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漫画はジャンプ→増刊号→アプリ、アニメは夕方→深夜→配信→映画と変遷、空知英秋『銀魂』を最終回まで追うのが大変だった理由

銀魂 モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

『銀魂』ほど最終回までを追うのが大変な作品は珍しいのではないかと思う。

 

銀魂 モノクロ版 77 (ジャンプコミックスDIGITAL)

これは原作の連載年数、アニメの放送年数が長いからというだけではない。原作漫画は2004年から2018年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されていたが、最終回5週前からジャンプ本誌でカウントダウンを開始し、『ZIP!』で舛アナにニュースとして報道されたにも関わらず、物語を完結させることが出来ず、『週刊少年ジャンプ』の「新人発掘の場」である増刊号『ジャンプGIGA』に移籍して「最終回のむこう側」を3号連続で掲載。しかしそれでも完結できず、最終的に『銀魂公式アプリ』に移籍して連載を完結。

 

 

銀魂 THE FINAL

テレビアニメ版も2006年から2016年まで休止を挟みながらも夕方枠で放送されていたが、2017年から深夜枠へ移動。その際も継続的に放送されているわけではなく、クールごとに休止を挟みながらの放送となり、最終的に劇場版とdTVの独占配信にて完結。しかも作品の時系列的には後の劇場版『THE FINAL』を先行して公開して、時系列的には劇場版の前に当たるdTV独占配信『THE SEMI-FINAL』を劇場版公開後に配信するという不親切ぶり。

 

 

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そんな『THE FINAL』は「ちょっと内容忘れちゃったあなたも、途中で見るのをやめちゃったあなたも、これまでのあらすじ付きだから大丈夫!」という趣旨のCMとは裏腹に完全なる「一見さんお断り映画」に仕上がっている。というのも、原作の『銀魂』は56巻から始まる「将軍暗殺篇」から最終巻の77巻までの21巻をかけて最終章を描いている。本作はその21巻に及ぶ最終章のクライマックスにあたる、77巻の後ろ2/3をアニメ化している。そのため本作は冒頭にこそ『ドラゴンボール』風の簡単なあらすじ紹介があるが、開始早々「犬猿の仲だったはずの銀時・桂・高杉が同じ目的を持って共闘」「ターミナルが爆破されている」「定春が封印されている」など、近年の『銀魂』を追ってなかった人が「最近作品には触れてなかったけど、昔は好きだったし、最後だというなら久々に観に行こうかな…」くらいの気持ちで観に行くと「最終章の中でもクライマックス中のクライマックス」だけを観せられて、置いてけぼりを喰らってしまうのではないかと思う。

 

 

こんな感じで『銀魂』という作品はコミックスで追っていない限り、ジャンプ本誌で読んでいた人は度重なる移籍に、テレビアニメを観ていた人は度重なる視聴枠の変遷に挫折する人が多いため最終回までの到達難易度が異常に高い作品となってしまった。

 

 

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