『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞に4部門ノミネートされた。
- 「日本映画」トレンド入りから2年…
ドライブ・マイ・カー、アカデミー賞作品賞にノミネート 日本映画初:朝日
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年2月8日
→ 「ノマドランド」「パラサイト」…アジア系の躍進続く
『パラサイト 半地下の家族』が受賞したときにTwitterで「日本映画」がトレンド入りした記憶があるけど、まさか2年後にノミネートとは… https://t.co/aizYlcu7an
思い返せば2年前、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー最優秀作品賞を受賞した際にはTwitterで「日本映画」がトレンド入りして、多くの人が日本映画の現状に対しての想いを吐露していた記憶がある。あれから2年、昨年は中国人監督の『ノマドランド』が最優秀作品賞を受賞し、アジア系の躍進が続き、ついに今年は日本映画『ドライブ・マイ・カー』がノミネートされるに至った訳だ。事前予想によると残念ながら本作が作品賞を取ることは難しいらしいが、それでも日本映画がアカデミー賞にノミネートされた事実は大きい。
「映画文化をゼロから考え直させる」米教授のドライブ・マイ・カー評:朝日
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年3月27日
→本作の場合は、特に映画批評家たちが高く評価し(中略)キャンペーンなどとは全く違う形で、実際に見た人たちの反応や評価でここまで運ばれてきた
純粋に作品が評価された形で、みたいのも凄いね https://t.co/e6PCqg6N0d
また本作は他作品と違って殆どキャンペーンを行っておらず、映画批評家が高く評価したことから、ノミネートが実現したという。これも中々凄いことらしく、今後の映画文化をゼロから考え直させる出来事らしい。
- 映画批評家から高評価の背景
『ドライブ・マイ・カー』ノミネートの裏にある、「途方もない変化」 | 文春
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年3月27日
→アメリカでもよく読まれている村上春樹の原作を大胆にアレンジしていることと、ロサンゼルスでの公開が年末ぐらいに始まって、それがちょうど投票時期と重なり印象が非常にフレッシュだった https://t.co/rFYkE1j9PY
本作が映画批評家から注目を集めた背景には映画評論家の町山智浩さんによると「アメリカでも有名な村上春樹原作の大胆なアレンジ作品」であることと「公開時期と投票時期が重なっていた」ことがあるという。前者に関してはノーベル文学賞を取りそうで毎回取れないことでお馴染みだが、最近借金が返し終えたというニコラス・ケイジも時間があったら読んでるみたいなインタビュー記事を読んだばかりなので、やっぱり世界的に有名なんだな、と再認識。後者は日本アカデミー賞で本作が無双してたのも海外の評価に後押しされた形だろうし、それと同じでやっぱり「勢い」的なのも大事なんだろうな、とこちらも再認識。
「ドライブ・マイ・カー」米アカデミー賞は 欧米が評価する3点(1/2ページ) - 産経ニュース
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年3月26日
「世界的に評価されている村上春樹原作を発展させる形の脚本」「広島を舞台に現代の物語を紡いでいる」「手話を含む多言語劇」が評価されてるみたい#ドライブ・マイ・カー https://t.co/8uiFcM0Akm
また『産経ニュース』によると「世界的に評価されている村上春樹原作を発展させる形の脚本」「広島を舞台に現代の物語を紡いでいる」「手話を含む多言語劇」の3点がアメリカで評価されているらしい。「手話を含む多言語劇」は「多様性を認める社会」が求められる現在及びアカデミー賞において重要な評価点なのだろう。
広島出身記者が巡る 映画「ドライブ・マイ・カー」の世界:朝日新聞デジタル
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年3月26日
→小説での舞台は東京だが、最初は韓国・釜山が主なロケ地に決まっていた
→新型コロナ感染拡大で海外ロケを断念
→最終的に広島に白羽の矢
広島でロケしたのはコロナがあったからなんだよな…https://t.co/3VEzokvINw
ところでアメリカでの評価点の一つ「広島」は当初韓国ロケの予定を新型コロナ感染拡大の影響で広島に変更した経緯がある。この事実を踏まえるとコロナがなければ本作のアメリカでの評価はまた違った形になったかもしれない。また本来「韓国ロケ断念」というネガティブな要素だった点が、結果的に物語の「仮死状態からの再生」と広島の復興が重なり、作品にとっての強みに変えてしまったというのは凄い話だ。
- コロナ禍での心の疲弊
『ドライブ・マイ・カー』プロデューサー「社会全体である種の分断がさまざまなところで起きていて、人々の心が疲弊しているということは言えるのかなと。だから心の仮死状態から回帰、再生してくるところに、第一のお客さんとして見る批評家層が鋭敏に反応してくれたのかな」 https://t.co/LFYtoUwZyO
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年3月25日
一方で本作プロデューサーはコロナ禍などの結果、人々の心が疲弊していることから、本作の「仮死状態からの再生」の物語が響いたのではないかと指摘している。
米国人記者「不倫していた妻を亡くした男が多言語演劇を演出していく『ドライブ・マイ・カー』は、同じ空間にいても他者とつながれない人々を描いている。現実でもパンデミック危機により人間関係の喪失を感じている人が多いから、より響いたのではないか」#ドライブマイカー https://t.co/pPG7otjtIB
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年3月27日
この指摘は米国人記者他、複数のメディアで同様の見解が並べてられており、最も重要な評価ポイントだと見ることができる。
- 最後に…
『ドライブ・マイ・カー』歴史的快挙の舞台裏 | 文春オンライン
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年3月18日
→ 『ドライブ・マイ・カー』の現場製作費は約1億5000万円。これに文化庁の助成金などが加わるが、今回アカデミー賞に並んでノミネートされた他作品に比べて、遥かにわずかな予算であることは言うまでもない https://t.co/StMUofT3qx
最後に製作費1.5億円+αの本作は今回のノミネート作品で唯一の黒字作品だという。
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