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【興行収入】日中関係悪化でロングランなしの『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』、中国公開の日本映画で歴代4位

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『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の全世界興行収入が日本映画初の1000億円を突破した。

 

 

  • 日本映画における中国興行の強さ

昨年7月に日本公開された本作は日本国内で興行収入400億円を超えるヒットを記録するだけでなく、米国で1.36億ドル、韓国で0.40億ドル、台湾で0.27億ドルなど海外でもヒットを記録。一方で本作は公開当初、前作『無限列車編』に続き中国での公開が未定だった。中国は米国と並ぶ映画市場と言われており、日本映画の海外興行という視点においては、『君たちはどう生きるか』が米国0.47億ドルに対して中国1.08億ドル、『すずめの戸締まり』が米国0.10億ドルに対して中国1.12億ドル、『THE FIRST SLAM DUNK』が米国0.01億ドルに対して中国0.90億ドルなど非英語映画に厳しい米国よりも大きな数字が出る傾向にある。『鬼滅の刃』は中国の動画配信サイトでも超人気コンテンツのため、中国のファンからの公開期待への声は大きく、中国公開を実現することが出来れば興行的に大きな成果を出すことが期待されていた。

 

Demon Slayer: Kimetsu No Yaiba Infinity Castle - Box Office Mojo

The Boy and the Heron - Box Office Mojo

Suzume - Box Office Mojo

The First Slam Dunk - Box Office Mojo

 

 

  • 大ヒットスタートも日中関係悪化で…

現に昨年11月に中国公開に漕ぎ着けると、オープニング興行は日本の0.37億ドルを上回り、米国の0.70億ドルに次ぐ0.49億ドルの大ヒットスタートを記録。全世界興行1000億円突破の最後のピースとなった。しかし映画公開と同時期に高市早苗首相が台湾有事に関して「どう考えても存立危機事態になり得る」と国会答弁。日中関係が一気に悪化して、中国は公開が予定されていた日本映画『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』と『はたらく細胞』の2作品の公開見合わせを決定。『鬼滅の刃』が即時打ち切りとなることはなかったが、中国のSNSでは「鬼滅の興行収入激減」ハッシュタッグ(ただ実際は高市発言の影響が全くない訳でもないのだろうが、カレンダー的に休日から平日になったことで、興行収入が下がった一般的な傾向を日中関係悪化と結びつけて、喧伝していた面がある)が広がり、最終的に本来ならロングラン上映が可能なヒットが続いているにも関わらず公開1ヶ月足らずで上映終了となった。

 

 

  • 最後に…

中国での『鬼滅の刃』の最終興行は『すずめの戸締まり』『君たちはどう生きるか』『君の名は。』に次ぐ中国で公開された日本映画史上歴代4位の数字で、仮に日中関係の悪化がなく、ロングラン上映されていれば歴代1位を更新できる水準だった。2012年に野田政権が尖閣諸島を国有化した際には、中国は対抗措置として3年間日本映画の公開をボイコットしたというが、果たして『鬼滅の刃』の新作と日中関係の改善のどちらが早いかも含めて注目事案ではある。

 

中国で「ドラえもん」上映 3年ぶり新作日本映画解禁 対日関係改善アピール? - 産経ニュース

 

 

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