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【ワンピ/呪術廻戦/トップガン/すずめ/コナン/JW/キングダム/ファンタビ/ミニオン/ウルトラマン】2022年度映画興行収入ランキングTOP10

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2022年度映画興行収入ランキングトップ10とその解説。

 

第10位 シン・ウルトラマン

シン・ウルトラマン

公開日:2022年5月15日(金)

キャッチコピー:空想と浪漫、そして、友情。

最終興行:44億円程度

第10位は『ウルトラマン』を庵野秀明総監修・樋口真嗣監督で映画化した作品。興行収入は40億円超えと一般的な実写邦画の基準でいえば大ヒットを記録する一方で「『シン・ゴジラ』『シン・エヴァ』と比べると物足りない…」との声も少なくない。現に円谷は80〜100億円級を狙っていた節がある。また庵野秀明総監修が続編制作は本作の興行収入次第という趣旨の発言があったことから「このレベルのヒットで庵野さんの続編制作ラインを超えれたのか…」と不安視するファンの声も… 製作陣としても赤字にならなくてホッと一安心も本音を言えば「…」みたいなところはあるのかも。公開前は内容を殆ど明かさない一方で、公開後は段階的かつ積極的に劇中のネタを明かしていく宣伝方法が話題となった。

 

第9位 ミニオンズ フィーバー

ミニオンズ フィーバー (吹替版)

公開日:2022年7月15日(金)

キャッチコピー:これは、ミニオンと怪盗グルーのはじまりの物語

最終興行:45億円程度

第9位はイルミネーションスタジオの『怪盗グルー』シリーズのスピンオフ作品第2弾『ミニオンズ フィーバー』で最終興行は45億円程度。過去作の興行収入を振り返ると『怪盗グルーの月泥棒』が12.0億円、『怪盗グルーのミニオン危機一発』が25.0億円、『ミニオンズ』が52.1億円、『怪盗グルーのミニオン大脱走』が73.1億円と右肩上がりだったが、本作で初の大幅ダウン。前作より興行的に下がってしまったのは、やはりファミリー層をターゲットにしてる映画故にコロナの影響をモロに喰らったのか、それともあの歌姫に客を持っていかれたのか… とはいっても50億円クラスのヒットは流石のミニオン人気という感じだし、春公開の同スタジオ作品『SING/シング:ネクストステージ』も35億円前後のヒットとなっていることを踏まえると、配信ではなく映画館公開に拘った作品がヒットするのはやはり嬉しいという気はする。

 

第8位 ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(吹替版)

公開日:2022年4月8日(金)

キャッチコピー:「ハリー・ポッター」では明かされなかった最大の謎、解禁

最終興行:46億円程度

第8位は『ファンタスティック・ビースト』シリーズ第3弾。大物海外スターとしてはコロナ禍以降初となるエディ・レッドメインの来日などが大きな話題となる一方で、興行的には46億円程度と2016年公開『魔法使いの旅』の73.4億円、2018年公開『黒い魔法使いの誕生』の65.7億円と比べると大幅ダウンかつ『ハリポタ』シリーズで初の50億円割れという残念な結果に… それでも原作者のトランスジェンダーに対する発言の炎上や出演俳優の度重なるトラブルが影響したのか、それともただ単に飽きられたかは不明だが、世界的に低調な興行となった本作にとっては日本の興行収入は世界トップクラス。ただそれ故にシリーズ打ち切りの可能性も濃厚… 果たして4作目は製作されるのか… まさか『ファンタビ』シリーズが3作目にしてこんな感じになるなんて、1作目公開当時は夢にも思ってなかった。

 

 

第7位 キングダム2 遙かなる大地へ

キングダム2 遥かなる大地へ

公開日:2022年7月15日(金)

キャッチコピー:命をたぎらせ、生きろ。

最終興行:52億円程度

第7位は人気コミックスを佐藤信介監督が山崎賢人主演で実写映画化した『キングダム2 遥かなる大地へ』で最終興行は52億円程度。前作57.3億円に迫る大ヒットだが、プロデューサー曰く前作が「普通の邦画5本分」の製作費なら本作は「普通の邦画7本分」の製作費が注ぎ込まれているようなので、大友啓史監督の佐藤健主演『るろうに剣心』シリーズのように予算をかけた続編が1作目を大きく上回る興行結果とならなかったのは少し残念なところ。『キネマ旬報』の興行分析欄によると東宝もオープニング興行の段階では最終70億円を見込んでいたというから諸手を挙げては喜べないのかも… ちなみに文春報道によると既に4作目までの撮影は済んでいるという情報もあり、実際本作のラストには3作目が2023年に公開されることを示唆する映像もついていたので、今後のシリーズの興行収入にも注目。

 

第6位 ジュラシック・ワールド/新たなる支配者

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(吹替版)

公開日:2022年7月29日(金)

キャッチコピー:シリーズの壮大なる終幕

最終興行:64億円程度

第6位はシリーズ完結編『ジュラシック・パーク/新たなる支配者』ではあるが、最終興行は64億円程度と完結編にしては盛り上がりきらなかった印象。過去作の興行収入は1作目『ジュラシック・パーク』が128.5億円、2作目『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』が95.0億円、3作目『ジュラシック・パークIII』が51.3億円、4作目『ジュラシック・ワールド』が95.3億円、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が80.7億円なので、シリーズワースト2位の結果。新旧キャスト集結と話題性もあったはずだが、興行が思いの外伸びなかったのはコロナの影響か、イナゴの影響か、本作翌週公開の歌姫の影響か… 何はともあれ作品自体が完結編としての盛り上げをしてくれなかった以上、興行的に盛り上がりきらなかったのも「やむなし」という気はする。

 

第5位 名探偵コナン ハロウィンの花嫁

劇場版名探偵コナン ハロウィンの花嫁 [豪華盤] [BD2枚組] [Blu-ray]

公開日:2022年4月15日(金)

キャッチコピー:真実を守り抜け—火が灯された運命のスクランブル!!

最終興行:97億円程度

第5位は『名探偵コナン』シリーズ最新作。昨年公開の『緋色の弾丸』は新型コロナ感染拡大防止策としての「映画館休業要請」により急ブレーキがかかり、最終興行は76.5億円とシリーズ2作連続90億円突破の流れからは大きく興行を落とす結果となったが、今年は再び90億円を突破して回復。ハロウィン期間の再上映も併せて興行収入は97億円程度と2019年公開『紺青の拳』の93.7億円を抜いてシリーズ歴代最高のヒット。一方で『鬼滅の刃』『シン・エヴァ』『呪術廻戦』とテレビアニメの劇場版が次々と興行収入100億円を突破する一方で、コロナ禍前ではテレビアニメの劇場版としては初の100億円突破の最有力候補だった本作が今年も90億円代で足踏みしてしまっているのはやや悲しいところ。ただ本作は他作品と異なり入場者への特典配布などがない(再上映では特典配布)ため、製作陣はそこまで興行収入100億円突破に拘っていない可能性も… 基本特典商法を使わずにコンスタントに90億円以上稼いでいると考えると、改めて凄いシリーズだと感じる。

 

第4位 すずめの戸締まり

映画チラシ『すずめの戸締まり』別バージョン+おまけ最新映画チラシ1枚

公開日:2022年11月11日(金)

キャッチコピー:行ってきます。

最終興行:100億円以上確実視

第4位は新海誠監督最新作。『君の名は。』『天気の子』に続き3度目の興行収入100億円突破を狙う本作は前作に続き、公開前に最新作の新規映像付きで過去作品を地上波放送、企業とのタイアップCM、コラボ商品発売など大量宣伝を展開。また本作では9月末から『秒速5センチメートル』『君の名は。』『天気の子』の3本を「新海誠IMAX祭」と称して、IMAXで再上映をし、更には全国300万部限定の入場プレゼント『新海誠本』を配布。共通しているのは「新海誠」という名前押しで、ここからは「『君の名は。』の監督」ではなく「新海誠監督」と、名前をシッカリと覚えて貰おうという戦略が伺える。その上、コロナ禍以降一般的になった「時刻表並」の上映回数も用意した。一方で他作品の上映回数が削られると映画ファンの間で賛否が割れたが、興行的にはオープニング3日間で18.8億円と新海誠監督史上No. 1ヒットスタートを記録。11月中旬の作品だが、ロングランヒットで年末年始も高稼働が期待され、最終興行100億円突破が確実視されている。

 

※『すずめの戸締まり』は現在公開中で興行的に読み切れない部分があるため、記録を更新次第順位を繰り上げていく予定

 

 

第3位 トップガン マーヴェリック

トップガン マーヴェリック

公開日:2022年5月27日(金)

キャッチコピー:誇りをかけて、飛ぶ。

最終興行:135億円程度

第3位は『トップガン』の36年ぶりの続編。主演のトム・クルーズの4年ぶりの来日も話題となり、コロナ禍前と変わらないファンサービスを見せたことも話題となった。本作は当初2020年7月公開予定だったがコロナ禍により延期。その後もスタジオからは配信でのリリースをするように圧力もあったというが、プロデューサーも務めるトム・クルーズが「大きなスクリーンでの公開」に拘り続けたという。そのトム・クルーズの想いが伝わったのか、日本では口コミで評判を伸ばす形でロングランヒット。「IMAX」「Dolby Cinema」「4DX」「MX4D」「ScreenX」などラージフォーマットでの集客率も高く、色々なバージョンで鑑賞するリピーターも多く「#追いトップガン」なるハッシュタッグも話題。映画館で映画を鑑賞する喜びを多くの人に思い出させる作品となった。

 

第2位 劇場版 呪術廻戦0

劇場版 呪術廻戦 0 DVD通常版

公開日:2021年12月24日(金)

キャッチコピー:呪い合え、全てを懸けて

最終興行:138.0億円

第2位は『週刊少年ジャンプ』原作の人気アニメの前日譚を映画化した作品。公開日の12月24日は劇中の「百鬼夜行」と同日であることもあって、初日だけで10億円以上を稼ぐ大ヒット。オープニング3日間も26億円を超え、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』に続く国内歴代2位のスタートとなった。配給元の東宝は公開初日段階で「最終的な成績は予測不能」と鼻息の荒いコメントを発表。更に公開1ヶ月が過ぎるタイミングでは「22日から入場者プレゼント第2弾の配布がスタート、今後も第3弾・第4弾の配布も控えているため、さらなる動員が見込めます」とノリノリのコメントを発表していた。

 

第1位 ONE PIECE FILM RED

2映画チラシ『ワンピース フィルム レッド』【映画パンフレット】ONE PIECE FILM RED家の装飾ギフト、キャンバスアートポスター写真プリントモダンな部屋の装飾50CM/19.7inchX70cm/27.5 inch 木枠付

公開日:2022年8月6日(金)

キャッチコピー:赤髪が導く"終焉"

最終興行:190〜200億円程度

第1位は原作者・尾田栄一郎先生が総合プロデューサーを務めた谷口悟朗監督作品『ONE PIECE FILM RED』で最終興行は既に180億円を突破して200億円も視野に入る推移。これまでの『ONE PIECE』映画の興行収入は『FILM STRONG WORLD』 が48.0億円、『FILM Z』 が68.7億円、『FILM GOLD』が51.8億円、『STAMPEDE』が55.5億円なので本作の興行はシリーズの中でも圧倒的。ヒットの背景には原作が「最終章」に突入したことや物語の謎多き重要人物・シャンクスが出演したことなど複合的ではあるが、最大の理由はAdoが歌を担当したウタを使ったプロモーションの上手さであることを否定するものはいないだろう。ちなみに本作から電通など広告代理店が製作委員会に入ったことが宣伝の向上に繋がったという指摘があり、そこは「流石、本職」といったところではあるが、『サムライ8』の顛末を思い返すとやはりコンテンツそのものの面白さが一番大切ということは疑いようのない事実だと感じる。

 

 

  • 最後に…

今年度は実写洋画が3本ランクインと回復傾向。ジャンプアニメの映画がトップ2だが、来年度も既に『スラムダンク』がメガヒットスタートを切っている。

 

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