スポンサーリンク

【サム・ライミ監督】MCU最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』における「イルミナティ」の扱いの賛否

映画ポスター ドクターストレンジ マルチバースオブマッドネス 22×34inc (56×86.4cm) US版 of1 [並行輸入品]

ネタバレ注意

MCU最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』での「イルミナティ」の扱いに賛否が割れているようだ。

 

というか、そもそもの話としてMCUの「マルチバース」に限らず、「別の時間軸がある」みたいな「パラレルワールド」展開は「ワクワクする!」派と「もうそれならなんでもアリだからどうでもよくなって冷める」派に割れる傾向にある。これは人類間においての対立関係だけでなく、おそらく個人間においてもグラデーションこそあれ、似たようなことを思った人が少なくないのではないかと思う。実際、自分も基本前者の気持ちに持ち主でありながら、時折「もう別にどうでもいいよ」みたいな気持ちになったりすることもある。

 

 

それでいて今回の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』では「マルチバース」をいいことに普段のMCU作品では出来ないようなヒーローチーム「イルミナティ」のメンバーを短期間で残虐的に死を持って全滅させるという描写がある。このシーンは個人的にかなり衝撃的で肯定的な見方をしたが、仮に今後も同じようなことを繰り返すのであれば、緊張感が高まる一方で、いずれどうでもよくなる日が来るのかもしれない。

 

また自分は「イルミナティ」の全滅描写で衝撃を覚える一方で、キャストこそ違えど薄っすら思い入れのある『ファンタスティック・フォー』のミスター・ファンタスティックとマルチバース故に別人であれどキャスト的にそこそこ思い入れのあるパトリック・スチュアート演じる『X-MEN』シリーズのプロフェッサーXの死亡シーンは結構ショックだった。特に後者は『X-MEN』シリーズにそこまで思い入れを持ってないはずなのに、その声が聞こえた瞬間に耳に温かい安心感を覚えた身にとっては「そんな…」感が半端なかった。

 

 

ただそれでも自分にとって『X-MEN』シリーズが「そこそこ」の思い入れだったからこそ「そんな…」くらいで済んだが、もしアレが自分の思い入れタップリの大好きなキャストによるキャラクターの久々の復活だったとしたら、あの殺され方はマルチバースといえども、かなり複雑かつ嫌な気持ちになっていた可能性も高い。特に『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』直後の作品だということを踏まえると扱いの差のギャップが大きなダメージになってしまうのではないかとも思う。

 

ただ別にMCUサイドが常に観客のポジティブな方向での期待に沿わなければならない訳でもないし、役者も台本を読んだ上でオファーを受けているのだから、ファン心理として複雑なだけであまり気にしても仕方ないことなような気もする。

 

 

最後に今回の一連のシーンを観ている間は「良くも悪くも『MCU』っぽいな」と思った。山崎貴総監督の『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のラストへの世間の反応を知った時の感覚とも似ていて「この感じがMCUの好かれる部分でもあり、嫌われる部分でもあるんだろうな…」とか、そんなことを感じた。そのため、今後良かれと思ってやったことが盛大に滑るとかも普通にありそうな気もした。

 

アメコミファンにとって別バースのヒーローが惨殺されるのは「あるある」らしい

 

  • 関連記事

mjwr9620.hatenablog.jp