『FF7』のエアリスは初登場シーンが「花売り」とされていることから、「これは『売春婦』の隠語である」と主張する人が度々いる。匿名掲示板などを見ても「子供の頃は気づかなかったよなw」とか「キッズには分からないだろ」とか「大人になってからプレイして、『あっ…(察し)』ってなった」みたいに、あたかもエアリスが「売春婦」であるかのような扱いを受けている場面をしばしば目撃する。確かに「花売り」には「売春婦」を表す隠語という側面もある。しかし、だからといってエアリスを「売春婦」と決め付けるのは早計だ。
- ミッドガルで唯一花が咲く「スラムの教会」
何故ならエアリスはスラムの教会で、クラウドに「ミッドガルって草や花、あまり育たないてましょ?でも、ここだけ花、さくの」と「ミッドガルでは希少な花が咲く場所を自分は知っていて、それを育てて売っているの」という趣旨の説明をしているからだ。この流れから、エアリスの「花売り」は隠語ではなく、言葉通りの意味である「花売り」を指していることがわかる。
- エアリスは養母と同居
また「でも、1ギルで花を売っても生活できなし、やっぱり隠語なんじゃないの!?」みたいな意見もみるが、エアリスは養母と同居していることを忘れてはいけない。別にエアリスは1人で「花売り」をして生計を立てているわけではないのだ。おそらく彼女の家は持ち家だし、暮らしていく分にはそこまでお金に困っている様子もなかった。ただそうなるとエアリスは22歳で「花売り」をしてるだけの「子供部屋おばさん」と揶揄されてしまいそうな気もするが、色々事情はある訳だし、あの世界での「女性に対する価値観」みたいなのがどうなってるかも定かではないので、あまり細かい所にツッコミをいれても仕方ないだろう。何はともあれ、「1ギルで花を売ってたら生計が立てれないから、『花売り』は『売春婦』の隠語だ!」という意見は的外れなのである。
- 最後に…
最後にザックスの物語を描いた『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-』で、エアリスが「花売り」になった過程が描かれているので、プレイしたことない人は是非プレイしてみて欲しい。
【追記】
『FF7 リメイク』のエアリスの花売りシーンでは、グラフィックの向上により周りから1人だけ服装が浮いていることやセリフが追加されていることなどから、より「花売り」が隠語っぽくなっている。
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