『FF7 リメイク』のネタバレ
『FF7 リメイク』について「エアリスがクラウドに『好きにならないでね』と言ったシーンはどういう意味なんだろう?」と頻繁に話題になっている。ただ自分はエアリスからこの発言を聞いた記憶がなかったため、「アレ?何か大切なシーンを見落としていたのか…」と不安になった。しかしこのシーンは『FF7』のオリジナル版にあった好感度によってデート相手が決まるイベントと同じく、プレイヤーによって観る映像が違ったらしい。「そうなると自分はエアリスではなく、ティファとデートしたのか…」とも思ったが、別にティファとデートをした記憶もない。「そもそもデートイベントなんてあったか?」と思い、調べてみるとどうやら「Chapter14」で夜中にパーティ1名から自身の想いを語られるイベントのことを指しているのだとわかった。「果たしてあのイベントはデートと言えるのか?」とも感じたが、「それまでの各キャラクターの接した方で展開が決まる」という点と「夜2人きりで話す」という点から、「デートイベント」と称されているようだ。そう言われればオリジナル版の観覧車ほどではないが、夜中に自分の内心を打ち明けられるというのは立派なデートなような気がしてきた。
ただ困ったことに自分の世界の『FF7 リメイク』で夜中にクラウドが会話をしたのは、エアリスでもティファでもなくバレットだったのだ。そのシーンでバレットは「アバランチのメンバーへの想い」を語り、クラウドにエアリスを助けた後に彼らを紹介すると語る。そしてゲーム冒頭ではアバランチに対して「興味ないね」と無関心だったクラウドが、ここでは「楽しみだ」と心境の変化を見せる。そのため、まさかこのシーンがデートイベントだとは夢にも思っていなかった。
どうやらこのデートイベントの相手はティファとエアリスと共に行うクエストの達成度によって決まるらしい。そういえば自分は「Chapter3」にあったティファと行う「なんでも屋クエスト」も、「Chapter8」にあったエアリスと行う「なんでも屋クエスト」も「どうせミッドガル脱出までのストーリーを引き伸ばすための水増し要素だろ… かったるいな…」という理由でクエストをクリアしていなかった。そのせいでエアリスはコルネオの館に「ベーシックピンクドレス」という貧乏臭い薄いピンク色のドレスを着ていかなくてはならなくなってしまい、街中の人からヒソヒソと笑われてしまう展開になったのは申し訳なく思っていた。
ただまさかあのクエストのクリア率(ちなみに両方のクエストをクリアしてる場合、「Chapter10」の冒頭で気絶しているティファとエアリスのどちらを先に起こすかで決まるという)によって、デート相手が決まるとは思ってもいなかった… もちろんバレットルートがハズレという訳でないのだろうが、ティファとエアリスとの時間を大切にしなかった結果、「好感度がなかった」と考えると、なんとも複雑な気持ちになる。
「女の子との時間は大切にしなくては…」と感じたゲームになった。
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