アニメとは違うアプローチで映像化成功、高橋一生主演・NHK製作ドラマ『岸辺露伴は動かない』

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NHKで放送された高橋一生主演・テレビドラマ版『岸辺露伴は動かない』の評判がいい。

 

  • 『ジョジョ』の映像化、アニメは成功も実写は…

岸辺露伴は動かない 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

『岸辺露伴は動かない』は荒木飛呂彦先生の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険 4部 ダイヤモンドは砕けない』のキャラクター・岸辺露伴のスピンオフ短編漫画シリーズ。元々は『週刊少年ジャンプ』からのスピンオフ・外伝禁止の短編執筆依頼だったのが、最終的にスピンオフ短編になってしまったという経緯がある。

ジョジョの奇妙な冒険 O.S.T Phantom Blood [Destiny]

STONE OCEAN

『ジョジョ』はキャラクターの独特な立ち方、通称「ジョジョ立ち」を筆頭に個性的なファッションやカラーリング、独特の擬音などの作風が魅力とされるシリーズ。2012年から始まったテレビアニメシリーズはこれらの作風を押さえた作りになっており、高い評価を得て現在は6部までがアニメ化されている。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章

一方で2017年に三池崇史監督が山崎賢人主演で公開した実写映画版『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』は衣装こそコスプレ感に溢れていたが、その他の面においては実写邦画の中では最高レベルのCGで再現されたスタンドバトル、ジョジョの奇妙な世界観を表現するためのスペインロケ、アニメ版とは異なり擬音を文字として書くのではなく映画らしく音で演出するなど、かなり真面目な作りの作品だった。しかし興行的には振るわず、シリーズ化は凍結。同時期公開の福田雄一監督作品・実写映画版『銀魂』がアニメに寄せた演出で世評的にも興行的にも大成功して続編が製作されたことから、個人的には「『ジョジョ』も変に真面目に作らず、アニメみたいな演出に振り切った方が良かったのでは…」という感想を持った。

 

 

  • NHKが『岸辺露伴は動かない』をドラマ化

(1)「富豪村」

その一方で、後出しジャンケン感が半端ないが荒木飛呂彦先生が映画用に書き下ろしたオリジナルストーリーで『岸辺露伴は動かない』を実写映画化すれば面白いのにな、と妄想したこともあった。そのため、NHKが『岸辺露伴は動かない』をドラマ化すると発表したときはかなり嬉しかった。また原作が1話完結の短編であることから、ドラマというメディア媒体との相性も良いと思った。更に公開されたビジュアルは『ジョジョ』のコスプレ的衣装ではなく、『ジョジョ』のキャラクターの特徴をシッカリと抑えながら、それでいて実写として違和感のないリアリティラインの高い世界観を提示していたことから放送前の世評も好意的だった。

そしてドラマ自体も漫画を描く前の「準備体操」や陽馬が彼女の部屋を改造したボルダリング、背中を見せないように動く岸辺露伴などを丁寧に再現しながら、原作本編をドラマ化した「チープ・トリック」ではスタンドの表現を「前に取り憑いていた人の姿」に変更するなどアレンジするところは大胆。それでいて原作の世界観を壊さないどころか、ドラマ独自の魅力にしているのは恐れ入る。また原作ではレギュラーキャラクターではない泉京香を岸辺露伴のバディ的立ち位置に置いたこともドラマの魅力に繋がっているようだ。

 

※ドラマ版『岸辺露伴は動かない』ではスタンド「ヘブンズ・ドアー」が可視化されないが、実写映画版の三池崇史監督もスタンドを可視化させない案を考えていたという

 

【ジョジョ連載】三池崇史監督「“スタンドは視覚化しなくてもいい”荒木先生の言葉がスタンドの実写化を大きく動かした」 | WEBザテレビジョン

 

 

  • 最後に…

他の漫画の実写作品もこれくらいのレベルで作って欲しい一方で、本作が成立している背景には『ジョジョの奇妙な冒険』には『岸辺露伴は動かない』といスピンオフ作品があったこと、そしてそれを視聴率等を気にせず予算を投下できるNHKが製作したことがあるようなので、フォロワー作品は中々難しそうだ。

 

mjwr9620.hatenablog.jp

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