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【『名探偵コナン 隻眼の残像』ネタバレ感想】『14番目の標的』から27年… 射撃検定で安室透超え、毛利小五郎の拳銃テクニック

劇場版 『名探偵コナン 隻眼の残像』オリジナル・サウンドトラック (劇場版『隻眼の残像』オリジナルミニ色紙2枚封入)

『名探偵コナン 隻眼の残像』と毛利小五郎と拳銃の話。

 

  • 小五郎の劇場版での扱い

劇場版での毛利小五郎の活躍は2005年公開『水平線上の陰謀論』以来20年ぶりで、声優が小山力也さんになってからは初めて。小五郎は「眠りの小五郎」としてコナンに麻酔銃で眠らされて、コナンの代わりに推理を披露する役割だが、劇場版ではコナンとゲストキャラのタッグによる推理が披露されるため、そもそも「眠りの小五郎」の登場率自体が低めの傾向。一昨年公開の『黒鉄の魚影』では久々に登場したが、 一昨昨年の『ハロウィンの花嫁』では冒頭で灰原哀を救う形で病院に緊急搬送されて、蘭姉ちゃんと共に退場。昨年の『100万ドルの五稜星』では五稜郭タワーで高所恐怖症を発症して腰を打って退場するなど、ゲストキャラの兼ね合いから劇場版の小五郎は推理面、アクション面共に終盤の活躍の場が与えられにくい存在となっていた。こうした経緯もあったので「今回はオッチャンの活躍が描かれる」となれば、そりゃあテンションが上がるのは当然。

 

以下『14番目の標的』『隻眼の残像』のネタバレ注意

 

 

  • 小五郎の拳銃の腕前

劇場版 名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)

そんな期待度の上がった本作のクライマックスでは(おそらく回想を除けばシリーズ初の)小五郎の拳銃発砲シーンが描かれる。小五郎は現在は探偵業をしている民間人のため当然拳銃の発砲をしてはいけない人間だが、元は捜査一課の刑事だったため、拳銃の技術は習得している。また小五郎本人はコミックス11巻で「私は元刑事といっても、拳銃の方はあんまり…」と推理力だけでなく拳銃能力もヘッポコ的な設定を匂わせていたが、劇場版2作目『14番目の標的』では目暮警部曰く「警視庁内でも1、2位を争う腕前」であることが明かされた(というか、映画独自のストーリー展開のために付け足された?)。

 

 

  • 27年越しの見せ場での発砲

実際、『14番目の標的』では刑事時代の小五郎が警察署内で犯人に妻・英理が人質に取られた際に「敢えて英理の脚を掠めることで、犯人にとって人質を足手纏いにして解放させる」という高度な銃撃テクニックを披露していた過去も明かされる。ただその行為が警察内で問題視されて、小五郎は刑事を辞めるキッカケとなった。そのため、それ以降で小五郎が拳銃を発砲するタイミングはなく、『14番目の標的』のクライマックスで蘭が人質に取られた際にも拳銃が苦手な白鳥刑事から拳銃を借りて発砲しようとしたが、状況的に小五郎の意図を悟ったコナンに託されることとなり、小五郎の見せ場となることはなかった。その意味では今回のクライマックスの小五郎の発砲シーンは『14番目の標的』公開から27年の時を経てようやく実現した後にも先にもない貴重な見せ場ということになり、ありがたみも増す。

 

 

  • 最後に…

ちなみに安室透は小五郎の「弟子」を自称しているが、スピンオフ漫画『警察学校編』の2話目によると警察学校時代の拳銃の腕は安室より小五郎の方が上。安室も射撃検定で的に5発ほぼど真ん中に撃ち込むセンスの良さを見せたが、小五郎は「20発全弾ど真ん中に的中させた天才」として伝説を残していた。そのため、小五郎の拳銃テクニックは警視庁で1、2位を争うどころか、劇中トップクラス。おそらくマンガ界でも『ルパン三世』の次元大介や『ドラえもん』の野比のび太に匹敵するクラスだと予想される。

 

 

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