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東村アキコ原作の連続ドラマ『偽装不倫』最終回ネタバレ感想

偽装不倫 Blu-ray BOX

東村アキコの人気マンガの連続ドラマ版『偽装不倫』が最終回を迎えた。

 

脳の手術をした丈は「翔子の記憶を失った」と説明していたが、丈の姉は「本当は忘れてないんじゃないか?」と疑うのが先週のオチ。結局最終回では大方の予想通り「忘れてなかった」ことが明らかになるけど、その理由は鈴子の派遣友達が空港でスペインから帰ってきた丈に余計なことを言ったからというもの。つまり鈴子の友人が事態をメンドくさくしたわけだけど、実はこのキャラクターは原作には登場しないドラマ版オリジナルキャラクター。

 

 

偽装不倫 1 (BUNSHUN COMICS×YLAB)

原作では鈴子は自分のタンコブと恋愛相談するけど、ドラマでは鏡の中の自分と派遣友達に変更になっている。ドラマで鈴子が鏡の中の自分を呼び出す時に頭を叩いてたりしたのは、原作の設定を変な形で残した結果だろう。この友人と鈴子が話すことは基本的にドラマを見てれば分かることばかりで、引き伸ばし要素としか感じられなかったが最後の最後に盛大にやらかしてくれた。

ちなみに原作は1ヶ月の休載期間に入っていて、ドラマでいうところの丈(原作ではジョパンヒ)が手術後「鈴子の記憶を失った」と説明しながら姉が疑うというところで連載が止まっている。だから本当にジョパンヒが記憶を失っているのかは定かになっていないけど、原作ではジョパンヒはまだ鈴子が独身だと知らない状態だから「鈴子のことを忘れたことにする」意味がある。でもドラマだと丈は鈴子のことを忘れたことにした理由の「一人相撲」感が半端なくなっていてイライラさせられる。

 

 

また原作ではジョパンヒが鈴子と不倫をした理由が謎のまま引っ張られることで、彼のミステリアスな魅力に繋がってるけどドラマ版では割と早々に明かされて残念。それどころかその理由を何度も何度も繰り返し語られたのも怠かった。また最終回も「丈は記憶を失ってなかった!」という事実が「鈴子の友人から鈴子」「鈴子から丈の姉」「医者からもう事実を知っている鈴子と丈の姉」と三重になってるのも鈍重だなと感じた。

 

 

色々不満ばかりになったが、基本的には面白いドラマだったとは思う。ドラマが面白かった人は原作も面白いのでオススメです。

偽装不倫 1 (BUNSHUN COMICS×YLAB)

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