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「しずかちゃんと東くん」と「まりなちゃんの手」と「タコピーの善悪」と「ハッピー星と暴力」、『タコピーの原罪』考察まとめ

タコピーの原罪 上 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ネタバレ注意

『タコピーの原罪』最新13話までのネットで話題の考察まとめ。

 

  • まりなちゃん「ちゃんと殺さなきゃだった」

前話を読んだ時に、まりなちゃんはしずかちゃんに彼氏の東くんを取られることがほぼ確定して、尚且つまりなちゃんの母親はしずかちゃんの母親に夫を取られている訳だから、「きっとタコピーはしずかちゃんの自殺を成功させるために過去に行ったんだな!」と予想していた。しかし実際はまりなちゃんはしずかちゃんのことを「ちゃんと殺さなきゃ」と悔やみ、タコピーは「しずかちゃんを殺すこと」を目的に過去に行こうとしていた。

まー、しずかちゃんが小4で死んだところで両親の離婚を防げたのかと問われると怪しいところではあるが、自身の家族の崩壊の矛先がしずかちゃんに向かうというのは分からないでもない。ただ「ちゃんと殺さなきゃだった」という表現からしずかちゃんの自殺の原因はやはりまりなちゃんのイジメっぽいし、そうなるとまりなちゃんばかりが悲劇のヒロインという訳でもないのだろう。それでも父親を失い、東くんをしずかちゃんに取られて、母親を殺してしまい、最後に残ったタコピーに救いを求めて手を伸ばすと早とちりした結論に辿り着いたタコピーにもその場を去られた末の行動は辛かった。

ところで、東くんは小4の頃からしずかちゃんが気になってたっぽいけど、その女の子をイジメて自殺未遂にまで追い込んだまりなちゃんと付き合うってどういう気持ちなのだろうか…

 

 

  • タコピーの原罪

最新話のサブタイトルはストレートに「タコピーの原罪」とタイトルにもなっている本作最大の謎が明かされた。本編を読む限り、どうやら「タコピーの原罪」は「人間に道具を貸した」とか「人間を殺した」みたいなネットで予想されていたものではなく「一人で帰ってきたこと」だった様子。ハッピーにすると決めた相手をハッピーにしてハッピー星に連れてくるのが破ってはいけない掟だったみたい。ネットでは「そのハッピーになった人がハッピーフルーツになってタコピー達の食料になるのでは」的な予想をしている人もいて怖い。虐待された子がハッピー星人になるみたいな予想の方が有力。

ちなみに「原罪」とは「『旧約聖書』において禁じられていた知恵の木の実を食べたことで何が善と悪かを自分で決めて自らを神とする神への反逆」的なことが本質らしい。そうなるの「しずかは殺さなきゃいけない悪いやつ」「でもしずかちゃんをイジメてたまりなちゃんやまりなちゃんを殺したぼくは…」的なラストの葛藤はタコピーが神になる、というか善悪の判断を自分でつけれるようになり自らの罪にケリをつける方向に行くのだろう。

 

 

  • ハッピー星と暴力

タコピーは人の気持ちが分からないキャラクターとして描かれていたが、ハッピー星での描写を見るとタコピーにはたかれた母親は「どうしてそんなに強く触るの」と疑問を呈し、「殺す」の意味も分かっていないっぽいのでタコピーが特殊なのではなくハッピー星の住人全体がそういう認識みたいだ。そうなると、母親から暴力を振るわれていたことでまりなちゃんはタコピーに暴力を振るい、まりなちゃんに暴力を振るわれていたタコピーは暴力という概念がないハッピー星で暴力をふるい(というより力で反発)、その結果上述した「原罪」の話に繋がっていく感がある。

 

 

  • 最後に…

兄貴ばりの頼れるオーラを放っていた東くんがタコピーに何を話すか注目の次回も楽しみだ。

 

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