ネタバレ注意
『タコピーの原罪』の11話までにネットで話題になっている考察まとめ。
- 救うはずだったまりなちゃんをタコピーは殺した?
2016年を舞台に「タコピーがしずかちゃんをハッピーにする物語」として進んでいたように思えた本作だったが、11話のラストでは2022年にタコピーとまりなちゃんが出会っていたことが明かされた。タコピーがしずかちゃんから「タコピーももう助けてくれないんだ」と冷たい目を向けられた時に「ぼくはこの目をどこかで見たことが…」というモノローグの直後に「×××ちゃん」という回想が入り、尚且つ過去回で時間旅行ができる「大ハッピー時計」の存在が示されていたことから、タコピーが最初に出会ってハッピーにしたかったのはまりなちゃんだったが、上手くいかずにタコピーが記憶を殆ど失った状態で2016年に戻った結果、しずかちゃんと出会い結果的にハッピーにするはずだったまりなちゃんを殺してしまった可能性が有力。
タコピーが2016年に戻った背景には「まりなちゃんはしずかちゃんを自殺まで追い込んだしまったことを悔いていた」「まりなちゃんの親の離婚を止めるため」等が予想されている。一方で「タコピー=まりなちゃん」という驚異的かつ面白い考察をする人もいる。
→12話を読んだ限り、しずかちゃんがまりなちゃんの彼氏の東くんを奪われたっぽい?
→13話でタコピーがなぜまりなちゃんが小4の時に戻ろうとしたのかが明かされたが、「しずかちゃんを×すため」と予想してた人は多くなかったのでないかと思う
- しずかちゃんのお父さんはお母さんの不倫相手?
11話で初登場した父親は実の子であるはずのしずかちゃんに対してかなり冷たい態度。一方でしずかちゃんと同じくらいの子供がいることから、「しずかちゃんが父親は母親と離婚したと思ってるだけで、実際はまりなちゃんの父親同様にしずかちゃんの母親に取り込まれていたのでは?」という可能性。そう考えると、あの冷たい態度も「なるほど」と思えなくもない。
→12話を読んだ限り、まりなちゃんのお母さんはしずかちゃんのお母さんにパートナーを奪われたけど、その子供のまりなちゃんはしずかちゃんに彼氏を奪われるっぽい?
→14話読んだ限り、しずかちゃんのお父さんの新しい家族の子供は6歳と2歳でしずかちゃんは10歳だから普通に離婚した可能性が高そう
- しずかちゃんがタコピーを後ろから襲った理由は?
タコピーがしずかちゃんの想いとは異なる主張をしたことで、後ろから襲ったシーンはタコピーがまりなちゃんを殺した様子と酷似するため、しずかちゃんは「自分の邪魔者は固形で殴って殺せばいい」と学んだ可能性。そうなると「タコピー鬼つええ! このまま逆らうやつら全員ブッ殺していこうぜ!」とネタ的に話題になったコメントがネタではなくなるし、東くんが自首を断っていた場合、ガチでそのノリで殺されていた可能性も… そのため父親の子供を「チャッピーを食べたのかも」という理由で事実上殺そうとしていたのも「邪魔だったからでは?」という声もアリ。
- 東くんとお兄ちゃんの実際の会話は?
11話でしずかちゃんのキラキラ視点と異なり、父親からの客観視点ではしずかちゃんの顔や服は汚れ、見窄らしかったことから「この漫画は事実とは異なる主観視点が描かれている」と話題に。そうなると、10話の東くんと理想を体現したようなキラキラお兄ちゃんとの会話も東くんの願望込みの主観で、実際は冒頭の「お前が殺したんだろ」の可能性も?作者の過去の読み切り的にそうではないと信じたいが… それとは別にタコピーのビジュアルすら本当にあの可愛いタコなのか、という指摘も。
- コロナ禍の2022年にまりなちゃんがノーマスク?
2022年の土管には「ソーシャルディスタンスを守って遊ぼう」という注意書きが確認できることから、現実世界と同じコロナ禍であることが推測できる本作。一方でまりなちゃんはノーマスク。純粋に作劇的な都合でノーマスクなのか、それとも例年11月発売の『週刊少年ジャンプ』50号が確認できることから、その頃にはコロナ禍はノーマスクでも問題ないくらい終息しているという設定なのか… 中には「まりなちゃんのお母さんが『コロナは風邪』派」という意見も。流石にそれはないと思うが… それはそれでちょっと見てみたい気もする。
→12話を読んだ限り、みんなマスクをしたいからコロナは終息したみたい。ただまりなちゃんのお母さんはワクチンに「効果あるの?」という番組を見ていてアレな感じも…
- 最後に…
タコピーがまりなちゃんとの出会いは笑顔だったのに、しずかちゃんとの出会いは涙目だったのは、2022年にまりなちゃんと共に行動する中で、2016年のしずかちゃんとの行動の後半同様に終始涙目だったから、それを引き継いでいたということなのだろうか… とにかく完結まで目が離せない作品だ。