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「モンスターズ・ユニバーシティ」が提示した努力で才能をカバー出来ない人への道

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<注意>本エントリーは「モンスターズ・インク」と「モンスターズ・ユニバーシティ」のネタバレを含んでいます。

3月16日(金)にフジテレビ系列「金曜プレミアム」でディズニー・ピクサースタジオ製作の「モンスターズ・ユニバーシティ」が放送されます。

 

本作は「モンスターズ・インク」の前日譚でマイクとサリーの大学時代を描いた作品です。

日本の興行収入は89.6億円と大ヒットを記録しており、既にレンタルも開始され地上波でも放送されている作品なので多くの人が観ている作品だと思います。

 

 

今回はそんな本作が持つメッセージ性について語りたいと思います。

主人公のマイクは小さい頃に遠足で行った「モンスターズ・インク」に憧れて、将来怖がらせ屋になる夢を持った青年です。

その為、怖がらせ屋を養成するエリート学校「モンスターズ・ユニバーシティ」に入学します。

マイクは大学に入ってからも夢を叶えるために周りがサークルやパーティなど遊びに夢中な中でその誘惑に負けずひたすら努力を続けます。

ちなみに将来的に相棒になるサリーは、怖がらせ屋の名家の出身で才能溢れるサラブレッド。

その為地道な努力を嫌いで大学では遊び呆けており、地道に努力を続けるマイクと対立したりします。

しかし現実は残酷です。

どんなにマイクが努力しても、こんなカワイイ見た目しているため知識を要するペーパーテストでは学年トップでも実技はワーストです。

学長自ら「あなたは怖くない。」と言い捨てられてしまいます。

その後マイクは、学部生では禁じられている人間の世界に勝手に入り込み本物の子供を怖がらせ自分の実力を試そうとします。

しかし子供からは「カワイイ!」と喜ばれてしまい彼は自分の才能の無さを実感します。

 

 

それでは彼が今まで夢を叶える為に必死に努力してきたのは無駄だったのでしょうか?

ここでピクサーは「諦めなかったら夢が叶う」のようなおとぎ話でオチをつけようとはしません。

ただ本来なりたかった者とは違うかもしれないけど、その努力は無駄ではなかった道を提示してくれます。

マイクは怖がらせ屋になるために努力して知識は豊富でした。

一方名家の生まれのサリーは怖がらせ屋のポテンシャルは高いが、勉強は苦手なため知識が少ない。

つまり2人が組むことでお互いのマイナスポイントをお互いのプラスポイントで埋め合わせることで最恐の怖がらせ屋が誕生したのです。

マイクにとっては最善ではなかったかもしれません。

だって本来の意味では夢を叶えることは出来なかったから。

しかし今までしてきた努力は少し違った形で報われるかもしれない可能性を提示するステキな映画だと感じました。

また大学という特別な空間で一生を共にする運命的な出会いがあるというのも夢があって良いですね!

よく「大学に行く意味は?」というのが議題になることがありますが、本作に全て詰まってると思います。

 

 

大学に限らずいつどこでどんな出会いがあるかは誰にも分からないし、無駄に思える努力もいつか思い掛けない時に役に立つかもしれない。

(本当に無駄な努力もあるので見極めは大事。)

その為与えられた場所で常にベストを尽くしアンテナを張り続けるのが人生で一番大事なことなのでしょう。

もしかしたら本作がもつメッセージ性が一番のおとぎ話かもしれませんが…

 

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