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毎週コメント欄が荒れて炎上状態の赤坂アカ×横槍メンゴの人気漫画『【推しの子】』

【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

テレビアニメ化も決まっている赤坂アカ原作、横槍メンゴ作画の人気漫画『【推しの子】』のコメント欄は毎週荒れている。

 

  • アイドル漫画、実は復讐譚

【推しの子】 7 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

本作は『かぐや様は告らせたい』の作者が原作とあって、「アイドル文化の嫌な部分を見せながらも、トータルは人間を肯定する青春サクセスストーリーなのかな」くらいの気持ちで読み始めると、「主人公っぽい16歳の人気アイドル・アイはいきなり妊娠が発覚」「アイの担当医はアイ出産直前にアイのストーカーに殺される」「そしてその担当医はアイが産んだ双子の片方(転生後の名前はアクア)に生まれ変わる」という衝撃展開。その双子のもう片方は担当医にアイの魅力を伝えるも若くして亡くなったかつての患者(転生後の名前はルビー)という設定である。これだけでも十分「思ってたのと違う」訳だが、更に読み進めるとアイが担当医を殺したストーカーに刺されて死亡。本作の真のジャンルが「復讐譚」であることが判明した。とはいっても、ルビーはアイドル活動を始め、アクアも復讐の糸口を探るべく芸能界に潜り込むので、連載前に想像していた「アイドルたちのサクセスストーリー」の部分も十二分に描かれる。

 

 

  • 毎週荒れるコメント欄

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 28 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

そんな本作だが、『ジャンプ+』等のコメント欄は基本的に毎週荒れている。特に目立つ批判意見は「作者が世間に言いたいことをキャラクターに代弁させているだけ」という趣旨の投稿。ただ作品というのは多かれ少なかれ作者がオーディエンスに伝えたいことを物語に乗せて発信しているため「そんなこと言われても…」感は半端ない。そのため「漫画ってそういうものじゃん」という擁護意見も少なからず投稿されている。一方で「作者が世間に言いたいことをキャラクターに代弁させているだけ」というのは『かぐや様は告らせたい』でも見られた傾向だが、普段はふざけているキャラクターが急に真面目なテンションで正論っぽいことを言い出す、というギャグ調で提示されていた。しかし『【推しの子】』では真面目なキャラクターが真面目なことを言っているという程で提示。そこら辺のバランスの違いが、一部読者から「鼻につく」「キャラクターが話の展開のために作者のコマとして動かされている感じがする」等の反感を買っているのかな、と感じる。

 

※以下第百五話と第百六話のネタバレあり

 

 

  • アクア、アイの秘密をバラす展開で炎上

そんな毎週荒れているコメント欄だが重曹ちゃんこと有馬かなを巡る「スキャンダル編」ではその勢いが加速。そしてアクアが有馬かなのスキャンダル写真の掲載取り下げの交換条件として、アイに子供がいたという秘密を売った際には批判コメントが殺到した。実際、アクアは双子の妹であるルビーにその件を相談もせずに情報を売っているため、キャラクターに対して批判的なコメントが付くのは分かる。またこの展開にたどり着くまでの流れへの不満意見なども分かる。ただアクアが正しくないやり方でアイの秘密をバラした展開を描いたこと自体への批判は「ちょっと、どうかな」と思う。実際、アクアがアイの秘密を記者に売った件については次の回でルビーはブチ切れてるし、あかねもテレビを見ながら「アクアくんはもう止まらないんだね」と冷めた表情を見せていた。つまり今回の件は多くの読者が感じたようにアクアの身勝手な行動及び暴走という見方を提示しており、作者の意図的な描写だ。これは本作に限ったことではないが、キャラクターには常に正しいことをしていて欲しい、倫理的に外れたことをしないで欲しい、みたいな人が少なくないのかな、と思ってしまう。

 

 

  • 最後に…

恐らくアクアがアイの秘密を記者に売った背景には有馬かなを救いたい以外の理由もあったのだろうが、果たして…

 

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