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プレイヤーの選択肢によって物語が変わる『DETROIT: BECOME HUMAN』/全世界選択率0%の「残念すぎる死に方」

【PS4】Detroit: Become Human Value Selection

『DETROIT: BECOME HUMAN』をプレイした。本作は西暦2038年のアメリカ・デトロイトを舞台に、AI技術とロボット工学の発達によって開発された人間そっくりのアンドロイド3体を操作していくゲーム。選択肢によって物語の展開が変わる「オープンシナリオアドベンチャー」で、メインキャラクターであっても途中で死亡するケースもある。そのためカンタンな時限式のボタン入力(QTE)による簡単アクションでもかなりの緊張感を持って楽しむことができる。本作は「誰一人として全く同じ展開を観ることはない」と言われるほど分岐ルートが多く、1つの章が終わるごとに全世界でどの程度の人が自分と同じ選択を選んだか%表示されるのも魅力的だ。本記事では自分の本作の結末を記していく。

 

以下ネタバレ注意

 

 

  • コナー

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全世界選択率:1%

警察の捜査をサポートするために製造された男性型の最新式試作アンドロイド。いつも事件解決手前までいくが、後一歩のところでミッションクリアを失敗しスクラップ処分の危機に陥る。昔は優秀だったが現在はアルコール中毒でアンドロイドを毛嫌いする中年刑事・ハンクとの友好関係を築いていたが、彼らの前にコナーと同じ型のアンドロイドが登場。どちらが本物のコナーかを確かめるためにハンクは「オレが飼っている犬の名前は?」「オレの息子の名前は?」と問題を出題したが、コナーは2問とも答えを間違えて、ニセモノと判断されたコナーはハンクから拳銃で頭を撃ち抜かれて死んでしまう。自分が撃ち殺したコナーが本物のコナーだったと知ったハンクは自身の過ちを知り膝から崩れ落ちる。

 

  • カーラ

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全世界選択率:0%

女性型アンドロイドで、料理や掃除、育児など人間の家事をサポートするためのモデル。購入主であるトッドが娘のアリスを虐待する場面に遭遇する。アリスを守るために購入主であるトッドからの「動くな!」という指示を破り、アリスを救出。トッドの家から逃げ出してアリスと2人で平和に暮らせる場所を求めて放浪する。終盤にリコールセンターに送られたカーラは、それまで数々の困難を乗り越えてきたにも関わらず、ドローンが監視する収容所をウロウロと動き回り、上空からドローンに撃たれて、そのまま静かに死んでいった。実は人間ではなくアンドロイドだったアリスは、カーラの帰りを待ちながら1人寂しく廃棄マシンで死亡。

 

  • マーカス

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全世界選択率:40%

男性の姿をした自律型アンドロイド。人類からアンドロイドの自由と人権を勝ち取ることを目指し、デトロイトで平和的な革命を起こそうとする。マーカスは人間たちからどんな理不尽な仕打ちを受けたとしても、決してアンドロイド側から人間への暴行はせず、最後人間側に追い詰められても「歌う」という選択をした。その結果、世論もアンドロイドへの理解を示すようになり、一時的にではあるがアンドロイドが人間と同じ自由を獲得することに成功した。

 

 

そんなこんなで自分の世界の『DETROIT』はマーカス以外、結構残念な終わり方となってしまった。特にカーラなんて、「どこに行けばいいんだろう?」とウロウロしてたら、よく分からない内に上空からドローンで撃ち殺されるというバカみたいな死に方。とてもここまで生き残ってきたプレイヤーがやらかすとは思えない低レベルなミスで終わってしまった。本作は「サブタイトルの『BECOME HUMAN』に引っ張られた選択肢を選びがちだったな…」とか「えっ!?この選択肢ってこういう意味だったの!?」とか、いろいろ不満点もあったが、基本的に面白いゲームだった。最後に本作をプレイするときは「気に食わない展開になったり、ボタンの押し間違いがあったとしても絶対にやり直しはしない」と心に決めることと、事前に選択肢を決める基準を決めておくとストレスなく楽しめるのではないかと感じた。個人的に「選択肢を決める基準」を決めずにプレイを始めた結果、選択肢を決める基準が「キャラクター視点」になったり、「物語を良くしようとする視点」になったりとブレてしまったので、少し後悔した。

 

【PS4】Detroit: Become Human Value Selection

【PS4】Detroit: Become Human Value Selection

  • 発売日: 2018/11/21
  • メディア: Video Game