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松田の千速への想いが明かされるほど佐藤刑事へのメールに解釈の余地/『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』ネタバレ感想・考察

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ネタバレ注意

『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』の千速と松田の話。

 

  • 千速と松田の恋愛模様

本作のメインキャラとなった神奈川県警交通機動隊の萩原千速はコミックス101巻の「風の女神・萩原千速」で初登場したコナン史的には比較的最近のキャラクター。千速は『ハロウィンの花嫁』でフォーカスされた安室透と同期の警察学校のメンバーである萩原研二の姉であり、また研二は警察学校のメンバーである松田陣平とは警察学校入学前からの親友であったことから、千速と松田も古くからの仲であった。

青山剛昌先生によると松田は千速に「事あるごとに『付き合ってくれよ』と言ってた。何回もフラレてると思う(笑)」とのこと。ただ千速はコミックス102巻の「婚活パーティ殺人事件」で高木刑事に松田と同じ「大切な何かを守り抜くために、後先考えずに突っ走る危うさ」を感じて、「似てるんだよ… たった1人で死んじまったあのバカと…」と迫るも、佐藤刑事の存在に気づいて「何だ… 女いんのか…」「ホレてるなら離すなよ… こんなバカそうそういない…」と助言したりしていたので、千速も千速で松田に全く気がなかった訳ではない様子だった。

 

 

  • 松田の千速への想い

今回の映画では原作では描かれていない研二が亡くなった日の千速と松田の様子が描かれている。あの日、研二は事件に向かう直前まで松田と一緒に横溝重悟と電話で会話していて、そこで松田は重悟に「おい。どこの誰だか知らねぇが、千速に手ぇ出すんじゃねぇぞ!ウェディングドレスを着た千速をお姫様抱っこするのはオレだ」と牽制球を投げていたことが明かされる。最初に青山先生が「松田は千速に告白してフラれてる」みたいな発言を見た時は「松田の千速への想いは親友の姉に対する後輩男子としての揶揄い半分くらいのノリなのかな」とも思っていたが、その後の原作の描写なども踏まえるとかなりガチだったように伺える。そして松田と千速の距離感を見るに、千速の方も恋愛面に疎い性格なだけで「時間の問題だったんだろうな…」と思わせる。ただ研二の死をキッカケに2人の距離は開いてしまい、そのまま松田も爆弾事件で亡くなってしまった、と思うとやるせない。

 

 

  • 松田の佐藤刑事へのメールに解釈の余地

ただ松田と千速の関係性を頭に入れた上で、コミックス36〜37巻の「揺れる警視庁 1200万人の人質」を読み返すと、その時点で千速の存在がないので仕方ないことなのだが、爆弾による死の直前に松田が千速のことを全く思い返していないのは違和感を抱いてしまう。また死の直前に佐藤刑事に送った「あんたのことわりと好きだったぜ」メールも、最初に読んだ時は佐藤刑事の受け取り方も踏まえて「キザな男による本気の告白」との認識だったが、松田の千速への想いを知れば知るほど「普通に文字通り強行犯係の相棒として『わりと好きだったぜ』の可能性もあるのか…」と解釈の余地が生じ始めている。実際、佐藤刑事視点だとあのような形で亡くなったことで短期間でも松田が強烈な記憶として焼きついてしまったが、松田視点だと復讐に取り憑かれて別係に飛ばされた際にお世話になった教育係に対してお礼の気持ちはあっても、恋心までは抱いていなかった可能性も十分あり得る。勿論、後付け的ではあるが、千速と似たタイプの佐藤刑事と行動することでやさぐれていた心が溶かされて、恋愛的に惹かれていた可能性もある。

ちなみに松田は佐藤刑事がウェディングドレスで高木刑事とキスしているイラストでは普通に祝福しているようなキザな笑顔なのに対して、青山先生が今年描いたサイン色紙では松田の幽霊は依然千速ラブで横溝重悟に対抗心メラメラという感じ。ぶっちゃけ千速は「後から急に生えてきたキャラクター」感は否めないので、連載当時に青山先生がどういう意図で松田のメール文面を描いたのかは不明だが、現時点の松田の設定は千速一筋というように見える。

 

 

  • 最後に…

そんなこんなで長期連載の弊害も感じなくもないが、千速自体は好きなキャラクターなので、横溝重悟との恋愛模様含めて今後の展開も楽しみだ。

 

 

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