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公開当時とは一変した世界で地上波初放送された新海誠監督作品『天気の子』

天気の子

2021年1月3日(土)にテレビ朝日で地上波初放送された新海誠監督作品『天気の子』(興行収入141.9億円)の視聴率が8.8%だったと発表された。

 

2016年に公開され、興行収入250.3億円の大ヒットを記録した『君の名は。』が2018年1月3日に地上波初放送された際の視聴率は17.4%、2019年6月30日に『天気の子』公開タイアップで放送された2回目の地上波放送の際の視聴率は12.4%だった。今回の『天気の子』の地上波初放送の視聴率は『君の名は。』の2回目の視聴率を下回るだけでなく、二桁に大きく及ばない結果となった。

 

 

興行収入100億円突破のメガヒット作品にも関わらず、視聴率が二桁に届かなかったのは作品の支持層がテレビのリアルタイム視聴習慣が薄い若者層だったというのも影響しているのではないかと思う。

 

視聴率の面では振るわなかったが、個人的に「東京都の感染者数が過去最多の1000人超えを記録した大みそか」「首都圏一都三県の知事が政府に再度の緊急事態宣言発出を要請」など、再び悲壮感が漂い始めていた年末年始に、公開当時は新型コロナウイルス感染拡大によるパンデミックなどを全く持って想像していなかった、日常が一変してしまっている世界の物語を再鑑賞するというのは貴重な経験となった。「世界はあっという間に変わってしまった。それでも、僕らはー この世界で生きていく。」という作品の結末とコロナ禍の現実世界を重ね合わせた特別エンディングも良かった。

 

 

近年、地上波の映画放送は視聴率が振るわない傾向にあるが、本作や昨年末に「マスクをしないと生きられない世界で、一人の少女が未曽有の危機に立ち向かう―。今だからこそ見て欲しい、未来に希望を繋ぐ宮崎駿監督の名作」という番宣で放送された『風の谷のナウシカ』のように、日々刻々と変化する世界に適応した作品を多くの人と鑑賞するキッカケを与えてくれる「地上波放送の映画」というのは、やはり価値のある存在なのではないかと思った。

 

mjwr9620.hatenablog.jp

 

天気の子

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  • 発売日: 2020/03/04
  • メディア: Prime Video
 

 

参考記事

新海誠監督「天気の子」地上波初放送8・8% - シネマ : 日刊スポーツ

地上波初放送で『君の名は。』現象 視聴率は17.4% | ORICON NEWS

アニメ『君の名は。』2回目の地上波放送でも12.4%の好成績 | ORICON NEWS

東京都で新たに1337人が感染、重症者は89人。西村担当相は緊急事態宣言の可能性にも言及していた | HuffPost

小池都知事呼びかけ、首都圏で緊急事態宣言を要請: 日本経済新聞

2020年ラスト!12月25日『風の谷のナウシカ』放送!金曜ロードシアターで、ジブリカレンダーゲットのチャンス! 森圭介アナもリアタイ参加!|金曜ロードシネマクラブ|日本テレビ