『アベンジャーズ エンドゲーム』を観た。金曜にも関わらず劇場は賑わいを見せて観る前からテンションが上がった。久々に映画というメディアを体験して楽しいと思える作品だった。やはり大型シリーズの完結編程祭り感が味わえる事もないだろう。以下ネタバレで感想を書くが、まだ観てない人は読まない事をオススメする。
以下ネタバレ注意
- タイムスリップでビックリ!
本作ではアベンジャーズのメンバーがタイムスリップをするけど、基本的にタイムスリップする映画って予告編で「この映画はタイムスリップがテーマの映画ですよ!」と宣伝するからタイムスリップに意外性がない。でも本作は予告編でそのことを一切を明かしてないから「えっ!?マジでタイムスリップするの!?」みたいな驚きが感じれて良かった。作品のクオリティは違うかもしれないけど『ヱヴァQ』にも同じような先が読めないワクワク感はあった。こういうのは予め客が入る事が約束されてる映画だけが許されるやり方なのだろう。また上手く『アントマン』と繋がる部分も集大成感があって高揚した。
- ソーのビジュアルに「!?」
『アベンジャーズ』シリーズを観て新鮮に感じるのはキャラクターが髪型や髪色を定期的に変える事。日本の作品は「シルエットでキャラの見分けがつく事」や「キャラのイメージカラーが定着する事」が良いキャラクターの大原則になるからキャラクターの髪型や髪色が変わる作品は少ない。でもこのシリーズはキャラの髪型や髪色がコロコロ変わるのが新鮮だった。そして本作のソーみたいなデブ化とかしても抵抗感なく受け入れる事が出来るのも凄いなと思った。
- キャプテンマーベルは便利屋キャラ!?
トニーが宇宙で「もうダメかも…」みたいになってると、本作公開1ヶ月前に公開されたばかりのキャプテンマーベルが「早速新キャラ活躍しますよ!」みたいな感じで聖母マリアのような光を纏いながらスクリーン一杯に登場してトニーを救う描写は少し困った。でも「無理して『キャプテンマーベル』観に行って良かったな…」と報われたシーン。その後も髪型を変えてオシャレキャラをアピールしながら、アベンジャーズの活動に特に参加する事もなく困った事があると出てきて大活躍みたいな展開が続いて「製作陣も扱いに困ってる?」と感じざる得ない展開が続いて逆に面白かったです。「もうある程度はお前1人に任せた方が早いんじゃないの?」くらいのレベル。でもサノスの船を破壊したシーンは爽快だったので文句は無いです。むしろ好みのタイプだからオールオーケーです。まぁ、ナターシャのが好みなんですけどね…
- 生き返ることはスパイディーの予告編で…
前作で死んだメンバーが生き返って再登場するシーンは大興奮だった一方で『スパイダーマン』の新しい予告編で何となく分かってた部分もあるというのはやや萎えるポイントではありました。これは完結編と銘打ってるけど、この先も続くユニバースに対してもです。ただ流石に本作上映前の予告編にはなかったけど!
- 「製作費はいくら!?」と感じるアクション
とにかくアイアンマン・キャップ・ソーの3人でサノスに立ち向かっていく所からのアクションシーンは「製作費いくらかかってるんだよ!」と心配になるくらい最高のシーンの連続でしたね。特に良かったのはサノスがビームを弾くシーンとキャップが盾とハンマーを駆使して戦うところ。全員集合から真正面で戦うシーンはバカっぽかったけど、凄く盛り上がりました。東京で日本刀振り回す描写は笑ったけどね!ただハルクは活躍して欲しかった…
- アイアンマンの最期
アイアンマンの最期は予め予期はしてましたが、いざ現実になるとやっぱり寂しかったですね。しかも本人は「今の家族と居て幸せ」というスタンスにも関わらず父親同様個人の幸せを犠牲にして世界を救ったというのはやっぱり辛いなと思いました。彼の娘が最後に「何が食べたい?」と問われて「チーズバーガー」と答えたところはかなりキました。
最後に…
他にもタイムスリップする事で過去作を振り返れたり、過去作のオマージュに満ちていたりライトなファンの自分も凄く楽しめたのでコアなファンにとっては最高の映画だったのではないかと思います。最高の体験が出来て良かったです。