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小栗旬主演・日曜劇場『日本沈没-希望のひと』、初回視聴率15.8%スタートも賛否割れた理由

小栗旬主演の日曜劇場『日本沈没-希望のひと-』の初回視聴率が15.8%と同枠でヒットを記録した前々クールの『ドラゴン桜』や前クールの『TOKYO MER』を上回るスタートを切ったという。

 

  • 高視聴率も賛否割れる

youtu.be

高視聴率スタートの本作だが、ネットでの賛否は割れている。肯定派は「先日の地震やコロナ禍とリンクして緊迫感がある」「改竄とか不正とか笑えない今の日本の状況を描いている」「映像に迫力がある」、否定派は「『シン・ゴジラ』で切り捨てた人間ドラマをダサい演出でやっている」「『日本沈没』という作品の本質と『日曜劇場』の池井戸潤的アプローチがズレてる」「これがNetflixで世界配信されると思うと恥ずかしい」などという意見が見られた。

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ただ個人的には人間ドラマの描写に関しては本作のチーフ演出である平野俊一監督も参加していた『TOKYO MER』と大差ないと思ったし、CGなどの映像面では「まー、ショボいけど、テレビドラマでこのクオリティを毎週観れるのはそれなりの満足感が得られていいね」くらいだった『TOKYO MER』に対して、本作はビル崩壊シーンなどにややショボさを感じさせるシーンはあるも、難しいとされる水中描写の潜水艇のシーンはそこまでCGらしさを感じさせることもなく、1話目最大の見せ場である島の沈没シーンもそれなりに見応えがあり、尚且つ「今後の展開」ではお台場が派手に沈没しているシーンを見せてくれて、あまり期待してなかったこともあってか結構満足感があった。そのため『TOKYO MER』を含めた近年の殆どの『日曜劇場』の作品同様にネットではほぼ絶賛ムードになると思っていたため、本作の評価が賛否パックリ割れたというのは結構驚いた。

 

 

  • 普段日本のドラマ観ない層も視聴か

日本沈没

個人的には絶賛意見が多かった『TOKYO MER』と大差ないレベル、寧ろ本作のが良いくらい思った本作に否定意見が目立った理由の一つは、小松左京原作で既に評価の定着している1973年版の映画が存在し、更には2006年公開の樋口真嗣監督版や昨年配信されたNetflixオリジナルアニメ版など複数回映像化されているある種の古典的作品の再映像化とあって、普段『日曜劇場』のような民放のゴールデンタイムに放送されるような日本のテレビドラマを積極的に観ない層、言い換えれば『日本沈没』の本質を理解し尚且つこの手の日本のドラマに対して厳しい目を向けている層が観たことで、「いつもの『日曜劇場』クオリティの作品」でも批判的な意見が目立った面もあったのではないかと思う。

シン・ゴジラ

特に2016年公開の庵野秀明総監督作品『シン・ゴジラ』がヒットして以降は、『シン・ゴジラ』に参考にした作品が増えた。そして本作もそれを感じさせる作品だったが、『シン・ゴジラ』が切り捨てたとされる余計な人間ドラマの要素がふんだん盛り込まれていたことも、「『シン・ゴジラ』で日本のエンタメ作品は変わると思ったけど、表面的なとこばかりマネてやっぱりダメだった」という文脈での批判を招きやすかったのだと思う。

 

 

  • 初回に批判目立った『ドラゴン桜』との共通点

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ただ近年初回放送で批判意見が目立ったのが本作以外にもあり、それは阿部寛主演の『ドラゴン桜』の続編だった。その理由は前作が「『金曜ドラマ』枠で明るいテイストの学園ドラマ」だったのに対して、続編が「『日曜劇場』らしい『半沢直樹』を代表とする池井戸潤原作のドラマ化テイスト」に作風が変わっていたことからだった。そしてこの文脈の批判は本作にも当てはまる。つまり近年は池井戸潤原作のドラマがヒットを記録する一方で、他作品がそのテイストでドラマ化されると批判意見を集めやすい傾向がある。ただ『ドラゴン桜』は回を重ねるごとに前作らしさが増えて、最終的に高評価に終わった。そのため本作も回を重ねるごとに評価が上昇していく可能性もある。

 

 

  • 最後に…

色々と書いたが、まだ初回が放送された段階でこの後どういう物語が描かれるかは未知数。既に撮影は終わっているとのことから、相当気合を入れている作品だということは伝わってくるので2話目以降にも期待したい。