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【集大成】プロット酷似『フォールアウト』比較とダンロー再登場、『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』感想

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トム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の評価が割れている。その中でも「『フォールアウト』で終わりで良かった」という趣旨の感想も多い。その背景をアクション面とストーリー面で個人的な見解を記したい。前回はアクション面を書いたので今回はストーリー面編。

 

  • 『フォールアウト』とプロットが似ている?

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本作は劇中でこれまでのシリーズの映像がそのまま引用されていたりと、宣伝に偽りなく「シリーズの集大成」感のある作品だ。ただプロット自体は『フォールアウト』と酷似している。「イーサン・ハントの過去の後悔」や「イーサン・ハントの目の前の人を助けようとすることで、逆に他の多くの人の命を危機に晒してしまう弱点」というテーマも同じだし、クライマックスのチームの共同作戦でイーサン・ハントの勝利がなければ任務完了の条件が揃わないシチュエーションで、仲間たちが自分たちとは離れた場所で戦っているイーサン・ハントの勝利を信じて待つ、的な構図も一緒だ。

 

 

  • 『フォールアウト』と比べて…

そのため本作は『フォールアウト』の焼き直し感も否めないので「『フォールアウト』で終わりで良かった」との意見が出るのも分からなくはない。また「イーサン・ハントの過去の後悔」で過去作から引っ張ってくる要素が『フォールアウト』では元妻のジュリア本人だったのに対して、本作ではジュリア絡みとはいえ『M:i:III』の「ラビットフット」というのも、出てきた瞬間は「そこから引っ張ってくるのか!」と盛り上がったものの、比較すると弱いのは明らか。ラストのチームでの作戦シーンのメンツも本作の「イルサ役の俳優のメタ的な理由で別の新ヒロインを追加しました」よりも『フォールアウト』のルーサー、ベンジー、イルサのお馴染みのメンバーとイーサン・ハントの元妻・ジュリアの方が「集大成」感は強い。

 

 

  • シリーズ1作目のダンローの再登場

そのため「プロットも似てる上に『フォールアウト』の方が『集大成』感もあったな…」なんてことを思ったりもしたのだが、『ファイナル・レコニング』で良かったのはシリーズ1作目のシリーズを代表する宙吊りアクションの際に嘔吐薬を盛られて、何度もトイレに駆け込んで吐きまくり、重要なデータを盗まれたことからアラスカ送りになってしまったダンローの復活。事前のポスタービジュアルからは自分の「イーサン・ハントのことを根に持って恨んでるだろうな…」という思い込みもあって「如何にも腹に一物抱えてそうな表情だ」なんて思ってしまったが、実際はイーサン・ハントに「安住を知れた」「大切な女性にも出会えた」と左遷をポジティブに解釈していらことを伝えたりして、「そうだよな、イーサン・ハントの行動が予想外の悪いことを呼び起こしてしまうことがあるなら、逆に予想外の良い方向に行くケースもあるよな」と救われた感じがして結構グッと来た。

 

 

  • 最後に…

最後に『ミッション:インポッシブル』の1作目は元のテレビドラマ『スパイ大作戦』の主人公を悪役にしたことで、ドラマファンの反感を買ったらしいけど、『ファイナル・レコニング』でイーサン・ハントとその息子が和解したことに関して、当時の怒ってたドラマファンがどういう受け取り方をするのか気になったりもした。

 

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