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6種類の第1話が集結!発売前に2度の重版!誕生50周年記念てんとう虫コミックス『ドラえもん 0巻』

ドラえもん 0巻 (0巻) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん』の0巻を読んだ。

 

  • 0巻とは!?

ドラえもん (1) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん』は小学館学年誌である『よいこ』『幼稚園』『小学一年生』『小学二年生』『小学三年生』『小学四年生』の各雑誌に同タイミングで連載を開始したため第1話が事実上「6作品」存在する。今回の0巻では「ドラえもん誕生50周年」を記念して「6種類ある第1話」をまとめて単行本にしようという企画。カラーページもフルカラーで掲載されているため、紙は普通のコミックスよりいい紙が使われている。そのためかページ数の割には少し値段が高い気もする。ただ記念本としては少し割高でも手に入れたいというファンやミーハーは多いだろう。現に初版10万部だった本作は発売前に2度重版がかかり、既に発行部数は40万部を超えているという。

 

 

ドラえもんの小学校の勉強おもしろ攻略 必ず身につく学習法 (ドラえもんの学習シリーズ)

ドラえもん』は現在もテレビ朝日でテレビアニメが放送されており、毎年春には新作映画が公開され大ヒットを記録している。また出版元の小学館は名前からも分かる通り「小学生向けの学習図鑑や学習漫画」等にも力を入れているが、それらの本にはドラえもんが使われていることも多い。現に自分も小学生の時に学校の図書室でドラえもん学習漫画を読んだ記憶がある。

辞典や学習まんがも含めると、小学館から刊行されているドラえもん関連出版物は400点以上にものぼるという。てんとう虫コミックス0巻が重版を重ねている影響を受けて、そういう既刊の関連書にも重版がかかるものが出ている

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そしてそれらの『ドラえもん』絡みの関連書籍はコミックス0巻の重版と共に、売り上げを伸ばしているという。『ドラえもん』は世代を超えて愛されていることから、子供たちが手に取るだけでなく、子供時代『ドラえもん』を楽しんだ親たちからも支持があるのだろう。親視点に立てば自分が知らないキャラクターが解説する学習漫画より、自分たちにも慣れ親しんだ『ドラえもん』の方が安心できるという話だ。そのため今回の「誕生50周年」のタイミングで、『ドラえもん』を盛り立てることでブランドを強固にしたいという考えもあるのだろう。

 

 

  • 0巻の感想

 

自分は『ドラえもん』の熱心なファンとかではないが、一応小学生のときにはアニメを観て、てんとう虫コミックスもそれなりに読んだ記憶がある。そんな自分が今回の0巻を読んだ訳だが、正直なことを書くと6種類の1話目を集めていることから「毎回のび太の机からドラえもんセワシが登場する話」ばかりが連続するので途中で飽きてしまった。ただ各学年の雑誌ごとにのび太の学年も違うから「お使いに行けるか、行けないか」レベルののび太が見れたりして新鮮ではあった。またキャラが固まっていない部分もあるのか、ジャイアンからは常に鼻水が出ていたり、ドラえもんが四足歩行していたり、タケコプターなしで空を飛び始めたりと「自分が何となく持っているドラえもんの常識」とのズレが色々見つかって、楽しく読めたというのも事実だ。また幼稚園向けの雑誌に掲載された第1話はドラえもん含めて「オールひらがな表記」で読み難くてカタカナや漢字のありがたみを再度確認できたのも良い経験になった。

 

 

  • 最後に…

同じテイストの話ばかりでちょっと飽きてくるというの事実だけど、色々な学年向けに描かれた『ドラえもん』の第1話を読めるというのは面白いので興味があったら是非読んでみてください。

 

ドラえもん 0巻 (0巻) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん 0巻 (0巻) (てんとう虫コミックス)