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『100日後に死ぬワニ』、100日目更新 「ワニの死因」に様々な憶測飛び交う

100日後に死ぬワニ (ゲッサン少年サンデーコミックス)

<注意>『100日後に死ぬワニ』のネタバレ

『100日後に死ぬワニ』の100日目が更新された。

 

19時になっても中々更新されなかったので、「なるほど、ワニが死んだ100日目は更新されないんだな 明日も会えると思ってた存在にいきなり会えなくなる そういう喪失感を読者に味わって貰うために99日目を最終回にしたんだな」とか感傷的になっていたが、普通に更新された。恥ずかしい。マジで恥ずかしい。「みんなしてワニが死ぬところを望んでいるとは哀れだな」とか思ってた頃の自分を殴りたい。

 

 

Twitterをみてると勝手に結末を勘違いして感傷に浸っていた自分とは違って、3日前に予想を当ててた人もいた。凄いことだと思う。「残り4コマでどう決着をつけるのか」と思ってたら、100日目は13コマ使ってきたというのは「お、おう」感はあったが、「死ぬ97日前」に伏線があったというのは驚いた。こういう伏線の凄さは見せられる度に、安易に「更新されないエンド」だと思った自分が惨めになる。ちなみに97日前のヒヨコは既に鶏に成長しているという回があるので、今回のヒヨコは別のヒヨコだという。

 

 

現在もTwitter上では「ワニがなぜ死んだのか」ということが議論になっている。「ネズミがワニを弾轢き殺したのではないか!?」とか「9コマ目の右上に車らしきモノが描かれているから、ネズミは轢き殺してない」だとか、はたまた「8コマ目には『プップー』という擬音が描かれているから、信号が赤から青に変わったタイミングでネズミが後ろの車からクラクションで急かされて、急にハンドルを切って轢き殺したのでは?」とか、「いやいや、ネズミではなく車が…」と、とにかく様々な意見が飛び交っている。

20歳、悟空であり、一緒にプリクラ撮りに行ったりした友達が事故に遭い亡くなる。
めちゃくちゃ泣く。
数ヶ月落ち込む。

作者・きくちについて | STUDIO KIKUCHI

その意見の中にはきくちゆうき先生の過去と本作を結びつけ、「きくちゆうき=ネズミ」として「ネズミがワニを轢き殺した説」を否定するモノもいる。確かにこの過去を知った上で、ネズミ視点で作品を読み返すと、本作はまた違った見え方をする。

 

 

飛び交っている意見は「ワニの死因」についてだけではない。ある人は「死」について語り、ある人は「マンガ」や「SNS」というメディアの可能性について語っている。本作は様々な視点から語ることができる作品だ。そしてその作品が自分の意見を簡単に投稿できるTwitterという環境で、無料で公開されたというのが、メディアとして最高の結果を導き出したのではないかと感じる。

 

追記

原作者は「亡くなった友人をモデルにした」という。ただそういう背景を知れば知るほど、『ドラゴンボール』の悟空のノリで天使の輪っかと羽をつけて「追悼ショップ」の宣伝を始めるワニをどういう目で見ればいいのか分からなくなる。