『るろうに剣心 最終章 The Final』がNetflixで独占配信された。
- 大ヒットシリーズ完結編
公開日:2021年4月23日(金)
公開館:362館(480スクリーン)
配給:ワーナー・ブラザース
オープニング:7億4733万6700円
東京都・新規感染者:758人
最終興行:43.4億円
本作は和月伸宏の大人気コミックスを大友啓史監督・佐藤健主演で実写映画化したシリーズの完結編。本シリーズは1作目から原作で一番人気の『京都編』を実写映画化する案が出るも、『神谷道場編』のストーリーを丁寧に描いてこその『京都編』と判断して、1作目がヒットしたら続編を作ることを視野に製作を開始。結果的に2012年公開の1作目は興行収入30.1億円のヒットを記録し、2014年には製作費30億円を投下して念願の『京都編』を『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』として2部作で公開。『京都大火編』は52.2億円、『伝説の最期編』は43.5億円と2部作合計で95.7億円の大ヒットを記録し、以後本シリーズをモデルにした人気漫画の実写映画化作品が数多く作られるなど、実写邦画界に大きな影響を与えた。
- 「映画館休業要請」で大ブレーキ
そんな本シリーズの『最終章』は同じ2部作連続公開作品でも『京都編』のような前後編スタイルではなく、原作では『人誅編』の回想としてある『追憶編』をそれぞれ独立した映画でありながら2本の映画が物語としては絡み合っているという複雑な構成。それでも前作までの実績があってか、複雑な構成の2部作にも関わらず『最終章 The Final』のオープニング興行収入は3日間で7億円を超える大ヒットスタートを記録。一方で本作は一説によると公開2日目までは『京都大火編』に続き興行収入50億円超えも期待できるスタートだったというが、公開3日目から前述した『名探偵コナン 緋色の弾丸』と同じく3回目の緊急事態宣言と4都府県の映画館への休業要請により大ダメージを喰らった。その後も休業要請は継続され、大友啓史監督は政府からの根拠のない休業要請に対して声をあげる事態になった。
- 二部作合計で70億円前後も製作費は50億円
最終的に『The Final』は最終興行43.5億円と『伝説の最期編』と同等のヒットを記録するも、続く『The Beginning』は興行収入25億円程度と「最高傑作」という評価に反してシリーズ最低興行を記録。2部作累計興行収入も70億円前後で、製作費が50億円ということを踏まえると手放しでは喜べない結果となった。
- 最後に…
それでも本作は年間興行収入ランキング6位の大ヒットを記録。この10年間で最も日本の映画界に影響を与えた実写シリーズであることは間違いない。
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