アカデミー賞の作品賞を韓国映画『パラサイト 半地下の家族』が受賞したことで「日本映画」について話題になる中、先週末公開された福田雄一監督最新作『ヲタクに恋は難しい』が週末動員ランキング初登場1位を獲得した。本作は全国304スクリーンで封切られ、オープニング3日間で3億円を超えた。最終興行15億円も期待できるヒットスタートだという。
福田雄一監督作品は『勇者ヨシヒコ』や『変態仮面』など深夜ドラマや小規模公開の映画でジワジワと一般人気を伸ばしていたが、その人気が強固になったのは2017年公開の『銀魂』。人気漫画の実写映画版が立て続けにコケる中、興行収入38.4億円を記録して2017年度実写邦画第1位の大ヒット作品になった。
それからの福田雄一監督の映画は興行的に強かった。普通に考えれば「どう考えても地雷としか思えない」ようなギャグ漫画の実写映画版『斉木楠雄のΨ難』や人気ハリウッド映画のリメイク版『50回目のファーストキス』が共に興行収入10億円超えのヒットを記録。1作目のヒットを受けて製作された『銀魂2』も興行収入37.0億円の大ヒットになった。
そして最新作『ヲタクに恋は難しい』も興行収入15億円が期待できるヒットスタート。「福田監督作品は毎回同じようなことをやっている!」という人がいるが、毎回同じようなことをやってコンスタントにヒットを叩き出し続けているのだから「同じようなことをやっていることこそがウケている」と認識すべきなのだろう。
福田雄一監督は一昨年日本テレビ系列で放送され、最終回視聴率12.6%を記録した『今日から俺は!』の劇場版も今年7月に控えている。果たしてヒットの波はいつまで続くのか…