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【映画興行収入2024GW】「次は下がる」覆し続けるコナンが歴代最高ヒット、マイゴジ相乗効果期待作公開も昨年に比べて…

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今年のゴールデンウィーク興行の振り返り。

 

  • コナン映画最新作、 下馬評覆し歴代最高へ

名探偵コナン 100万ドルの五稜星 みちしるべ パンフレット

今年のゴールデンウィーク最大のヒットは シリーズ累計観客動員数が1億人を突破した『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』で公式目標の「1億ドル(円安なので150億円超え)」に向けて絶賛公開中。コナン映画は昨年『黒鉄の魚影』が最終138.8億円とシリーズ初の興行収入100億円を突破して歴代最高を記録していたが、最新作はその前作を上回るペースで興行収入100億円を超えて、ゴールデンウィーク終了時点で累計120億円を突破。最終興行でも前作超えが確実視されている。公開前は「キッドと平次の組み合わせは黒の組織と灰原哀の組み合わせに比べるとネームダウン感は否めないので、本作は前作から下がるのでは…」との見方が強い印象だったが、覆した。

劇場版名探偵コナン 業火の向日葵

劇場版名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)

劇場版 名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)

コナン映画は過去にも前作から大きく伸ばす形で歴代最高を更新した際には「沖矢昴の正体を原作より先行して明かした前作より今回は下がるだろう(『異次元の狙撃手』→『豪火の向日葵』)」「20周年記念の黒の組織映画の次が下がるのは仕方ないだろう(『純黒の悪夢』→『から紅の恋歌』)」「安室透人気でこれまでとは違う伸び方をしたが、次は安室さんが出ないので再現性はないだろう(『ゼロの執行人』→『紺青の拳』)」と「今回のヒットの理由が明確だからこそ、次が下がるのはやむなし」という空気の中でキッドもしくは平次がゲストの次回作で歴代最高を記録していく流れを繰り返してきた。

作品の評価も「昨年より地味」という声もある一方で「ミステリー映画としては今年の方が良かった」との声もあり、昨年に引き続き高評価な様子。公式は「邦画史上初のシリーズアニメ2作品連続100億円突破」をアピールしているが、実は女性監督(過去に『紺青の拳』『緋色の弾丸』も監督した永岡智佳さん)での興行収入100億円突破も初。近年は興行収入100億円突破作品に対してSNSで「XXが100億の男もしくは女etc!」と祝う流れがあり、昨年は灰原哀が「100億の女」と祝われたが、今年はキッドと平次に加えてゲスト声優の大泉洋も祝われているのはやはり愛されキャラクター故か。劇中の役も本人のキャラクター性を踏まえると美味しい役だった。

 

 

  • 『ゴジラ−1.0』との相乗効果は…

Godzilla x Kong: The New Empire (Original Soundtrack) [Analog]

コナン映画の次にゴールデンウィークを賑わせていた『ゴジラ−1.0』公開から僅か半年で新作公開の『ゴジラ×コング 新たなる帝国』で最終15〜20億円程度が見込めるヒット。『ゴジラ−1.0』が既にソフト発売及びアマプラ独占配信が開始しているにも関わらずロングランヒットを続けていることから日米ゴジラ映画が同時に劇場にかかっているという異例の状況が生まれた。10年前に公開された『GODZILLA(2014)』が公開されるまでシリーズは事実上の終了状態、ギャレゴジが高評価かつ大ヒットを記録すれば「日本のゴジラはもう求められてないのでは…」という心境に陥っていたであろうゴジラファンからすれば、日米のゴジラが大ヒットしている今は夢のような時間なのだろう。『ゴジラ−1.0』も累計動員数が500万人を突破したと発表されている。ただ本作は前作『ゴジラvsコング』の最終興行が19億円だったことを踏まえると横ばいの推移。これを「マイゴジ効果があまり出なかった」とみるか、「マイゴジ効果で前作と同等のヒットを記録できた」とみるかは意見が分かれるところだろう。

陰陽師0 (文春文庫)

『ゴジラ−1.0』の相乗効果といえば「アカデミー賞視覚効果賞を受賞した白組が送るVFX超大作」的な宣伝している『陰陽師0』も忘れてはいけないが、佐藤嗣麻子監督の夫である山崎貴監督が応援に駆けつけていても、マイゴジが好きな人はゴジコン2を観に行くので、マイゴジ効果自体は限定的か。最終興行も10億円程度見込みと山﨑賢人主演のこの手の大作映画としてはやや物足りない結果。ただ作品の評価自体は上々だし、一部で報じられた「『羽生結弦の所作を参考にした』というアピールが羽生結弦のスピード離婚騒動と重なりマイナスイメージに繋がった」みたいのには「それは流石に全然関係ないんじゃ…」とは思った。

 

 

  • 過去最高だった昨年と比べると今年は…

【映画パンフレット】劇場版ブルーロック ーEPISODE凪ー

青春18×2 ~追憶~

昨年のゴールデンウィークは『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が最終140.2億円、『名探偵コナン 黒鉄の魚影』が最終138.8億円と100億円突破作品が同時期に2作品封切られるだけでなく、『劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~」』が最終45.3億円、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』が最終27.1億円、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』が最終13.2億円と魅力的な作品が揃い、幅広いそうを集客することで歴代最高記録を更新する大変賑やかな興行となった。一方で今年は『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』が昨年最高興行となった『黒鉄の魚影』を上回るペースで興行収入100億円を突破する一方で、次点は『ゴジラ×コング 新たなる帝国』の最終15〜20億円程度見込みと昨年対比でかなり物足りなさを感じざるを得ない興行。一部ではバレー漫画原作のアニメ映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の100億円超えに続きサッカー漫画原作のアニメ映画『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』に大きな期待をしていた層もいるようだが、こちらは15億円程度見込みとアニメ映画としてはヒットだが、メガヒットレベルには達しなかった。『余命10年』で最終興行30億円のヒットを記録した藤井道人監督最新作『青春18×2 君へと続く道』も清原香耶の演技を中心に高評価を集める一方で配給会社の違いなどもあってか10億円には届かない見込み。また公式で声明があった訳ではないが、昨年から『ポケモン』に変わって夏興行に移動になったっぽい『映画クレヨンしんちゃん』の穴も昨年はマリオのメガヒットであまり気にならなかったが、今年はファミリー層集客の視点で気になるところでもあった。

昨年はゴールデンウィーク明けも最終38.3億円を記録した『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』や最終34.0億円を記録した『リトル・マーメイド』などヒットが期待できる大作が控えていたが、今年は『猿の惑星/キングダム』『マッドマックス:フュリオサ』『バッドボーイズ RIDE OR DIE』など夏興行とのブリッジとなる閑散期に公開される映画のラインナップは興行的には心許ない作品が並ぶ。正直、3作品共に最終10億円割れで合計値がワイスピの最終興行を下回る可能性も全然あるのではないか、と思う。邦画も最終21.5億円を記録した『怪物』や最終12.5億円を記録した『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』に並ぶ作品があるのかは怪しい。第96回アカデミー賞・国際長編映画賞及び音響賞を受賞した『関心領域』は注目作品だが、どこまで伸びるかは未知数。自分が見落としているだけでキラーコンテンツが控えているのかもしれないが、パッと見興行的に跳ねそうな作品が見当たらず、シネコンサイドとしては「先行きが不安だろうな…」なんて他人事ながら思う。

 

 

  • 最後に…

コナン映画のようなメガヒットアニメがIMAXを独占すると洋画ファンから決まって苦言が呈されるが、毎年確実に埋めてくれるコンテンツは劇場サイドからしたらありがたいだろうし、海外視点では実写だけでなくアニメが大きな集客を集めるのがビジネス的にありがたいかつ羨ましい、みたいな話もあるらしい。そのため上手く調整してやっていく、というのが現段階での最適解なのだろう。まだまだ日本の何処に住んでいても気軽にIMAXが観れる程の普及には至ってないが、IMAXに限らず通常上映でも『オッペンハイマー』はおろか日本では大コケした『バービー』ですら熱量高めの観客でいっぱいになる文化レベルの高い都心と郊外や田舎では、また見えている景色も違うのかな、みたいなことも改めて思った。

 

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