ネタバレ注意
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』についてネタバレで「MJ」と「復讐心」について書く。
- 「全ての運命が集結する」
「全ての運命が集結する」、トム・ホランド主演・MCU版『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の救済
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年1月7日
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公開初日投稿した記事でも触れたけど、本作はMCU版制作のために打ち切られたアンドリュー・ガーフィールド主演『アメイジング・スパイダーマン』シリーズの3作目をストーリーを別ユニバースでやってくれた話なのではないかと思った。本作で登場するアンドリュー・ガーフィールド演じるスパイディことピーター・パーカー(以下ピーター3)は「グウェンの言う通り『希望』となることで前に進もうと思った」「でも気付けば、人を殴るようになっていた」(字幕は誤訳で実際は「ヴィランに手加減をやめて、冷酷非道になっていた」的なニュアンスらしい)等の発言からグウェンが亡くなってから5ヶ月後、つまりは『アメスパ2』ラストのライノ戦から暫く経った後のピーターだということが予想される。
- 『アメスパ』1作目で描かれた「復讐パート」
自分は初め『アメスパ2』のエンディング後のピーター3が、闇落ちしていた事実をとても残念に思ったし、「どうして?」と思った。でもその考えは直ぐに改めた。何故ならピーター3は『アメスパ』の1作目でベンおじさんを失った後、直ぐに人助けのためのヒーロー活動を始めるのではなく、グウェンに正体を明かすまでは復讐心に駆られて犯罪者らを必要以上に挑発するなどヴィジランテ的な行動に出ていた。つまりピーター3が大事な人を失った時の精神的な危うさ、間違った力の使い方を描いていたのだ。そのため『NWH』でピーター3があの後闇落ちしたという設定も点と点が繋がった感じがしたし、『アメスパ』シリーズが公開当初「3部作」だと発表されていたことを踏まえると、1作目での復讐パートは『アメスパ3』でグウェンを失った後のピーターの葛藤を描くための伏線だったのでないか、とすら思えてくる。
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- 『アメスパ2』でカットされた「MJパート」
また『NWH』でピーター2は『アメスパ2』のグウェンと似たようなシチュエーションで落ちるMJを助けて嬉し泣きをするシーンがあるが、実は『アメスパ2』では撮影されたMJのシーンは全カットされて『アメスパ3』に登場は持ち越された経緯がある。その点も踏まえると『アメスパ3』はグウェンな言葉通り「希望」になろうと再びスパイダーマンとしての活動を始めたピーターだったが、グウェンを失った辛さを忘れることはできず、いつしかヴィランたちに必要以上に残虐に当たるようになってしまい葛藤していた。そんな中で、新たなヒロイン・MJと出会い恋に落ちるが、色々あってグウェンと同じシチュエーションで転落、しかし今度はキャッチに成功して本当の意味でグウェンの死を乗り越えてスパイダーマンとして活動を続ける、という物語だったのではないかと思う。そして『NWH』ではその叶わなかった物語を別ユニバースで叶えることで、元の世界に戻ったピーター3は今回の経験を通して再びヒーローとしてニューヨークの人々を助け始めたのではないかな、と妄想した。そう考えると『NWH』はピーター2・3とヴィランらの救済だけでなく、打ち切られた『アメスパ』及びそのファンへの救済にもなっていたんだな、と感じた。
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- 最後に…
グウェンの復讐心を乗り越えたピーター3がメイおばさんの復讐心に駆られたトム・ホランド演じるピーター1に薬を投げ渡し、ピーター1がそれを仇であるグリーンゴブリンに打ち込むことで自身の復讐心と共に癒す連携プレイはかなりグッときた。
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— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年1月7日
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