2018年度春休み映画の最終興行収入の見込みがついたのでランキング形式で発表していきます!
第1位 映画ドラえもん のび太の宝島
最終興行見込み:50〜55億円
国民的アニメの地位を今まで築き上げてきた作品に「ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ドラーえもん!」と圧倒的なインパクトを残す主題歌を星野源に書き下ろしてもらい、東宝きっての敏腕プロデューサー川村元気に脚本が執筆させるなど東宝の力の入れようを感じられる本作。果たしてこの2つの組み合わせがドラえもんの視聴層にどの程度通じるのかと疑問を感じていたが蓋を開ければシリーズ歴代最高のヒットに!興行収入の見込みは約55億円と前年を大きく上回る見込みだ。
第2位 リメンバー・ミー
最終見込み:50億円前後
ディズニー・ピクサースタジオ最新作で本年度のアカデミー賞で最優秀アニメ賞を受賞した本作。作品の評判も高く興行収入の見込みは50億円前後。昨年の「モアナ」に引き続きディズニーブランドの強さを見せつけた。その反面同時上映の「アナと雪の女王」のスピンオフはあまり話題にならず… 興行収入的にも特別+αされているようではないようだ。
第2位 グレイテスト・ショーマン
最終興行見込み:50億円前後
ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画が日本でのオリジナルミュージカルでNo. 1を記録する大ヒットになった。昨年の「ラ・ラ・ランド」しかりミュージカル映画は口コミで話題になると息の長い興行を見せつけてくる。やはり音楽の力は偉大だ。
「リメンバー・ミー」と「グラテスト・シャーマン」の興行は現段階で団子状態なので便宜上同率2位とする。
第4位 ボス・ベイビー
最終興行見込み:35億〜40億円
ドリームワークス・アニメの日本国内興行としては「シュレック2」を抜いてNo. 1ヒットになった本作。見た目は赤ちゃんなのに中身はおっさんという分かりやすい設定に加えてムロツヨシを主人公の吹き替え声優に置いて宣伝したことも吉と出たようだ。ディズニー・ピクサー・イルミネーションなど最近は3DCGアニメの映画興行が強く思える。今後日本でドリームワークスもスタジオ名だけで多くの人が足を運びたいブランドになるのか注目だ。
第5位 空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎
最終興行見込み:16億〜17億円
染谷将太主演で製作費150億円をかけた日中共同製作映画。日本では本格時代劇を期待して観に行った層が想像していた内容とのギャップに驚いたという声を多く書いた作品。製作費と日中の興行収入を見るとリクープ出来るのか不安だったが唐の街並みを再現した東京ドーム8個分と言われるオープンセットを映画村のように見学できるテーマパーク化させることで赤字にはならないようだ。ただ正直な話興行的には手放しで喜ばれる程稼いでおらず今後同様の企画が次々と製作されるのは難しいだろう。
第5位 ちはやふる 結び
最終見込み:16億〜17億円
広瀬すず主演の人気マンガの実写版の第3弾にして完結編。「上の句」が16.3億円・「下の句」が12.2億円という興行成績を考えれば完結編も安定したヒットを導いたと解釈することができる。その一方で前作が公開された2年前と比べてキャストのネームバリューがそれぞれアップしたことを踏まえればやや物足りなくも感じる興行にもなった。
第5位 ブラックパンサー
最終興行見込み:16億〜17億円
アメリカでの興行は6.74億ドルで「タイタニック」「ジュラシックワールド」「アベンジャーズ」を抜いて歴代3位を記録し、世界興行でも13億ドルを突破して歴代10位にランクインするほどメガヒットしている「ブラックパンサー」だが、良くも悪くも黒人問題に関心が低い日本ではマーベル映画の平均程度に留まった。繰り返すが良くも悪くもだ。
「空海」「ちはやふる」「ブラックパンサー」の興行は現段階で団子状態なのでここでは便宜上同率5位とする。
第8位 北の桜守
最終見込み:11億円前後
吉永小百合120作目の映画出演作で北の三部作の完結編に位置する作品。吉永小百合が珍しくバラエティなどにも積極的に出演し番宣する事で話題にもなったが東映が興行目標にした30億円はおろか20億円にも届かないやや期待ハズレな興行になった。しかし吉永小百合主演作品は毎回10億円以上の興行をコンスタントに続けているため熱心なファンが多いことの裏付けにもなる。
というわけで春休み映画で興行収入10億円を超える見込みなのは8作品でした。アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した「シェイプ・オブ・ウォーター」など他にも話題作品は多かったが明暗はしっかりと別れた。ゴールデンウィーク興行はすでに「名探偵コナン」がオープニング3日間で16.7億円を突破するロケットスタートを切り興行収入70億円に向けて爆走中だが、どのようなランキングになるか楽しみだ。