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【ブランド健在】『ドラクエ3 HD-2D リメイク』初週売上82万本で100万本突破確実、伸び悩む『FF』シリーズとの差

ドラゴンクエストIII そして伝説へ…- PS5

『ドラクエ3 HD-2D リメイク』の初週売上がSwitchで64万本、PS5で18万本、合計82万本だったと発表された。これはパッケージの売上本数でダウンロード版やSteamでの売上も含めれば既に100万本を突破していると推定される。

 

1988年にファミコンで発売されて社会現象となった『ドラクエ3』の国内売上は380万本、1996年にスーファミで発売されたリメイク版の売上は140万本とされる。これまで発売された『ドラクエ』シリーズのリメイク作品の歴代売上は各種データによって微妙に数字が異なるが、PS2時代の『ドラクエ5』が161万本、DS時代の『ドラクエ4』が121万本、『ドラクエ5』が119万本、『ドラクエ6』が129万本、3DS時代の『ドラクエ7』が122万本、『ドラクエ8』が85万本、とされている。過去の記録から「ドラクエのリメイク作品の売上のポテンシャルは120万本程度」と見ることが出来る。昨年Switchで発売されてダウンロード込みで累計100万本を突破した『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』の初週が34万本だったことを踏まえると、今回の『ドラクエ3 HD-2D リメイク』の累計120万本はほぼ確実(追記:公式が累計200万本突破と発表)で、成功ラインに乗ったと考えていいだろう。

 

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近年のスクエニは『FF』シリーズのナンバリング最新作『FF16』とリメイク作品『FF7リバース』の売上が伸び悩み、「一定ペースで新作を出している『ポケモン』のように新世代の呼び込みが出来ておらず、ファン層がどんどん高齢化している」などと指摘されており、「これは『ドラクエ』にも当てはまる」との声も大きい。一方で昨年の『モンスターズ3』も今回の『ドラクエ3 HD-2D リメイク』もネットの一部では悪評が広まっているものの、圧倒的な売上を誇り、何だかんだでの「ドラクエブランドの強さ」を見せつけてきた。この勢いだと『ドラクエ12』の売上も安泰、来年の『1&2』の「HD-2D リメイク」の後には「天空シリーズ」の「HD-2D リメイク」化も期待出来るかもしれない。

 

 

伸び悩む『FF』との違いは前作『FF15』と『ドラクエ11』の評価の差と発売ハードが『FF16』『FF7リバース』はPS5独占だったのに対して、『ドラクエ3 HD-2D リメイク』はPS5だけでなくSwitchやSteamなど既に広く普及しているハードでの発売だったので手が出しやすかった、的な面が大きいのだろう。昔は「FFはハード発売初期に新作を発売して新しいハードの普及を促進して、ドラクエはハード発売末期の広く国民に普及した後に新作を発売して圧倒的な売上を誇る」みたいな図式が指摘されていたが、それが成り立っていたのは「FFの新作は絶対に面白いから新作が発売されたらハードごと買う」という共通認識があったからこそで、『FF13』(もしかしたら『FF12』からかも…)以降はその共通認識が薄れていき、逆に「『FF』の新作は毎回コケててフルプライスで購入したら損する」との共通認識が広まってしまったのも痛かったのかもしれない。

 

 

その意味では「FFブランド」の崩壊は『FF13』の不評を同じハードであるPS3時代、『FF15』の不評をPS4時代に新たなナンバリング最新作で取り返せない程発売ペースが鈍ってしまったのも要因にあるように思う。そのため『ドラクエ』はまだまだブランド力が健在な内にナンバリング最新作とリメイク作品を一定ペースで発売し続けて「ドラクエブランド」を堅持して欲しい。

 

 

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