『シン・ウルトラマン』公開、樋口真嗣監督作品「興行収入」レポート/『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』『のぼうの城』篇

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樋口真嗣監督最新作『シン・ウルトラマン』公開に便乗して樋口真嗣監督作品を「興行収入」を軸に振り返る。

 

  • 『隠し砦の三悪人』のリメイクは大コケ

隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS

賛否両論ながらも『ローレライ』『日本沈没』と2作品連続でヒットを記録していた樋口真嗣監督だったが、日本テレビ製作の長編3作目『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』は興行収入9.3億円と10億円に満たない大コケとなった。本作は『日本沈没』に続き黒澤明監督の名作時代劇のリメイク作品と最初から分が悪い作品であった。また樋口真嗣監督曰く本作は宮崎駿監督の『ルパン三世 カリオストロの城』を意識したそうだが、それに加えて『スター・ウォーズ』を連想させるシーンも多かったため「オリジナル版が『スター・ウォーズ』に影響を与えたことをいいことに、リメイク版は開き直って『スター・ウォーズ』のパクリをやっている」と冷ややかな目を向ける人もいたという。

 

 

本作は興行的にヒットしていないこともあって樋口真嗣監督作品の中でも影が薄いが、「隠し砦での松潤演じる武蔵と長澤まさみ演じる雪姫の脱出シークエンス」は観ていてそれなりに楽しいし、「六郎太役の阿部寛の豪快な殺陣」は見応えがあったりとそこまで悪い作品とも思わなかった。ただ本作は他の樋口真嗣監督作品と比べて特撮を使った見応えのあるシーンが少なく、クライマックスの見せ場となっている隠し砦の爆発シーンもそこまで魅力的なシーンには感じなかった。

 

『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』の樋口真嗣監督が映画とVFXを語る (3) | TECH+

樋口真嗣監督と坂野友香が語る『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』|Tomoyuki Ozawa|note

 

 

  • 『のぼうの城』がヒット、評判も上々

映画「のぼうの城」【TBSオンデマンド】

『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』が評判・興行共に惨敗だった樋口真嗣監督の次回作はTBSテレビ製作で再び時代劇映画となる『のぼうの城』だった。本作と他の樋口真嗣監督作品との最大の違いは犬童一心監督の共同監督作品だという点。そのため、樋口真嗣監督作品の最大の欠点とされる「人間ドラマ」の部分が大幅改善された。また特撮映像としても「水攻め」という最大の見せ場があり、黒々とした津波が田んぼや家を飲み込んでいくシーンは圧巻。それでいて作品全体のトーンは野村萬斎演じる成田長親の奇想天外な行動が楽しい愉快な作品に仕上がっているから面白い。

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興行収入も28.4億円と本作同様に2012年公開の時代劇映画『るろうに剣心』の30.1億円に次ぐヒットで、第36回日本アカデミー賞で10部門が優秀賞を受賞するなど興行だけでなく作品そのものも高く評価された。その一方で本作は当初2011年9月公開予定だったが、東日本大地震の津波被害に配慮して公開を延期。1年以上の延期を経て公開された際も、「水攻め」のシーンにあった人が飲み込まれる描写は修正したという。プロデューサーは公開前、「映画での水攻めシーンは、まるで、あの震災を予見したかのような描写でした」との見解を示していた。

 

※公開延期により本作公開時期は樋口真嗣監督作品『巨神兵東京に現わる』が同時上映された『ヱヴァンゲリヲン:新劇場版Q』と公開時期が重なった

 

※作品全体のトーンは愉快だけど、その愉快さ故に榮倉奈々演じる甲斐姫の顛末はお互いの顔に泥を付け合って笑う姿を思い出しながら「でも戦国時代はこれが当たり前だったんだよな…」という苦味が引き立っていて、それも良かった

 

『のぼうの城』W監督・犬童一心×樋口真嗣 - 映画制作における"苦労以前の話" (1) | マイナビニュース

「のぼうの城」ができるまで 連載⑭

 

 

  • 最後に…

次回は『進撃の巨人』と『シン・ゴジラ』篇。

 

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