スポンサーリンク

【評判】『ターミネーター:ニュー・フェイト』興行収入「大爆死」で続編・新作製作は「絶望的」か

ターミネーター:ニュー・フェイト (字幕版)

昨年11月に公開され、興行収入23.5億円のヒットを叩き出した『ターミネーター:ニュー・フェイト』のソフトが販売・配信が始まった。本作はシリーズ生みの親であるジェームズ・キャメロン監督とサラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが『ターミネーター2』以降初めてシリーズに復帰。そのため本作は過去に作られた『ターミネーター2』以降の作品をすべて「なかったこと」にして、「『ターミネーター2』の正統な続編」として製作。『ターミネーター4』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』に続く、「新3部作の1作目」として大々的に公開した。

 

  • 続編製作は「絶望的」

f:id:junk-weed:20200208140025j:image

しかし興行収入の面では『ターミネーター4』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』を大きく下回る結果となった。『ターミネーター:ニュー・フェイト』は製作費1.85億ドルと前作『新起動』と比較して0.3億ドル上昇していたが、全米興行は0.89億ドルから0.62億ドルまで0.27億ドルのダウン。世界興行に至っては4.40億ドルから2.61億ドルと前作の6割未満の数字に留まった。この結果から『ニュー・フェイト』の続編は「絶望的」とみることができる。

 

 

  • 世界興行大幅ダウンの原因は「中国」か

f:id:junk-weed:20200208142059j:image

世界興行が大幅ダウンした原因には中国での興行が前作ほど振るわなかったという部分がある。というのも、前作『新起動』は中国で1億ドル以上のヒットを叩き出したことから「助けられた」面が強い。現に『新起動』の中国興行のシェアは25.7%と1/4を超えており圧倒的だ。しかし『ニュー・フェイト』での中国興行は0.5億ドルと前作の半分も稼げなかった。ただそれでもシェア率は19.2%と約1/5を占めており、世界興行を支えた存在と言える。また中国が前作並みに稼げていたとしても、『ニュー・ファイト』は3億ドル超える程度なので、やはり世界的に愛想を尽かされた面が大きいのだろう。

 

 

  • 日本ではヒットも「右肩下がり」

f:id:junk-weed:20200208143206j:image

ちなみに世界興行で燻っていた『ターミネーター3』を興行収入82.0億円の大ヒットで救ったとされる日本での『ターミネーター』の興行収入は『ターミネーター4』で大幅にダウンして以降、ジワジワと右肩下がりを辿った。『ターミネーター4』の興行収入が日本で大幅ダウンした原因は当時「シュワちゃんが出演していないから」と考察する人が多かったが、シュワちゃんが復帰した『新起動』『ニュー・フェイト』でも興行収入は回復しなかったどころか右肩下がりだったので、あまり関係なかったのかもしれない。それでも4作目から6作目までの興行の落ち幅は世界的に見れば緩やかなので、まだまだ日本ではブランド健在だったのだろう。

 

 

  • 最後に…

『ニュー・フェイト』の続編は絶望的な上に、「ジェームズ・キャメロン監督とリンダ・ハミルトン復帰」というカードを切って大コケしたら以上、今後シリーズの新作が製作されること自体が難しいかもしれない。

ターミネーター:ニュー・フェイト (字幕版)

ターミネーター:ニュー・フェイト (字幕版)

  • 発売日: 2020/02/12
  • メディア: Prime Video
 
ターミネーター:ニュー・フェイト (吹替版)

ターミネーター:ニュー・フェイト (吹替版)

  • 発売日: 2020/01/24
  • メディア: Prime Video