「『HUNTER×HUNTER』という蟹がないから『呪術廻戦』というカニカマを喰う」と人による「先駆け・後追い作品」の認識乖離

呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

「『ハンターハンター』という蟹がないから、『呪術廻戦』というカニカマを喰ってる」的なツイートがバズったという。

 

  • 休載続きで『ハンターハンター』こと「蟹」食せず

HUNTER×HUNTER モノクロ版 35 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ツイートした人がどういう意図で投稿したのか真意は分からないが、『ハンターハンター』は休載続きで有名。もう何年も続きが読めてない状況が続いている。一方で『呪術廻戦』は現在『ハンターハンター』と同じ『週刊少年ジャンプ』連載中の人気漫画かつ『幽遊白書』他冨樫義博先生へのリスペクトに溢れた作品。人は自分がハマった作品と同じテイストの作品を他に求めるのが常。冨樫作品のファンが『呪術廻戦』に冨樫先生の匂いを求めるのはよく分かる。その一方で「リスペクト作品はどうしても本物には叶わない」という想いから、「本当はラーメンが食べたいけど、今外に出れないからカップ麺で代用→一体の満足感は得れてもやっぱり本物が食べたい→でも今それは食べれないからカップ麺を食べ続くて誤魔化すしかない」という感覚でのツイートだったのではないかと思う。

このツイートの引用リツイートをみると「分かる」「言い得て妙」と賛同意見が多い反面、「作者に失礼」という批判意見も… 個人的にも「『呪術廻戦』は『幽遊白書』を読んでる気分になるな〜」と思ってたので笑った反面、「冨樫作品へのリスペクトが明らかな作者がどう感じるかは分からないけど、ファンは気持ち良くはないだろうな…」と思った。

 

 

  • 「先駆け作品」と「後追い作品」の認識の乖離

SLAM DUNK 1 (ジャンプコミックス)

黒子のバスケ モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

というのも、(『ハンターハンター』もクラピカの目が怒りで赤くなるのは『風の谷のナウシカ』王蟲など過去作品へのリスペクトやオマージュに溢れた作品だということを前提に)「ジャンプ漫画におけるバスケ漫画の『スラムダンク』と『黒子のバスケ』」とか「堂本剛版『金田一少年の事件簿』とそれ以降のドラマ」みたいな「先駆け作品」と「後追い作品」という関係性であっても、人によっては「後追い作品」を「後追い」という認識なく「オリジナル」として受け取って楽しんでいる訳だから、「あの作品はあの作品から影響受けてるけど、やっぱり廉価版感はあるよね」的な発言は仮に作り手側が許容しててもファンとしては複雑な気持ちになったりもする。一方で「先駆け作品」を知っている身からすれば「後追い作品」に対して「あー、またあの感じね」と冷めた目を向けてしまうのはやむを得ない面もあり、尚且つ「後追い作品」を最初に触れた方は方で後から「先駆け作品」を見ると「なんか微妙…」と感じるケースが結構あって、そういう認識の人たちがネットでぶつかると何だか残念な感じになったりする。

 

 

ブレードランナー ファイナル・カット(字幕版)

特にそういうことが起こりやすいのは『ブレードランナー』な感じもするが、人生の中で数多くの作品に触れ続ければ誰しも両方の体験をすると思うので、お互い勝手に言ってる分には「そういうもんだ」と思って受け流すのがいいのではないかと思う。勿論、それを楽しんでるファンを馬鹿にする言動や他者に自身の認識を強要するタイプ等の人は世代を問わずに論外だが…

 

 

  • 最後に…

映画とか漫画とかは「先駆け作品」と言われる作品も何かしらの影響を受けてるケースが殆どで、法に触れない範囲でパクりパクられを繰り返して成長している分野とも言える。最後にカニカマで満足できないなら、流行りのイカやタコに手を伸ばしてもいいかもしれない。

 

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