『パイレーツ・オブ・カリビアン』の新作企画が進行中もそこにジャック・スパロウ役で世界中を魅了したジョニー・デップの名前はない。
- 『最後の海賊』ラストで続編匂わせも…
「パイレーツ・オブ・カリビアン6」の進捗は? ジェリー・ブラッカイマーが明かす : 映画ニュース - 映画.com
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年12月23日
→ 実は2つの映画を企画開発していて、ひとつはマーゴット・ロビー主演、もうひとつは若いキャストを主人公にしたものだ
ジョニデ版はもうなさそう… https://t.co/N1eHOg0d8O
2017年公開のシリーズ5作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』では4作目『生命の泉』には出演しなかった初期3部作のメインキャストであるウィル・タナーとエリザベス・スワンが復帰。更にエンディング後には『デッドマンズ・チェスト』『ワールドエンド』での敵キャラ・デイヴィ・ジョーンズの復活を匂わせる映像が流れた。そのためシリーズ6作目を期待する声が多い一方で、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは「現在2つの『パイレーツ・オブ・カリビアン』の企画が存在する」としながらも、一つはマーゴット・ロビー主演版でもう一つは若いキャスト主演版と明言することで事実上ジョニー・デップ主演版の企画が存在しないことを示唆した。
- 興行不振
この背景の一つには『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの興行推移にヒントがある。本シリーズの世界興行収入は1作目『呪われた海賊たち』が6.54億ドル、2作目『デッドマンズ・チェスト』が10.66億ドル、3作目『ワールド・エンド』が9.60億ドル、4作目『生命の泉』が10.45億ドルと2作目以降は10億ドル前後の高い水準で推移してきた。しかし5作目『最後の海賊』の世界興行収入は7.94億ドルと大幅ダウン。また全米興行収入も1.72億ドルと製作費の2.30億ドルを国内だけでは回収できない物足りない結果となっていた。そのため公開当時から続編への黄信号は点灯していた。
- アンバー・ハードへのDV疑惑
更にシリーズに追い討ちをかけたのが主演のジョニー・デップによるアンバー・ハード(当時の妻)へのDV疑惑だった。ジョニー・デップはアンバー・ハードが寄稿した記事『私はDVの被害者』を掲載した『The Sun』を「名誉毀損」で訴えるも敗訴。この結果によりジョニー・デップは「DV男」のレッテルを貼られ、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのグリンデルバルド役を降板させられ、とても世界に売り出すブラックバスター超大作の主演を任せれる人物ではなくなってしまった。この件によりジョニー・デップ主演の『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ最新作の製作は極めて難しいものになってしまった。
- 最後に…
ジョニー・デップ、『パイレーツ・オブ・カリビアン6』への名残惜しさを吐露─ 脚本参加を打診もキャンセルに
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2022年4月27日
→キャラクターたちにふさわしいお別れが描かれたら良いな、というのが私の思いでした
ウィルとエリザベスとデイヴィ・ジョーンズが再集結する6作目、観たかったhttps://t.co/OmQI1a1zHg
一方でジョニー・デップはその後アメリカの裁判所でアンバー・ハードへの「名誉毀損」裁判を起こして勝訴。詳しい裁判の流れは関連記事の該当記事のリンクに飛んで読んで欲しいが、DV疑惑を晴らして名誉を回復することに成功した。ジョニー・デップは裁判内で「キャラクターたちにふさわしいお別れが描かれたら良いな、というのが私の思いでした」とシリーズへの想いを吐露していた。いつの日かちゃんとしたお別れが描かれることを願う。
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