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『トイ・ストーリー4』で歌わずにレリゴーしてたボー・ピープ/彼女の性格が9年間で変わった理由

トイ・ストーリー4 (吹替版)

<注意>『トイ・ストーリー4』のネタバレ

大ヒット上映中の『トイ・ストーリー4』を再び鑑賞してきた。初回では流してしまったが、2回目の鑑賞で注目したのはボーの心境変化だ。

 

ボーは9年前にアンディの家から他の人の家へ渡された事でウッディ達と離れ離れになっていたという設定。9年ぶりにウッディと再会した彼女は9年の時を経て「強い女性」へと成長していて「子供部屋に戻る気はないのか?」と問うウッディに対して、ボーは「新しい世界を見てみない?」と『アラジン』でアラジンがジャスミンに手を差し伸べたようにウッディに手を差し伸べる。

 

 

他にも予告編で流れていたような「持ち主に遊び、尽くすおもちゃを否定」するようなセリフを吐くボー。しかしウッディと再会した時にモリーのエピソードを披露された時に嬉しさと切なさを足したような顔をしたのを見逃してはいけない。そしてギャグシーンのように描かれた彼女の腕が取れている描写を…

 

彼女は腕が取れた、つまり壊れた事でアンティークとしての価値はなくなり本来の存在価値がなくなっているのだ。だから新たな生き方を見出さなければならなかった。つまりボニーに飽きられおもちゃとしての存在価値が危うくなっていたウッディよりも先にその絶望を味わった人生の先輩という訳だ。

 

彼女はフォーキー救出作戦に失敗した際にウッディから「持ち主がいない迷子のおもちゃには分からないだろうな!」と責められる時に「迷子なのはどっち?」と問う。当然その問いはボーの本音だと思うけど、その前に一瞬複雑そうな顔を見せる。彼女は別に持ち主がいらなくなったのではない。だから持ち主に固執するウッディに幼稚さを感じならも愛しさも感じていた

 

 

その為その後のシーンで「ウッディは自分のことだけを考えてるんじゃない!子供の事を1番に考えて行動する。そこが愛しいの!」と発する。ただこのシーンはミュージカル映画と違って心情吐露とかなく発されるから少し急な感じがしなくもない。ただこのタイミングでウッディに再会した事で「持ち主に愛される幸せ」という価値観を再び肯定する。

 

だからギャビー・ギャビーが持ち主に愛されたいという気持ちも応援するし、エンドクレジットでは持ち主がいた事ないおもちゃを子供のもとへ届けるウッディの手伝いをする。

 

ウッディとボーは共に持ち主に愛され、尽くした経験がありながら今はアンティークとしての価値を失い本来の役割を果たせなくなった存在。ただ過去に愛され尽くした経験があるから、愛された事のないおもちゃを救おうとする。

 

 

少し切なさも感じるラストで好きだけど、やっぱりボニーがウッディを飽きたという描写は弱過ぎたとは思うし、9年前の冒頭描写からバズを差し置いてボーがRC救出作戦の指揮を取ってるのも「?」な感じがする。そこは見守ってるくらいの方が現在との対比が生きて良かったのにな…、とか思った。

 

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