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ジブリ

【スタジオジブリ】宮崎駿監督『となりのトトロ』でメイだけでなく小学6年生のサツキにもトトロが見えた理由

『金曜ロードショー』の定番である宮崎駿監督の『となりのトトロ』のトトロは子供にしか見えない設定らしい。初めて本作を観た時はメイが父親とサツキにトトロを見せようとするも失敗したのは父親という「大人」がいたからだと認識した。だからその後父親が…

原作とは異なるスタジオジブリ『耳をすませば』の『カントリーロード』と「月島雫が小説を書き始める理由と書き終えた後」

スタジオジブリ作品『耳をすませば』の原作漫画を読んだ。 原作にはない『カントリーロード』 『耳をすませば』はスタジオジブリオリジナル作品の印象も強いが、実際は少女漫画をアニメ化した作品。原作漫画を読んでみると、アニメ版と大筋の物語ラインは同…

実写映画版『耳をすませば』の天沢聖司の将来の夢が「チェロ奏者」で主題歌が『翼をください』であることから察する「大人の事情」

実写映画版『耳をすませば』が2022年10月14日(金)から公開される。 『耳をすませば』といえば『カントリーロード』 『耳をすませば』といえばスタジオジブリによってアニメ映画化された作品が有名だ。その中でも名シーンとされるのが中盤にある天沢聖司の奏…

3DCGアニメ映画化で魅力がなくなってしまった宮崎吾朗監督最新作『アーヤと魔女』

宮崎吾朗監督最新作『アーヤと魔女』を観た。「したたかに生きよ」というメッセージ自体は好きだし、ベラ・ヤーガとマンドレークに上手く取り入り生きていくアーヤの姿は宮崎駿監督と鈴木敏夫プロデューサーという強過ぎる2人と仕事をしている宮崎吾朗監督の…

米林宏昌監督「『千と千尋の神隠し』のブヨブヨした食べ物はシーラカンスの胃袋」、一方で記憶違いの可能性も…

お父さんが食べてるブヨブヨした食べ物はシーラカンスの胃袋と絵コンテに書いてありました。ハクはシュッと動いてピタッと止まるので原画が少なくて楽チン。千尋はビクビクしてるので原画が多くて大変。 — 米林宏昌 (@MaroYonebayashi) 2020年9月19日 『千と…

涙なしには観られない宮崎吾朗監督作品『コクリコ坂から』の魅力と欠点

【注意】『コクリコ坂から』のネタバレ 宮崎吾朗監督作品『コクリコ坂から』、個人的には地上波で放送される度に全編鑑賞するくらいには好きな作品なのだが、胸を張って他者に薦めることが出来るかと問われれば、少し奥歯に物が挟まった言い方しか出来ないと…

「一生に一度は、映画館でジブリを。」/スタジオジブリ再上映4作品の「興行収入」と「テレビでしか観てない世代」

「一生に一度は、映画館でジブリを。」 新型コロナウイルス感染拡大の影響により2020年度上半期の映画興行は大きなダメージを受けた。そんな中、スタジオジブリは「一生に一度は、映画館でジブリを。」というコンセプトで『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』…

自分を置いて亡くなったおばあちゃんを許せない杏奈がマーニーとした最後の会話/『思い出のマーニー』ネタバレ感想

米林宏昌監督の『思い出のマーニー』を公開当時に劇場で観た時は、公開3日目にも関わらず500席以上あるスクリーンで観客は自分1人だけだった。「スタジオジブリ作品にしては入っていない」という話は聞いていたが、それでもその半年前に公開され本作より興行…

「世代交代」に失敗したジブリ/『ゲド戦記』『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』『思い出のマーニー』

スタジオジブリ、制作部門の休止 そう発表されたのは2014年8月、米林宏昌監督の『思い出のマーニー』が公開中の夏だった。かつてプロデューサーの鈴木敏夫さんは「スタジオジブリは宮崎駿監督と高畑勲監督の作品を作る場所」「映画がコケたら、それで終わり…

『天空の城ラピュタ』は飛行石を盗んだシータがムスカから逃げてる映画だと勘違いしてた話

小さい頃に初めて『天空の城ラピュタ』を観たとき、自分はこの映画は飛行石を盗んだシータがムスカから逃げる映画だと勘違いした。 まず冒頭でシータはムスカを背後からワイン瓶で殴り気絶させる。小さい頃は前後の繋がりなどは考えず目に見えてものが全てだ…

『崖の上のポニョ』の恋愛はポニョの一方通行感があって少し怖い

『崖の上のポニョ』は宗介を好きになった魚のポニョが人間になって終わる。宗介はポニョのことを「魚のポニョも半魚人のポニョも人間のポニョも好きだよ」みたいなことを『ニセコイ』の主人公並みの胡散臭い笑顔でにこやかに宣言するけど、何となくニュアン…

宮崎駿監督『崖の上のポニョ』と新海誠監督『天気の子』、結末は違っても結論は「大丈夫だ」

<注意>『崖の上のポニョ』と『天気の子』のネタバレ 宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』が『金曜ロードSHOW!』で放送されている。 興行収入100億円を突破して現在大ヒット上映中の新海誠監督最新作『天気の子』を観た時、自分は「少しポニョに似てるな」と感じ…

新海誠監督『天気の子』興行収入100億円突破!宮崎吾朗・米林宏昌・細田守が応えれなかった興行的期待

新海誠監督最新作『天気の子』の興行収入が100億円を突破した。日本映画での興行収入100億円突破は2016年公開の同じく新海誠監督作品の『君の名は。』以来3年ぶり10本目の快挙となる。 川村元気プロデューサーは「『君の名は。』が『もののけ姫』のようなヒ…

新海誠監督最新作『天気の子』の「バニラトラック」と宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠し』の「湯屋」

「バーニラ!バニラ!バーニラ、求人!バーニラ!バニラ、高収入!バーニラ!バニラ!バーニラ、求人!バーニラ、バニラでアルバイト!」 新海誠監督最新作『天気の子』の冒頭、雨降る新宿歌舞伎町で突然流れる『VANILLA』の求人トラックの音楽。東宝がこの…

平成公開映画国内興行収入ランキングトップ10!/1位は宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠し』

平成の国内映画興行ランキングトップ10! 第1位 千と千尋の神隠し 公開 : 2001年 興行収入 : 308.0億円(令和の再上映で316.8億円) 第1位は宮崎駿監督が個人的な友人である10歳の少女を喜ばせたいという理由で製作された『千と千尋の神隠し』で興行収入は308.…

宮崎駿監督作品『風立ちぬ』のラストを観て「生きねば。」と思った話

[注意]『風立ちぬ』のラストに触れてます 今回は宮崎駿監督作品『風立ちぬ』のラストを観て「生きねば。」と思った話。 美しい飛行機を作ろうとした主人公 本作の主人公である堀越二郎は子供の頃に飛行機乗りに憧れていたが、近視のパイロットへの道は閉ざさ…

スタジオジブリの紛い物感溢れるスタジオポノック第一回長編作品「メアリと魔女の花」を観た感想

[注意]「メアリと魔女の花」のネタバレあり 「金曜ロードshow!」で米林宏昌監督の「メアリと魔女の花」がテレビ初放送していたから観てみた。そしたら全然面白くなかったので感想を書きます。 ポノックのトトロはメアリ? 冒頭でいきなりメアリの横顔と「ス…

宮崎駿監督『ハウルの動く城』が持つ謎の魅力

[注意]このエントリーは「ハウルの動く城」のネタバレに触れています。 「金曜ロードshow!」で宮崎駿監督作品が放送される度に観てしまい「やっぱり宮崎駿スゲーな!」と再評価ばかりしているミーハー人間が「ハウルの動く城」の魅力を書きます。 奇妙な動…

「かぐや姫の物語」の「姫の犯した罪と罰。」の意味を解説![高畑勲監督作品]

[注意]このエントリーは「かぐや姫の物語」の重大なネタバレに触れています。 今回は高畑勲監督の遺作となった「かぐや姫の物語」の「姫の犯した罪と罰。」を「憧れ→絶望→受け入れ→死」の順で解説します。 コピーと本編の関係 「ジブリの仲間たち」という本…