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実写邦画歴代5位にランクインした『劇場版コード・ブルー』の記録的なヒットの功績とその理由

劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-

今回は今年の夏記録的な大ヒットを叩き出した『劇場版コード・ブルー興行収入とヒットの理由を分析していきます。

 

『劇場版コード・ブルー』の記録的ヒット

まずは本作の記録的なヒットの功績を1つずつ振り返っていく。

 

  • 2018年度夏休み興行No.1ヒット!

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毎年夏の映画興行界は大作揃いの激戦区となるが、今年も『ジュラシック・ワールド/炎の王が国』『インクレディブル・ファミリー』『ミッション・インポッシブル/フォールアウト』『オーシャンズ8』『未来のミライ』『銀魂2』『検察側の罪人』など話題作が目白押しだった。そんな中『劇場版コード・ブルー』は全国439スクリーンで封切られオープニング3日間で15億4800万円を叩き出す予想以上のロケットスタートを切り東宝とフジテレビは公開初日に「興収100億円を狙う!」と声高々に宣言した。公開当初はオープニング3日間にテレビドラマのファンが集中して、2週目以降は動員が大幅にダウンする可能性も懸念されていたが4D上映なども新たな上映形態も展開され息の長い興行で今年の夏のNo. 1ヒットを記録した。

 

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更に本作は『ボヘミアン・ラプソディ』にこそ敗れるも、今年度No. 1ヒット候補だった『劇場版名探偵コナン ゼロの執行人』や『ジュラシック・ワールド/炎の王国』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』など強敵を抑えて年間2位に躍り出た。

 

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本作はジャニーズ主演映画としても興行収入87.6億円を記録した岡田准一主演の『永遠の0』を抜き去り歴代1位を獲得。またジャニーズ主演映画として初めて興行収入90億円を突破した。

 

 

  • 実写邦画歴代ランキングトップ5入り!

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また本作は興行収入92億円を突破した事で1990年公開の製作費50億円の角川製作の超大作時代劇『天と地と』を抜いて実写邦画の歴代ランキング第5位にランクインした。ちなみに本作がランクインした事で実写邦画のトップ5作品は全てフジテレビ製作映画となった。

 

  • 『踊る2』以来15年ぶりに実写邦画90億円突破!

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実写邦画として興行収入90億円を突破したのは2003年の『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』以来15年ぶりの快挙と記録づくしの記録的ヒットとなった。

 

 

『劇場版コード・ブルー』のヒット分析

ココからは本作が記録的なヒットになったのかを考えてみた事について書いていく。

 

  • 5人の化学反応

youtu.be

※上の動画は劇場版の重大なネタバレを含みます

上の項目で「岡田准一主演の『永遠の0』を抜き去り山PがジャニーズNo. 1ヒット俳優に!」と書いたが、個人的に本作は良い意味で山Pの主演作品という気はしない。というのも、本作はやはりテレビドラマシリーズの時から同じ時間を過ごして来た山Pとガッキーと戸田恵梨香比嘉愛未浅利陽介5人の「1+1+1+1+1=5」以上の力を出す化学反応が起きて誰か1人でも欠けたら成立しない5人が主演と言える作品に思えたからだ。そしてこの化学反応は10年の時をかけて其々が役者としてのキャリアを積んだ集大成として劇場版を公開した事によりより大きな効果を生み出した様に感じた。またファンの期待を裏切らない構成にしながらも内輪だけで閉じていく話で終わらせず、5人のそれぞれの未来を描き切った事が功を奏したと考えられる。

 

  • 大ヒットがドラマファンの熱を戻した

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ただ本作は主要キャストの5人やその他重要キャスト・スタッフ以外にもヒットを後押しした存在がいた様に感じる。それは10年本作を追い続けた『コード・ブルー』の熱心なファンだ。正直10年前のドラマとなれば、当時リアルタイムでドラマを見て楽しんだ人の中でも7年ぶりのシーズン3をスルーしてしまった人は少なくはないだろう。またシーズン3まで見た人の中でも映画館に行ってまで見ようか迷っていた人は多かったはずだ。ただ初日に本作の熱心なファンが劇場に駆け付けた事で記録的なスタートを切る事に成功した事で数々のメディアが「興収100億円に向けてロケットスタート!」と報じた。そしてそのニュースを見た過去のドラマファンや観に行くか悩んでいた人は「最近見てなかったけど久し振りに見ようかな」とか「ここまでのヒットしてるならやっぱり見てみようかな」と劇場に向かうキッカケを作った様に感じた。つまり観に行くか悩んでいる人の後押しをしたのは記録的なヒットの報道であり、それは多くの熱心なファンが初日劇場に駆け付けたから起きた事だ。コレは熱心なファンが『コード・ブルー」に対しての想いを忘れていた潜在的なファンの気持ちを呼び起こしたと言っても過言ではない。

 

 

最後に…

近年のヒット作である『シン・ゴジラ』や『君の名は。』、否『踊る大捜査線』の時代から記録的なヒットは多くのファンによってこの一大イベントを盛り上げようという気持ちからファン一人一人が作品の宣伝の役割を果たしヒットに繋げている様に思う。一方で当初目標としていた興行100億円にあと一歩届かなかった事から改めて100億円の壁の高さを感じさせた…

 

mjwr9620.hatenablog.jp

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