HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』の初週売上が発表された。
- 初週売上が昨年の『ドラクエ3』から半減
【ソフト&ハード週間販売数】『ドラクエ1&2リメイク』が好スタート! 3機種合計で41万3518本を売り上げ、堂々の首位獲得。【10/27~11/2】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com
— ゴミ雑草 (@mjwr9620) 2025年11月6日
昨年の『ドラクエ3』の初週は82万1770本#ドラクエ https://t.co/BbuJ2OQAMB
『ドラクエ1&2』の初週売上はSwitch、Switch2、PS5の3機種の累計で41万3518本だった。昨年発売された『ドラクエ3』の初週の売上が82万1770本なので、半減したことになる。『ドラクエ3』はダウンロード版も含めて200万本を超えたことがリリースされていたので、単純計算で『ドラクエ1&2』もダウンロード版を含めれば100万本超えは確実と推測され、流石の「『ドラクエ』ブランド」ではあるが、やはり昨年初週にゲームを購入してくれた人たちの半分が、1年後に発売された同作品の続編で初週の購入を見送ったという事実(Switch2の発売があったとはいえ、去年と今年で劇的にダウンロード版比率が増えて、パッケージの購入率が下がった、的な可能性も低いだろう…)は色々と考えさせられるところはある。
- 売上半減、『ドラクエ3』の評価が影響?
ネットでは「昨年発売の『ドラクエ3』の評価が影響したのでは?」との指摘が多い。昨年発売された『ドラクエ3』はスクエニ開発のドット絵と3DCGを融合した「HD-2D」によるグラフィック表現の面での評価は概ね高かった。しかしストーリーに関しては「主人公の父親・オルテガのストーリー」「オーブ探しの導線」「要所要所での新ボス追加」など物語に厚みを持たせるための追加要素はあったものの、『ドラクエ11』など近年のストーリー重視のRPGと比較しても、かなりシンプルで古典的な味わい。また『ドラクエ3』のパーティーメンバーはプレイヤーによるキャラメイクシステムを採用していることから、キャラ付けが出来ずに、性格が無個性となってしまうので、現在の「キャラ推し文化」との相性も悪く、各イベントに「物足りなさ」を感じさせて、悪い意味で「昔のゲーム」である印象を強めた。更に『ドラクエ3』は転職システムをウリにしている作品だが、新職業の「まもの使い」の「ビーストモードからのまものよび」が強過ぎ(後のアップデートで修正)て、「育成と戦闘が単調」との批判も多かった。
- 「『ドラクエ1&2』の方が圧倒的に面白い」の声
こうした不満から「『ドラクエ3』でこのレベルなら、それより前の『ドラクエ1&2』では天井も見えているし、態々初週にフルプライスで購入するほどでもないかな…」という心境(実は事前予約をしていた自分も『ドラクエ3』のクオリティからそこまで『ドラクエ1&2』には期待してなかった)になってしまった人が多かったのではないか推察される。一方でネットでは今回の売上半減を「妥当」としながらも、「でも『ドラクエ1&2』は『ドラクエ3』より圧倒的に面白いリメイクだから、この売上半減は勿体ない」との意見も多い。実際、戦闘面に関しては『ドラクエ1』の方が「1人旅」ということもあり、ボス戦が中々の歯応えとなっており、賛否が割れている面もあるが、ストーリー面に関しては『ドラクエ1』『ドラクエ2』共に大幅にイベントが追加されていることで満足度が高い。特に『ドラクエ2』は新たな仲間キャラの追加だけでなく、原作では当時の容量的限界から殆ど喋らなかった仲間キャラのセリフが大量に追加されて魅力的なパーティーに生まれ変わっており、「神リメイク」「最早新作」など絶賛の声が相次いでいる。また『ドラクエ3』では肩透かしに終わったラストの追加エピソードも、『ドラクエ1&2』では堀井雄二さんが述べていたように時系列順での発売だからこその「真エンディング」が描かれていて、「ロト三部作」ファンなら必見の仕上がりになっている。
- 最後に…
そんなこんなでストーリー面では『ドラクエ3』より『ドラクエ1&2』の方が圧倒的に評価が高く、個人的にも「面白い」と思ったので、今後盛り返して欲しい。逆に「『ドラクエ1&2』がこのクオリティに出来るなら、『ドラクエ3』何であんな感じで出したんだよ…」と相対的に評価をより下方修正せざるを得ない状況だ。最後に『ドラクエ』シリーズ自体の売上力の是非に関しては、来年2月発売の『ドラクエ7 Reimagined』の初週の売上を待ちたい。
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