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義時は女子にキノコを渡し続け、のえ殿はキノコを嫌い、八田殿は女子を見る目がなかった『鎌倉殿の13人』第34回『理想の結婚』

(39)「穏やかな一日」

NHK・大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第34回『理想の結婚』を観た。

 

  • 「女子は皆キノコが好き」と信じ続ける義時

本作の主人公である義時は何故か「女子(おなご)はみんなキノコが好き」だと信じて、女性へのアプローチはキノコ一筋を貫く人物。そのため一人目の妻であるガッキー演じる八重に対しては毎日のように家に訪れ、断れているにも関わらず笑顔でキノコをプレゼントしようとする迷惑行為を好意というの名の自己満足により繰り返していた。しかし大泉洋演じる頼朝に「八重は小鳥が好きでな。キノコは好まぬ」と指摘され、「女子は皆きのこが好きかと思っていました」と考えを改めたように見えていた。それにも関わらず、義時の息子である坂口健太郎演じる泰時にに「女子というものはな、だいたいキノコが大好きなんだ」とアドバイス。そして息子がキノコ作戦に失敗したと知ると「えっ!?」と心の底から驚く義時。一体自分の失敗から何を学んだのか…、という感じだが、義時の3人目の嫁候補として登場した菊地凛子演じるのえは彼からのキノコを「大好きなんです!」と笑顔で受け取り。頼朝死亡以降、比企家を滅ぼし、頼家を暗殺し、完全にダークサイドに落ち目から光を失っていた小栗旬演じる義時だったが、最新話では久々に初期を思わせる優しそうな表情を見せた。

 

 

  • 「キノコ大好き」→「キノコ嫌い」、のえ殿

一方で義時に対して「キノコ、大好きなんです!」と応じたのえ殿は裏で「私、嫌いだから」と実はキノコが嫌いだったことが判明。実際、のえは最初から「義時に都合の良すぎる女」という感じが半端なかった上に、「お仕事が沢山… 散らかっていては捗りませんよ」と洗濯物に畳もうとするのかと思いきや直ぐに子供たちの相手に向かってしまう辺り少し違和感を覚えていたが案の定である。SNSでは「キノコ好きな女子などやはり存在しなかった…」と悲しみの声に溢れ、「権力闘争に疲れている義時がのえが実はキノコ嫌いだと知ったら、どれだけダメージを受けるのか…」「逆にキノコアプローチが喜んでもらえたと信じ込んでいる義時が今後更なるキノコ作戦に出て、のえの方が困るのではないか」と今後の展開の予想合戦。中には「義時の最期は妻による毒殺」という説が異説ながら存在することから「義時、毒キノコで死亡説」まで浮上した。

 

 

  • 八田殿「裏表なし、あれはそういう女子だ」

そして今回一番ギャップを見せたのは市川隼人演じる八田殿。八田殿は頼朝の葬儀を義時の指示で秘密裏に準備したり、北条と比企のどちらにつく訳でもなく権力を増していく世渡り上手だったり、会議で「鎌倉殿は2人もいらない」と皆が言い難いことを率先して言ってくれたりと独特のポジションに位置する存在。常に胸元を開け、色気を漂わせながら静かに、それでいて堂々と意見を発することから「まるでこの世の全ての本質を見抜いているかのような人物」と錯覚させられそうになる。実際、政治闘争に関しては相当の見る目の持ち主らしき演出がなされているが、義時からのえ殿に対する評価を問われると「裏表なし、あれはそういう女子だ」と大外し。ただ八田殿の場合は「女を見る目だけはない」というのも魅力に思えて、逆に好感度が上がった。

 

 

  • 最後に…

久々のほのぼの回に見せかけて、今後の展開に対する数々の布石が置かれていそうな回。これから最終回に向けてどのような物語が語られるのか楽しみだ。

 

  • 追記

第35回で山本耕史演じる三浦はのえの手に飯粒が付いていたことで、一瞬で裏がある女だと見抜いた

 

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