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実写版「鋼の錬金術師」のVFX(CG)は日本映画の中で本当にスゴいのか?

【チラシ+小冊子付き、映画パンフレット】 鋼の錬金術師

前回実写版「鋼の錬金術師」の感想をアップした時にも少し触れた話ですが、本当にハガレンのCGはスゴいのか?とことを少し語りたいです。

 

もちろん日本映画の中ではトップクラスのレベルだと思いますよ。

ただ曽利文彦監督が言う程日本映画の中でもズバ抜けたスゴさを持っているとは思えない。

曽利文彦監督はインタビューでアルをモーションキャプチャでフルCGで描いたことは日本映画を変えるスゴいことだとよく語ってます。

もちろんアルのフルCGは素晴らしかった。

質感もしっかりあり、重みも表現できていた。

しかし曽利文彦監督が語るほど日本映画で画期的だったでしょうか?

多くの人は昨年の庵野秀明総監督の「シン・ゴジラ」でモーションキャプチャを使ってフルCGで描かれたゴジラを観て既に体感していることです。

さらに今から3年前に公開された山崎貴監督の「寄生獣」のミギーではモーションキャプチャで動きの表現だけでなく表情の動きまでCGで表現していた。

今回アルに表情はありません。

 

 

またハガレンのアル以外のCGのクオリティも日本映画としては素晴らしいですが、今の日本大作映画ならハガレンと同じハリウッドに対しては少ない予算の中でもハガレンレベルのCGまでは持っていけてます。

今年の夏公開の「ジョジョ」のスタンドだってCGで表現されてましたし、同じ年末年始映画の山崎貴監督の「DESTINY 鎌倉ものがたり」だってクオリティの高いCGを見せています。

ここからも今の日本映画もCGがスゴイだけじゃ驚かれない時代になってしまっているとも思います。

 

 

再度繰り返しますがハガレンのCGは日本映画の中ではスゴかったですよ。

アルのフルCGだって鎧という無機質の質感を描くのはミギーやゴジラのような質感を描くのとはまた違った難しさがあるんだろうと思います。

ただ曽利文彦監督はあまりにも他の日本映画のCGのレベルを低く考えすぎなのではないかと感じました。