NHK・朝の連続ドラマ小説『カムカムエヴリバディ』の3ヒロインの役者の雑感。
- 上白石萌音
【#カムカム 登場人物紹介】
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) 2021年10月20日
初代ヒロイン 橘安子(たちばな やすこ)#上白石萌音☀️
安子ちゃんの誕生から100年の物語が始まります。
あの気高く美しい天璋院さまが…キュートな14歳の女の子に!#朝ドラ #カムカムエヴリバディ #青天を衝け #放送開始まであと12日 pic.twitter.com/C6U73bA9uP
まずは1人目のヒロイン、安子役の上白石萌音。
自分が上白石萌音を認知したのは2016年公開の新海誠監督作品『君の名は。』での三葉役。そのため2014年公開の『舞妓はレディ』で主演を務め、『君の名は。』と同年公開の実写映画版『ちはやふる』で大江奏役を演じて評判が良かった俳優と同じ人だと後から気づいた。
そんな上白石萌音の近年の話題作といえば2020年放送の『恋はつづくよどこまでも』と2021年放送の『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』の2作品。両作品共に上白石萌音は職場の新人ポジションでドS上司に振り回される役柄で可愛さとコメディアンヌとしての魅力を見せつけ、同年代からの同性からも共感を呼び高い評価を受けた。
安子ちゃんの願いは、ただ、るいちゃんと一緒に生きていくことだけ。
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) 2021年12月20日
なのに…なんでこんなことに…
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一方でそんなどこか抜けた少女漫画の主人公キャラでヒット2本を出した上白石萌音だったが、『カムカムエヴリバディ』では時代設定故に家の関係で自由恋愛は難しく、ようやく思い叶った夫も戦争で亡くなり、兄と共に実家の家業を再建しようと試みるも資金を持ち逃げされ、挙げ句の果てに何よりも大事な娘のるいから「I hate you」と拒否られ心が折れるという中々ハードな役所。あくまでも自分が見てきた範囲の中の話だが、『恋つづ』『ボス恋』とは正反対とも言える、娘のために強く生きようとする姿からの、それ故に娘の言葉によって完全に心が折れてしまったときの表情の演技がとても切なく感じさせ、これからも色々な役を見てみたいなと思った。
- 深津絵里
/#深津絵里 さんインタビュー#カムカムトピックス☀
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) 2022年1月21日
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2人目のヒロインはるい役の深津絵里。
深津絵里といえばやはり『踊る大捜査線』シリーズの恩田すみれ役。世評的には2010年公開の『悪人』での馬込光代役がモントリオール世界映画祭ワールド・コンベンション部門で最優秀女優賞を受賞するなど評価が高い。
個人的にも『踊る』のすみれさん役の犯罪者にも上司にも立ち向かう信念の強いキャラクター像(ドラマ版ではストーカー被害の傷を負っていたが…)のイメージが強かったため、当時俳優に疎かったことも重なり、2012年公開の三谷幸喜監督作品『ステキな金縛り』の明るくコミカルな三流弁護士役と同一人物だと観賞後に知って、あまりの演技の違いに驚いたレベルだった。また2014〜15年公開の『寄生獣』二部作では高い知能を持った寄生生物役を演じ、前編のパラサイト故のある種の冷徹さと完結編の母親になってからの人間と同じような感情を得ていく演技を見て「凄い役者さんなんだな」みたいなことを思った記憶がある。
ジョーの暗闇を照らすのは、るいちゃんです。。#深津絵里 #オダギリジョー #朝ドラ #カムカムエヴリバディ #カムカム pic.twitter.com/t83Ru0JPhW
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) 2022年1月24日
そんな深津絵里の『カムカムエヴリバディ』の役所は撮影当時48歳にも関わらず17歳の女の子を演じるという「!?」な設定。ただ全く違和感がないと言えば嘘になるが、額に傷を負ってるが故に自信がない少女の姿と子供を持ってからの母としての強さと明るさを持った演技への移行、それでいて母・安子の兄・算太の登場で目から光をなくし、再び子供時代の演技に戻す演技力の幅に驚かされた。失礼な話、最近はメッキリテレビドラマで見かけなくなってたので忘れかけていたが、改めて凄い役者さんだと再認識した。
- 川栄李奈
【 #カムカムエヴリバディ 】
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) 2022年2月4日
いよいよ川栄季奈さん演じる3代目ヒロイン・ひなた が登場☀
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【出演】#川栄李奈 #本郷奏多 #安達祐実 #おいでやす小田 #尾上菊之助 #松重豊 #オダギリジョー #深津絵里 ほか pic.twitter.com/JddMnPn3zi
3人目のヒロインはひなた役の川栄李奈。
自分が初めて役者としての演技を認知したのは2016年公開の『デスノート Light up the NEW world』の思想なきデスノート所有者・青井さくら役で、当時は「あのAKB48だった人か… アイドル時代はおバカタレントで売ってたし、空っぽな感じの演技がいいね」とか思ってた記憶。その後2017年公開の『亜人』ではボディガード役の下村泉で小柄な体で城田優相手に身柄なアクションを繰り広げていて「やっぱりアイドルやってた人は運動神経もいいんだな〜」みたいなことを思っていた。
そんな自分が「というか、普通に川栄李奈の演技凄いな…」と思ったのが、2018年公開の『人魚の眠る家』の川嶋真緒役で、篠原涼子演じる母親が脳死状態の娘の身体を電気信号を使って動かしている姿に怯える様子。ある種の一般視点を演じることで、篠原涼子の娘に対する狂気さを引き立てる、とても印象に残る演技だった。
そりゃ、誰だってなんだって、嫌になることはあります…
— 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」#カムカム (@asadora_bk_nhk) 2022年3月22日
「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ」
はいっ!
虚無蔵さんのおかげで、乗り越えられそうですね😉#川栄李奈 #松重豊 #朝ドラ #カムカムエヴリバディ #カムカム pic.twitter.com/GTDnuRW1RJ
そして今回の『カムカムエヴリバディ』ではアイドル時代から色々あるも、今や結婚をして子供を持つ母親という人生経験を良い意味で全く感じさせない朝ドラヒロインらしい純粋な眩しさを放つ新人女優のようなフレッシュさを感じさせる演技。それでいて、物語終盤では大人らしさを出してきて、上白石萌音、深津絵里と同じく「やっぱ役者って凄いな」と感じさせた。
- 最後に…
『カムカムエヴリバディ』、最終回までに3人が揃う日が来るのかも含めて注目だ。
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