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【興行収入】『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』がアメリカで『ポケモン』『ミッション:インポッシブル』『F1』超えオープニング

【通常版】『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の公式パンフレット

日本で興行収入300億円を超えて国内歴代2位確実のメガヒットとなっている『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が海外でも大ヒットを記録している。

 

  • 『鬼滅の刃』、ハリウッド大作に張り合うOP

特にアメリカではオープニングだけで7000万ドルを超える大ヒットを記録。これはアメリカで公開された日本映画史上最大のヒットとなっていた『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』のオープニング3100万ドルを大きく塗り替え、最終8574万ドルも超えて記録更新も確実な情勢。日本映画史上初の米国1億ドルも確実視される勢いだ。また前作『無限列車編』の最終4988万ドルをオープニングだけで超えてしまった。ただ今回特筆すべき点は本作が「アメリカで公開された日本映画」という括りではなく、今年公開されたハリウッドのブロックバスター超大作であるトム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(OP6403万ドル、最終1.97億ドル)やブラッド・ピット主演『F1/エフワン』(OP5700万ドル、最終1.89億ドル)を超え、MCU『サンダーボルツ*』(OP7430万ドル、最終1.90億ドル)と純粋に張り合えるレベルのオープニングを記録していることだ。

 

Pokémon: The First Movie - Mewtwo Strikes Back - Box Office Mojo

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba - The Movie: Mugen Train - Box Office Mojo

Mission: Impossible - The Final Reckoning - Box Office Mojo

F1: The Movie - Box Office Mojo

Thunderbolts* - Box Office Mojo

 

 

  • 非英語映画、米国ヒットのハードル

これまでのアメリカでの日本映画のヒット作品は一昨年米国アカデミー賞を受賞した最終5714万ドルで歴代3位の山崎貴監督『ゴジラ−1.0』も、最終4683万ドルで歴代5位の宮﨑駿監督『君たちはどう生きるか』も公開規模と製作費が違うとはいえ、その年に大コケしたDCEU『ザ・フラッシュ』の最終1.08億ドル、MCU『マーベルズ』の最終8450万ドルの半分程度の成績。そもそも年間トップ10のヒット入りのボーダーが2億ドル前後のアメリカの映画興行界で、非英語映画で最終1億ドルを超えた作品が『グリーン・ディスティニー』しかなく、これも中国、香港、台湾、アメリカの合作映画。如何にアメリカで純粋な非英語映画のヒットが難しいのかが伝わってくる。そんな中で『鬼滅の刃』は言語の壁を超えたヒットとなった。

 

Domestic Box Office For 2023 - Box Office Mojo

Genre Keyword: Foreign Language - Box Office Mojo

 

 

  • 海外ヒットの理由はストリーミング配信の普及

アメリカに限らず韓国など海外で『鬼滅の刃』が異例のヒットとなっている背景にはストリーミング配信の普及によって、海外の作品に触れやすくなったことが大きいと指摘されている。日本ではコロナ初期のステイホーム期間にサブスクの普及率が上がり、そのタイミングで韓国で話題のドラマ『愛の不時着』が流行ったりもしたが、海外でその枠に上手くハマったのが『鬼滅の刃』だったのかもしれない。「大正レトロ、侍、刀、鬼狩り」と「海外が見たい、感じたい和の日本」みたいな要素と全世界で共有される普遍的な人間ドラマの組み合わせも良かったのだろう。またアメリカは元々字幕への馴染みがなかったが、日本でのアニメ放送と同時配信、同時視聴が重視されることで、字幕への抵抗感が薄まったという。

「コロナ禍で映画館での集客が見込めないとして、ディズニーが傘下のピクサーの作品を含む長編アニメを立て続けに劇場公開せず配信のみにしたことは、多くの観客の怒りを買った」

米の辛口アニメ評論家「米の観客も手描きが見たい」(小原篤のアニマゲ丼):朝日新聞

その上、『無限列車編』公開時はコロナ禍によってハリウッド大作やディズニーアニメの劇場公開が延期され続ける中で、映画館で日本のアニメ映画が公開されたのも良かったようだ。

他にもアメリカでは一昔前までアニメは「子供向け」(実際、大人も楽しめるディズニーやピクサーですらファミリー向けの色は強く、メジャー向け血みどろR指定アニメの例が思い浮かばない)で、大人のアニメファンは自らを恥じてしまう人も少なくない「オタク文化」の側面が強かったが、近年は主流のポップカルチャーにまで格上げされた、みたいな時代による価値観の変化も大きいようだ。

 

 

  • 最後に…

他にも『鬼滅の刃』を筆頭に近年の日本映画各作品の世界興行、アメリカ興行、中国興行、韓国興行の強弱や日本との鑑賞文化の違いなどの話も記しておきたいが、それはまた別記事に…

 

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