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庵野秀明総監督作品『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を公開初日の朝に観に行くまでの話

【チラシ3種付】シン・エヴァンゲリオン B2ポスター ティザービジュアル【海辺】劇場版 EVANGERION エヴァ カヲル シンジ アスカ レイ マリ

2021年1月8日(月)、2012年公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』から8年以上の時を経て庵野秀明総監督作品『シン・エヴァンゲリオン劇場版』がついに公開された。当時『ヱヴァQ』を劇場で鑑賞した際は、まさか『シン・エヴァ』公開までの間に庵野監督が宮崎駿監督作品『風立ちぬ』の主人公・堀越二郎の声優を務めたり、『シン・ゴジラ』の総監督をして大ヒットを記録したり、新型コロナウイルス感染拡大によってようやく決まった本作の公開日が二度も延期したりするなんて夢にも思っていなかった。最早『ヱヴァQ』どころか、「2020年公開」という特報が初解禁された2018年の細田守監督作品『未来のミライ』の公開初日ですら遠い昔のように感じる。

 

  • 新型コロナウイルス感染拡大による公開延期

本作は前述したように新型コロナウイルス感染拡大により「2020年6月27日(金)」と「2021年1月23日(金)」という2つの公開日が延期となった。自分は昨年3月に公開延期された『映画ドラえもん のび太の新恐竜』が、同年8月公開予定だった『STAND BY ME ドラえもん2』を押し出す形で新たな公開日が決まったことを踏まえて、本年夏公開予定の『シン・ウルトラマン』を公開延期にして、本作を代わりに公開するのではないかと考えていた。そのため「エヴァとのお別れは当分先かな…」という悠長な気分で過ごしていた。しかし今年の2月26日(金)、突如「公開日は2021年3月8日(月)」と発表。半年くらいの猶予があると勝手に考えていた自分は、「来週ちょっと実家に顔出すから」くらいの感覚で発表された10日後の公開日に頭の整理が追いつかなかった。

 

 

  • 公開まで残された10日間

残された10日間という期間で自分に何ができるかを必死に考えた。まず、薄れていた『エヴァ』への情熱を取り戻すべく『ヱヴァQ』公開の2012年以来8年ぶりとなるテレビアニメシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』と完結編である『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air / まごころを、君に』を再鑑賞。それが終わると『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズを再鑑賞。ただ自分は『新劇場版』シリーズの方は繰り返し鑑賞していることから、物語がテレビアニメ版をベースとしている『序』『破』に関しては別のモニターで『新劇場版』に対応するテレビアニメ版のシーンを流して、同時鑑賞して両者を比較するという気持ち悪いこともした。

 

 

  • 公開日前日と上映前

そこまでしても自分の中ではまだまだ熱量が低いなとは思った。ただ自分は普段チケット予約などしないタイプにも関わらず、チケット解禁日に初日朝の上映回のチケットを予約。公開前日は「明日朝起きれなかったらどうしよう」「もし電車が人身事故などで遅延してしまったらどうしよう」など、受験生のような不安に陥る。公開日もいつもなら上映開始ギリギリに劇場に着くのに、今回は開始30分前にチケットを受け取り、いつもは映画観賞後に購入するパンフレットを映画鑑賞前に購入。「上映中トイレに行きたくなったらどうしよう」と短期間に繰り返しトイレに向かったり、ストックのコンタクトレンズの数を増やしたり、どこからかネタバレが入ってこないように耳にイヤホンをして音楽を流し、インターネットは遮断し、万が一に備えてiPhoneの「AirDrop」もオフにした。「まだまだ熱量が低いな…」などと感じながら、とても平常心とは思えない行動を繰り返していた。

 

 

  • 最後に…

自分は朝10時くらいの回を観たが、上映前の場内にも関わらずパンフレットを読んでいた人がいた。恐らく朝7時の回を観て、既に内容を知っている2回目の人だったのだろう。あんな緊張感が漂う映画館も久しぶりだった。映画本編の感想についてはまた別に書きたい。