『シン・ウルトラマン』公開、樋口真嗣監督作品「興行収入」レポート/『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』『シン・ゴジラ』篇

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樋口真嗣監督最新作『シン・ウルトラマン』公開に便乗して樋口真嗣監督作品を「興行収入」を軸に振り返る。

 

  • 『進撃の巨人』、二部作連続公開で後編半減

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド

犬童一心監督との共同監督作品『のぼうの城』が興行的・批評的成功を収めた次の樋口真嗣監督作品は単独監督作品で諫山創先生の大ヒットコミックスを実写映画化した『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』と『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』の二部作だった。本作は超大型巨人は7人で操演するアニマトロニクス、人型巨人も雑魚巨人は生身の人間が特殊メイク、エレンら人類が変身したタイプはウルトラマン的着ぐるみで撮影しており、特撮とCGの融合を追求した映像「ハイブリッドVFX」が活かされている。

 

 

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そのため特撮ファンからは巨人描写への高い評価を得る一方で、特撮文化に思い入れのない原作及びアニメファンからは「原作と巨人のデザインもキャラクター設定も違う」と猛批判を喰らった。また特撮・原作への思い入れの有無とは関わらず、「人間ドラマ」に関しては総じて評価が低かった。更に本作は公開前から樋口真嗣監督の友達限定公開のフェイスブックでの発言が流出問題を筆頭に関係者が常に火に油を撒く炎上状態に陥ってしまった。興行面でも前編の公開初日こそ東宝は「興行収入50億円超を見込める」「2作で100億円超えを狙いたい」と鼻息も荒かったが、その後失速して最終興行は32.5億円に留まった。また後編に至っては最終興行16.8億円と前編から半減して、評判の悪さを裏付ける結果となった。結局、二部作累計興行収入も目標の100億円の半分にも届かなかった。

 

※原作と実写映画版のキャラクターが大きく変わった背景もまた色々あった…

 

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  • 『シン・ゴジラ』、大ヒット・高評価も…

シン・ゴジラ

『進撃の巨人』の翌年に控えていたのが『ゴジラ』シリーズ12年ぶりの新作『シン・ゴジラ』だった。本作の公開前の期待値はそこまで高くなかったと記憶している。それもそのはず。樋口真嗣監督は前述した通り実写映画版『進撃の巨人』でネガティブなイメージがついており、当時は庵野秀明総監督も実写映画では実績がなく、ファンも「ゴジラよりエヴァを…」という気持ちの人も少なくなかった。また『ゴジラ』シリーズも本作の2年前公開のハリウッド版『GODZILLA(2014)』が興行収入32.0億円のヒットを記録していたものの、国産の「ミレニアム」シリーズは興行が伸び悩んでいたこともあり、そもそも日本にゴジラにどこまでの集客力があるのかも不安材料になっていた。

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しかし本作は口コミで評判を伸ばして、東宝の公開当初の見込みであった40億円のダブルスコアとなる最終興行82.5億円の大ヒットを記録。モーションキャプチャーで収録したフルCGゴジラは高い評価を得た。ただ本作は興行・批評共に樋口真嗣監督作品史上最大のヒットとなっているが、宣伝段階から「庵野秀明総監督作品」ということが強調されており、「樋口真嗣監督作品」としての色は薄い。実際、当初の予定と異なり庵野秀明総監督は脚本・編集だけでなく撮影現場でも指揮を取っており、樋口真嗣監督は対立する総監督とスタッフの間に入ってなだめやかす役目だった、という。そのため「庵野総監督が樋口監督から現場を乗っ取ったんだ!」「樋口監督に任せていたら、あそこまでの作品にならなかった」「実質『庵野秀明監督作品』」という声もある。ただ複数のインタビューを確認する限り、樋口真嗣監督がいなければ撮影現場等がまとまっていなかった可能性も高く、またモーションキャプチャーでゴジラ役を演じた野村萬斎へのオファーも『のぼうの城』繋がりでの同監督案だったことなどから、本作において同監督の存在が大きかったのも間違いないのだろう。

 

※『シン・ゴジラ』も『進撃の巨人』同様にアニマトロニクスを発注したが、庵野秀明総監督の判断で1カットも使われなかったという

 

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【シン・ゴジラ】樋口真嗣監督がエヴァンゲリオンの盟友・庵野秀明総監督を語る「破壊しながら前に進む。彼こそがゴジラだった…」(1/4ページ) - 産経ニュース

 

 

  • 最後に…

樋口真嗣監督作品を振り返ると特技監督だった『平成ガメラ三部作』を含めて、『のぼうの城』『シン・ゴジラ』と単独監督作品より共同監督作品の方が評価が高いことが分かる。ただ個人的には単独監督作品も好き。

 

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