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細田守監督単独脚本「やめてほしい」続出理由と『果てしなきスカーレット』海外レビューと奥寺佐渡子脚本『国宝』興行収入100億円突破

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ネットでの細田守監督の脚本への評価は異様に低い。

 

  • 細田守監督「単独脚本」が批判される理由

バケモノの子

竜とそばかすの姫

フリー以降の細田守監督作品の世間的な評価は1作目『時をかける少女』と2作目『サマーウォーズ』は「傑作」「名作」扱いされているが、3作目『おおかみこどもの雨と雪』から賛否が割れ始め、4作目『バケモノの子』以降は一定の興行的成功は収めているものの、作品評価は否定的な意見が目立つようになっていった。この経過からネットでは「傑作扱いの『時をかける少女』『サマーウォーズ』の脚本は奥寺佐渡子氏、賛否が割れた『おおかみこどもの雨と雪』は奥寺佐渡子氏と細田守監督の共同脚本、否定的意見が多い『バケモノの子』以降は細田守監督単独脚本」である事実から「細田守監督に単独脚本をやらせてはダメ」「奥寺佐渡子氏に戻ってきて欲しい」との見解が導かれやすい状況となっている。

 

 

  • 海外レビューでも「単独脚本」批判

こうした見解は5作目『未来のミライ』、6作目『竜とそばかすの姫』と作品を重ねるごとに強固なモノになっていき、7作目『果てしなきスカーレット』の公開が発表された際には「脚本が細田守の時点で解散」的な反応も多かった。そしてヴェネツィア国際映画祭で『果てしなきスカーレット』が世界初お披露目されると、「極めて凡庸なストーリーのせいでアニメーションと監督のスキルが、もどかしくも無駄遣いとなってしまっている」「過去4作品の映画の脚本は細田守監督単独で執筆したが、もう一度共同脚本を検討する時期なのかもしれない」という趣旨の海外レビューが投稿されて、「またダメなのか…」「海外でもそういう評価なのか…」と注目を集めた。

 

 

  • 細田未到達の100億円を奥寺脚本『国宝』が突破

【チラシ付き、映画パンフレット】国宝 KOKUHOU 監督 李相日 出演 吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、三浦貴大、見上愛

ただ『果てしなきスカーレット』は日本公開前なのでその評価は保留(脚本への指摘は他のレビューにもあったが、上映終了後には10分間のスタンディングオベーションがあったのも事実)にするとして、今年は細田守監督単独脚本批判をより強固にしてしまう要素が出てしまった。それは実写邦画で22年ぶりに興行収入100億円を突破した映画『国宝』の脚本家がフリー初期の細田作品の脚本を執筆した奥寺佐渡子氏であったことだ。細田守監督は宮﨑駿監督が『風立ちぬ』で引退を表明(後に撤回)した後、東宝と日テレにとって興行的視点における「ポスト宮﨑駿」の筆頭候補だったが、新海誠監督が3作品連続興行収入100億円突破を達成する一方で、最高興行は『竜とそばかすの姫』の66.0億円に留まっている。ただでさえ「細田守監督単独脚本はダメ、奥寺佐渡子氏に戻ってきて欲しい」との論調が強い中で、奥寺脚本の『国宝』が細田作品が期待されながらも一度も到達出来ていない興行収入100億円を突破したことで、その論調がより強化されてしまうのは言うまでもない。

 

 

  • 最後に…

全体のストーリーラインは細田監督が書いています。私は細かい部分と、それを2時間にどうまとめようかというところでしたね。最初の段階では、細田監督が書いたシンプルなあらすじからのスタートでした。そこから徐々に話し合って、書いて、膨らませていきました。

『サマーウォーズ』制作秘話 脚本は細田監督との共同作業 脚本家 奥寺佐渡子さん(2/4) | インタビュー | Articles | Filmers

奥寺佐渡子氏によると『サマーウォーズ』なんかは、最初に全体のストーリーラインは細田守監督が書いて、そこから奥寺佐渡子氏が細かい部分を作りながら2時間にまとめていき、更に2人で話し合って脚本を完成していった、という。細田守監督単独脚本になってからの主な批判として「やりたいシーンに辿り着くまでのプロセスに難があるから、もっと脚本を練って」という指摘があるが、奥寺佐渡子氏と組んでいた頃はこうした制作過程によって脚本がブラッシュアップされていたのだろう。

ですがそれからの映画作品は、僕の内から出てきたものだけを原作としています。たとえば『おおかみこどもの雨と雪』は言ってしまえば僕の母についての物語なんです。それを僕以外の人が脚本にするというのも、ちょっと変な話で。なぜなら僕以上に、僕の母のことを知っている人はいないわけですから。僕が一人で脚本も手掛けるようになったのは、そういう理由からなんです。

この時代だからこそ描けた物語『竜とそばかすの姫』で細田守監督が見るインターネットの今と未来 | クリエイターズステーション

ただ細田守監督は自分の内から出てくるものを大切にしているようなので、「細田守監督作品は細田守監督の内にある作家性を楽しむもの」と割り切った方がいいのかもしれない。最後に奥寺佐渡子脚本の『時をかける少女』の段階で所謂「高瀬くん問題」も生じているので、仮に戻ってきても「アレ?」となる可能性も否定出来ない。

 

  • 補足

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「高瀬くん問題」については別記事に書いた。

 

  • オマケ

 

 

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