」がノミネートされた。以下、個人的に「今年流行ったな〜」もしくはインパクトがあっ…
海外の『君たちはどう生きるか』の予告編やポスターとかのまとめ。 アメリカ THE BOY AND THE HERON from Hayao Miyazaki and Studio Ghibli opens in theatres nationwide and IMAX on December 8.https://t.co/wqel2S3Oks pic.twitter.com/iUM0697YIS — GK…
山崎貴監督『ゴジラ-1.0』に絡めた過去の山崎貴監督作品のオススメ。ただし『ゴジラ-1.0』公開前なので作品は未鑑賞時点。 ゴジラも登場、昭和を描いた代表作 山崎貴監督といえば昭和の東京の下町を舞台に夕陽三丁目に住む人々の姿を描いた人情映画『ALWAYS …