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「名作と聞いてたけど今やると意外と微妙…」、『ドラクエ3 HD-2Dリメイク』での「堀井雄二監修のストーリー強化」への期待

ついに『ドラクエ3 HD-2Dリメイク』の発売日が発表された。

 

  • 発表から3年、開発は順調も「発表が早すぎた」

『ドラクエ3 リメイク』は2021年、35年目の「ドラクエの日」に製作が発表されるものの、その後3年間堀井さんのちょっとした発言以外の音沙汰はなく、一部ユーザーからは「一体リメイク作品にどれだけ時間かけてるんだよ…」と不信感を集めていた。そんな中、今年の「ドラクエの日」で発売ハードを発表。また「もうすぐ冒険が始まる」という趣旨のメッセージから「発売は近い」と期待感を高めた。そしてついに先日の『ニンダイ』で発売日が正式発表。作品発表から発売日までのスパンが長すぎることから「作り直してるのでは?」との憶測もあったが、どうやら開発ペース自体は他の作品と同様の3〜4年ペースで進んでおり、「発表が早すぎた」というのが真相の様子。

――発表の順番的には『HD-2D版 DQIII』や『DQXII』の話があって、「いつになるのかな」と思っていたら、『DQモンスターズ3』は発表当日に発売日も決まっていて、という感じでしたね。

堀井「これから作ります」と言って、また3年後に発売になるという時代でもないだろうと思って、作りながら内緒にしてて、できあがった段階で発表した感じですね。

――『HD-2D版 DQIII』、『DQXII』の開発状況はどうでしょうか。

堀井『HD-2D版 DQIII』はけっこう着々とやっていて、『DQXII』はまだちょっと言えないですね。

『ドラクエ』堀井雄二がコスプレを語る。「つぎに作ってみたいのは“お墓”」!?『DQ』制作最新状況も聞いたインタビュー | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

昨年の堀井さんのインタビューでも『DQモンスターズ3』を「これから作りますと言って3年後に発売するより出来上がった段階で発売日と共に発表した」という趣旨の発言をしており、『ドラクエ3リメイク』及び『ドラクエ12』の発表は「早すぎた」と後悔している様子。実際、『ドラクエ3リメイク』は『ドラクエ12』と異なり着々と開発が進んでいた模様だ。

 

 

  • 『ドラクエ』ファンの高齢化、『3』の弱点

ドラゴンクエストIII そして伝説へ…

そんな『ドラクエ3リメイク』だが発表と共にSNSでは歓喜の声に溢れて国内での「ドラクエブランド」の強さを改めて実感させる結果となった。一方で今回のリメイクには「おっさんホイホイ」という自虐もしくは揶揄もセットで語られるケースも多い。実際、コンスタントに新作を発売する『マリオ』や『ポケモン』などと異なり新作の発売期間がどんどん長期化していることで、『FF』と共にファンの高齢化による先細りも心配されている。それ故に『ドラクエ3リメイク』で若者及び海外で新規層を獲得することで「ドラクエブランド」の更なる成長に期待したいところだが、『ドラクエ3』は36年も前のゲームなので、発売当時は最先端だったストーリーやシステムも、最新ゲームと比較すればかなりシンプル。そのため今の時代に初めてプレイした人からすると「名作と聞いてたけど、意外と微妙…」「あんまり面白くない…」との声も少なくない。特に『ドラクエ3』はルイーダの酒場で仲間キャラを自分で作って、ダーマ神殿で転職を繰り返すことで、仲間キャラを自分好みに強化していくというのが魅力の一つとされる反面、『ドラクエ4』以降に強化された仲間キャラの性格的な魅力という視点においてはほぼ無個性で、後のシリーズでは定番となる冒険を進めることで仲間を集めるという過程もなければ、冒険中に仲間と会話をすることもない、というのが大きな弱点にもなっている。そのため個人的に「ドラクエやったことないから『ドラクエ3リメイク』で初ドラクエに挑戦しよう!」と思った新規ユーザーが『ドラクエ3リメイク』をプレイした結果、「やっぱり古いゲームなんだな…」と苦笑いして終わってしまう可能性もあるのではないか、という不安もある。

 

 

  • 堀井雄二監修のストーリー強化への期待

ストーリーは原作を準拠しながら、堀井雄二氏監修のもと手を加えられているとおっしゃられていました。DS版『ドラクエ4』ではピサロ生存ルート、『ドラクエ5』では「ビアンカvsフローラ戦争」に新たな火種「デボラ」を投入したり、3DS版『ドラクエ8』ではゼシカと結婚ENDを実装などの過去を持つ堀井雄二氏ですから、今回は一体どんな隠し玉が待っているのでしょうか?

勇者ロトの冒険が荘厳なグラフィックと快適なゲーム性で蘇るHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』先行体験レポ! | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ただ今回の『ドラクエ3リメイク』ではグラフィック面の大幅強化だけでなく、堀井さん監修でストーリーにも手を加えている様子。このストーリー強化の塩梅がどの程度なのかは実際にプレイしてみないと分からないが、古参ファンには「こういう風にストーリーに厚みを持たせたか」と思わせ、新規層には「昔のゲームなのに普通に面白い!」と思わせる内容になっていれば、『ドラクエ』シリーズの未来も明るいのではないか、と感じる。逆にリアルタイム世代に「懐かしい!」と思わせるだけで、新規層には「古臭い…」という懐古ゲームに留まっていた場合、「ドラクエブランド」の未来には逆効果になってしまう可能性もあるのではないか、と感じる。

 

 

  • 最後に…

そんなこんなで個人的に仲間キャラの性格が強化されて、冒険中に会話ができたり、イベントでも各キャラがそれぞれ異なる魅力的な反応をして、「仲間と一緒に世界を冒険している」感覚が強化されているとかなり嬉しいのだが、ルイーダの酒場でリクルート出来る仲間の数が多い分、それは厳しいか… 兎にも角にもリメイクとはいえ久々のナンバリングの『ドラクエ』の最新作なので、今から発売を楽しみに待つ。

 

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