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「ジェームズ・キャメロン監督、残りの3作品もこの物語で引っ張るんですか?」、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』感想

ポスター/スチール写真/チラシ A4 パターン1 アバター ウェイ・オブ・ウォーター 光沢プリント (写真に余白あり)※こちらの商品にはアクリルフォトスタンドは付いておりません。

ジェームズ・キャメロン監督最新作『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』をIMAXレーザー・HFR・3D・字幕版で観た。

 

 

前作から13年、続編を製作すると初めて知った時は「えっ?」と思ったが、その後キャメロン監督の「パンドラは1作目で描いた森以外にも海とかがあるので、それらを3Dで順番に描いていく」的な計画を知ると「何か中学生が『RPGツクール』で盛大なマップ作ってる時みたいなノリだけど、それを実績のある映画監督がお金かけて本当に実現させようとするなんてワクワクする!」と期待に変わった。そんな本作、実際キャメロン監督が見せたかったという海中シーンは小魚など様々なクリーチャーがウヨウヨと泳いでいて3D映え抜群。観ていて楽しいし、とても神秘的。ただこのシーンに辿り着くまでが割と長い上に、映像的には進化してるのだろうが、1作目の森探索シーンのワクワクには個人的には及ばなかった。また世間では好評のハイ・フレーム・レートもヌルヌル動いてる分逆に違和感が生じて「なんかCGっぽさが全開だな…」とゲーム画面を見ている気分になってしまった。水やクリーチャーのCGは高クオリティだったのに対して、爆発のCGは安っぽかった印象。ドルビーシネマで観ればまた違うのかもしれないが…

 

 

物語面は事前の海外評で「『ワイルドスピード』シリーズ以上に『ファミリー』という言葉が出てくる」と揶揄されてたように、「家族」のゴリ押しで「家族は最大の弱みであり、最大の強み」以上のメッセージ性はない。しかもバリバリの家父長制的な価値観。プロットも13年ぶりの続編だからか知らない土地で暮らすことになった主人公たちがその土地独自の文化に触れて理解を深めるも、人間たちが襲ってきて…、という前作の流れのセルフオマージュのような構成な上に前作と違ってジェイクの人間とナヴィとの間の葛藤とかSF的設定の説明はないから、ワクワク感が薄い。しかもクライマックスは『タイタニック』など自らの過去作品を連想させるような描写の数々。ラストカットも前作と同じ主人公の目が開くカットで苦笑いした。流石にこの内容で上映時間192分は長すぎる。森が人間たちに襲われて離れなきゃいけない、みたいなところまで冒頭の回想形式でサクサクと進めて早く海編まで飛んで欲しかった。ぶっちゃけ後半の戦闘シーンは結構飽きてきて「早く終わらないかな…」くらいの気分になってたし、この感じで後3作と考えると気が遠くなってくる。最早パンドラの未開地域探索パートの3D映像を単独で拝みたいレベル。

 

 

とはいっても大スクリーンでクジラ的なのがドバーンと飛んでる姿とか見応え十分なシーンは多い。何だかんだで3作目以降に描かれるというパンドラの砂漠や極国、そして地球も観てみたいので大ヒットして欲しい。

 

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