映画
ネタバレ注意 『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』を観た。 キッド、コナン初登場回から「似てる」強調 本作ではラストで「優作と盗一は生き別れの双子の兄弟でコナンとキッドは従兄弟関係だったから顔と声がそっくりだった」という事実が明かされる。「双子…
ネタバレ注意 『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』を観た。 近年はキャラ推し路線のコナン映画 『劇場版名探偵コナン』シリーズは『業火の向日葵』辺りから「キャラ推し」の方向が強くなり、『ゼロの執行人』の大ヒットによりその方向性は加速。ただシリーズ…
2024年度春休み映画の興行収入への雑感。 『変な家』大ヒットも不穏な空気 この春最大のヒットはウェブライターの雨穴氏によるウェブメディア記事、YouTube動画、その動画と連動した不動産ミステリー小説を原作とした実写映画『変な家』で最終興行は40億円超…
1〜2月の映画興行収入の雑感。 ファンダムアニメ映画の大ヒットが連発! 年明け最大のヒットとなっているのは『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』でオープニング興行は3日間で22.3億円、8週末の累計興行収入が92.67億円と最終興行100億円突破が目前の大…
ネタバレ注意 新海誠監督は『すずめの戸締まり』の入場特典『新海誠本』で「災害に限らずとも、大切な人を失ったことを乗り越えて、受け入れていくにはある種の段階がある」「(『喪の作業』に当てはめると)僕にとって『君の名は。』は最初のステップで、それ…
ネタバレ感想 アマプラで『アメリカン・フィクション』を観た。 求められてるのは免罪符? 多様性の面で特筆すべきは「オッペンハイマー」を抑えて「アメリカン・フィクション」が脚色賞を獲得したことだ。主人公はスノッブな黒人作家。貧困層の黒人の若者が…
クリストファー・ノーラン監督が「原爆の父」を描いた伝記映画『オッペンハイマー』が日本でも公開されてオープニング3日間で3.79億円(先行上映含めると3.81億円)を記録して最終興行15億円以上も見込めるヒットスタート(25億円を見込めるとの話もあるが、そ…
クリストファー・ノーラン監督が「原爆の父」を描いた伝記映画『オッペンハイマー』の公開によってアメリカ映画の原爆描写に注目が集まっているが、日本でも今から4年前の2020年夏に日本海軍から依頼を受けて原子爆弾の開発をしていた京都大学の研究室を舞台…
ネタバレ感想 クリストファー・ノーラン監督が「原爆の父」を描いた映画『オッペンハイマー』を観た。本記事では公開前から日本で物議を醸していた「広島・長崎の被害の描写がない」という点について3視点から私的見解を書いていこうと思う。 広島・長崎の直…
第96回米アカデミー賞で宮﨑駿監督『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞、山崎貴監督『ゴジラ−1.0』が特殊効果賞を受賞した。 今年は「戦争映画」が強い傾向 アカデミー賞、「戦争映画」が次々受賞 水爆実験で生まれたゴジラも:朝日新聞デジタル…
日本アカデミー賞の最優秀脚本賞を『ゴジラ−1.0』の山崎貴監督が受賞したことで「なんであんな特攻を肯定しているのか否定しているのかもハッキリしない映画が!?」という批判があるらしい。 監督の意図と観客の受け取り方に乖離? 物語には、戦争の傷痕が…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』、複数の監督インタビューや監督が「戦争観が近い」「インスピレーションを得た」という戦争の生き残りを描いた漫画『あれよ星屑』、映画撮影後に「ここ足りなかったな」と思った要素を追加した書き下ろしの小説版などを踏まえた結…
ネタバレ注意 絵本的スチームパンクの世界観が素晴らしいエマ・ストーン主演、ヨルゴス・ランティモス監督の映画『哀れなるものたち』を観た。 母親の身体に赤ちゃんの脳みそを… 本作は「自殺した成人女性の頭にその女性のお腹にいた赤ちゃんの脳みそを埋め…
ネタバレ注意 2022年末の『徹子の部屋』でゲストのタモリが「(来年は)新しい戦前になるんじゃないでしょうか」と発言した2023年末、映画館は夏からロングラン公開の宮﨑駿監督『君たちはどう生きるか』、山崎貴監督『ゴジラ−1.0』、水木しげる生誕100周年記…
『傷物語-こよみヴァンプ-』を観た。 本作は西尾維新原作の『傷物語』を三部作でアニメ映画化した作品を「完全にシリアスなバンパイアストーリー」として蘇らせた総集編。新たに声を収録したシーンも多いという。そんな本作は「シリアスなシーンをメインに一…
#ある閉ざされた雪の山荘で⛰️本ビジュアル解禁◥◣演技か、事件か。◢◤2024年1月12日公開#重岡大毅 (#WEST )#中条あやみ #岡山天音 #西野七瀬#堀田真由 #戸塚純貴 #森川葵#間宮祥太朗原作 #東野圭吾 監督・脚本 #飯塚健#閉ざ雪 #全員役者全員容疑者 pic.twitter.…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』がアカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされた。日本映画では初めてだという。 日本のVFXがハリウッドに比べてショボい理由 VFXというものは予算に裏打ちされたトライ・アンド・エラーで決まっていくんです。CGはトライ・アンド・…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』の現段階での私的総括。 賛否割れる『ゴジラ−1.0』 個人的な初鑑賞時のファーストインプレッションは「困ったな…」という苦笑いだった。面白くはあったが、求めていたものとは違ったし、それは置いといても何かが引っかかって素直に…
『ハリー・ポッター』シリーズのセルブス・スナイプ先生はヴォルデモート側の人間かと思いきや、実は「ハリーの母・リリーのことを愛しているが故にダンブルドアのスパイとしてヴォルデモート側に潜入して、ハリーのことを守っていた」ことが明かされる「影…
ネタバレ注意 山崎貴監督『ゴジラ−1.0』はラストで死んだと思っていた典子が実は生きていたが、その首筋には黒い痣が浮かび上がってきた…、という意味深な終わり方をする。 山崎貴監督「なぜ典子は死ななかったのか」 「明言は避けたいと思いますが、なぜ典…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』が興行収入50億円超えの大ヒットだ。 「ベタ」なのに「分かりやすくはない」脚本 本作はアメリカでも大ヒットしており、その理由について「ベタで分かりやすいからウケた」との指摘が多い。実際本作のプロットは「戦争で生き残った…
2024年度冬休み映画興行の振り返り。 『SPY×FAMILY』は期待外れ? この冬最大のヒットはオープニング3日間だけで12.24億円を稼ぎ、最終興行60億円超えも期待出来る『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』だが、一部では『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『ONE PIECE』級…
ネタバレ注意 映画『窓ぎわのトットちゃん』が絶賛公開中だ。 SNSで口コミ広がる 本作は黒柳徹子の自伝的小説をアニメ映画化した作品。公開前は有名ベストセラー小説の今更の映画化であることやテレビ朝日と黒柳徹子の蜜月関係、戦時中にも関わらずお化粧を…
2023年の年末、全国の映画館では『君たちはどう生きるか』と『窓ぎわのトットちゃん』が上映されている。 戦争経験者による子供時代の「自伝的作品」 #ジブリと宮﨑駿の2399日スタジオジブリの世界的な映画監督 #宮﨑駿 さん(82)は、いかにして新作 #君…
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を観た。 監督「『夢のチョコレート工場』の姉妹編」 「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」監督が目指す映画の希望 | 毎日新聞→キング監督はミュージカル色の強い71年版の「姉妹編」を考えた→「この映画でも、…
映画『窓ぎわのトットちゃん』を観た。 徹子の質問の返答だったタモリの「新しい戦前」 「徹子の部屋」年末の顔・タモリ登場 来年は「新しい戦前になるんじゃないですかね」/デイリースポーツ→ タモリは黒柳から「来年はどんな年になりそう?」と聞かれると…
NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』で「ジブリと宮﨑駿の2399日」が放送された。 本放送回では最新作『君たちはどう生きるか』に関してこれまで公の場で多くのことを語ってこなかった宮﨑駿監督の姿が映し出された。本作は事前に鈴木敏夫プロデューサーが…
山崎貴監督『ゴジラ−1.0』の国内興行収入についての雑感。 最終50億円超え見込み、実写の年間トップ級 本作は2023年11月3日(金)に公開されオープニング3日間で10.41億円の大ヒットスタートを切り、公開6週目段階で累計興行収入41.5億円を突破している。これ…
ネタバレ注意 女子高生が戦争末期の1945年にタイムスリップして特攻隊員に恋をする映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が大ヒット公開されている。 www.youtube.com そんな本作の宣伝動画では出演俳優の伊藤健太郎が「今ある平和っていうのは 昔…
「女子高生が戦時中にタイムスリップして特攻兵と恋に落ちる」という設定からかSNSで良くも悪くも話題の映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の原作を読んだ。原作では映画と異なり、主人公は女子高生ではなく女子中学生だった。 原作者「戦争や…