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公開時期のタイミングも運次第なんだと感じた「3月のライオン」[神木隆之介×大友啓史監督作品]

3月のライオン[前編]

早いもので実写版「3月のライオン」が公開されてもう1年が経とうとしています。

 

本作は羽海野チカの大ヒットコミックを実写版「るろうに剣心」シリーズで興行収入125.8億円を稼いだヒットメーカー大友啓史監督がメガホンを取り、「君の名は。」で興行収入250.3億円の大ヒットを記録し社会現象にもなった神木隆之介主演で実写映画化した将棋を題材にした作品です。

本作は二部作連続公開された作品で前編は春休みシーズン、後半はゴールデンウィークと稼ぎ時に公開されかなり期待がかけられた作品でした。

ただ残念ながら本作の興行収入は大コケしています。大コケしすぎて東宝は最終興行収入を発表していませんが、二作品とも商業作品なら超えときたいヒットラインである10億円を下回っていることは確実です。

 

 

しかし昨年は割と将棋が盛り上がった記憶があります。そう藤井聡太さんがデビューから無敗で歴代最多連勝記録を更新したことで将棋は大きな話題になりました。

またひふみんこと加藤一二三さんの引退も同時期に話題になり、その後もバラエティに頻繁に登場し将棋の存在感をアピールしていました。

ここまで話題になっていれば、将棋を題材にした「3月のライオン」にも良い影響があってもう少しヒットしてても良いんじゃ…と思う人も多いと思いますが、「3月のライオン」の公開時期は先ほども書いたよう前編が春休みシーズン(つまり3月)、後編がゴールデンウィーク(つまり4月)公開でこの将棋ブームに火がついたのは昨年の6月…

つまり2ヶ月ほど公開が早かった…

本作は作品の評判が非常に良いため大型連休などに合わせず、6月という映画館が閑散期に時期に合わせて公開していれば将棋ブームと相成り興行的に面白い結果が出たかもしれない。

もちろんこれは結果論でしかない。

しかしその可能性は非常に高かったと考えられる。

公開時期のタイミングも運次第なのだろう。

そう考えると公開時期や社会情勢や流行りにふりまわされずヒットする作品は本当に凄い作品と言えるのだろうか?

その問題はまた今度にとっておこう。