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【興行収入】スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的映画『フェイブルマンズ』公開、2010年代はヒットメーカーの印象アリ?ナシ?

フェイブルマンズ 映画チラシ 監督:スピルバーグミシェルウィリアムズポールダノ 2023年3月 洋画 フライヤー

スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的映画『フェイブルマンズ』が公開される。スピルバーグ監督といえば「ヒットメーカー」という印象が強いが、俗に言うZ世代(95年以降生まれ、00年代生まれ、25歳以下など複数の定義アリ)はリアルタイムでスピルバーグ監督の興行的強さを味わう場面は少なかったのではないか、と思う。

 

ジョーズ (字幕版)

未知との遭遇 ファイナル・カット版

スピルバーグ監督作品の興行収入をWikipediaで確認してみると、1970年代は『ジョーズ』が90.0億円、『未知との遭遇』が55.0億円のヒット。

 

 

E.T. (字幕版)

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説

1980年代は『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』が21.0億円、『E.T.』が135.0億円、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』が54.3億円、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』が44.0億円のヒット。

 

ジュラシック・パーク (吹替版)

プライベート・ライアン (字幕版)

1990年代は『フック』が配給23.3億円、『ジュラシック・パーク』が128.5億円、『シンドラーのリスト』が配給20.5億円、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』が95.0億円、『プライベート・ライアン』が配給24億円のヒット。

 

 

A. I. (字幕版)

宇宙戦争 (吹替版)

2000年代は『A.I.』が96.6億円、『マイノリティ・リポート』が52.4億円、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』が29.0億円、『ターミナル』が41.5億円、『宇宙戦争』が60.0億円、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が57.1億円のヒット。

 

レディ・プレイヤー1(字幕版)

と、1970年代〜2000年代まで40年間ヒット作を連発しているスピルバーグ監督作品だが、2010年代に入ると興行的ヒットといえるのは『レディ・プレイヤー1』の25.5億円くらい。10億円超え作品も『レディ・プレイヤー1 』に加えて『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』の10.8億円と『リンカーン』の10.2億円の3作品のみ。しかも後者2作品の公開は2010年代前半。『レディ・プレイヤー1 』は2018年公開なので、スピルバーグ監督作品の興行的ヒットは2008年公開の『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』から10年間なかったことになり、その2010年代最大のヒットも25億円程度と『クリスタル・スカルの王国』の半分以下だった。

 

 

ジュラシック・ワールド (吹替版)

ただ2010年代は2015年にスピルバーグ監督が製作総指揮の『ジュラシック・ワールド』が95.3億円、その後展開された続編『炎の王国』が80.7億円、『新たなる支配者』が63.2億円の大ヒットを記録している。そして新作公開のタイミングではタイアップとしてスピルバーグ監督の過去作品が地上波で繰り返し放送されていたので、スピルバーグ監督のエンタメとしての面白さ及びヒットメーカーとしての強さを確認する機会は一応あった。そのため2010年代に10代だった人たちはスピルバーグ監督作品のエンタメや興行的ヒットにはあまり恵まれていなかったが、『ジュラシック・ワールド』シリーズでヒットメーカーの印象をある程度補った面もあったのではないか、と思う。

 

とはいっても「スピルバーグ監督の新作公開楽しみ〜」みたいな感じで多くの客が劇場に訪れる、的な時代ではなくなったのもまた事実なのだろう。昨年公開の『ウエスト・サイド・ストーリー』も10億円割れだったしね…

 

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