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広瀬すず×永瀬廉×北川悦吏子脚本『夕暮れに、手をつなぐ』、「恋愛描写」は好評も「田舎娘のステレオタイプな描き方」には批判集まる

北川悦吏子脚本『夕暮れに、手をつなぐ』の初回が放送された。

 

 

  • 「恋愛の神様」の新作、掴みからエモ連発

『ロングバケーション』『ビューティフルライフ』、「恋愛の神様」という異名を持つ北川悦吏子脚本だけあって冒頭の空豆と音の「横断報道でぶつかりお互いがAirPodsを落とすも、両者同じ音楽を聴いていたので、間違って相手の方を持っていってしまった」という「運命的な出会い」から引き込まれる。その後も「婚約破棄されたことで自暴自棄に陥ってホテルの高級レストランで飲んだくれている空豆と音の再開」「橋から川に落とした指輪を拾おうとした空豆を音が自殺だと勘違いして助けに行く」「空豆の自殺を懸念した音がカミソリなどの刃物を回収するも音にバレる」「もう会わないことをいいことに『自分は覆面有名アーティストで高い物件に住んでいる』と見栄をはるも、その後色々あって自分が住む下宿先に音が住むことになってしまうオチ」とベタな恋愛ドラマあるある描写が続き、流行りのヒットソングの挿入の仕方やオレンジがかった暖かみのある映像も相まってエモいシーンの連続。「恋ダンス」を連想させるエンディングのメイン2人のオリジナルダンスも良くも悪くも日本のエンタメドラマを見ている気分になって楽しかった。空豆の破天荒な性格も音が常識人なこともあって、ストレスなく面白く見れた。純粋そうに見えた空豆の唐突な「クラスはジャガイモ畑に見えた、言わんけど」といった毒にも笑った。今の広瀬すずに金太郎コスプレさせる脚本も中々だ。

 

 

  • ステレオタイプな描写に批判集まる

一方で本作は放送直後から脚本家の「北川悦吏子」がトレンド入りし、上位に並ぶ投稿が基本ネガティブコメントという事態も発生した。主な批判ポイントは空豆の「目を覚ますために噴水で顔を洗う」「一人称の『おい』」「赤いはんてんみたいな服装」といった東京に来た田舎出身の女の子描写。この「ちょっと一昔前のステレオタイプな描写で当事者を不愉快な気分にさせる」というのは前作『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』の「オタク描写」でも同様の指摘がされていた。もちろん、これが北川悦吏子脚本の味といえば味だが、「もう令和が始まって5年だし、そろそろ平成初期のトレンディドラマの感覚をアップデートさせてよ…」という視聴者も少なくないのだろう。また制作発表会見での「空豆を九州出身にしたくて全部の言葉を聞いてみたんですが、ピンとくるものがなかった」「(だから)実は宮崎と、鹿児島と、長崎、この3県の方言をブレンドして(空豆語を)作っている」という趣旨の発言も「無神経だ」と批判を集めている様子。一応祖母が長崎、祖父が宮崎の九州育ちだから3県の方言がブレンドされたというロジックにはなっているが、「ピンとこない」発言は余計だったかな、という気はする。

 

 

  • 最後に…

とは言っても個人的には前半にも書いた通り結構楽しく見れたので、来週以降にも期待。

 

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